概要・あらすじ
動物が楽しく暮らすアフリカに育ったターちゃんは、その屈強な身体とたぐいまれな格闘センスを活かし、ジャングルやサバンナの平和を脅かす違法ハンターを退治する日々を過ごしていた。その活躍が知れ渡るにつれ、弟子入り希望者や格闘大会への誘い、助けを求める海外からの使者が次々訪れるようになる。
登場人物・キャラクター
ターちゃん
アフリカの自然を愛する青年。生後すぐ捨て子になったのをチンパンジーに拾われ、動物たちを親や友として育った。動物仕込みの戦闘術や鋭い五感を備える。常識を超えた強さで、拳法の達人や改造人間、吸血鬼までも撃退する。 性格は極めて温厚。ふだんは動物を脅かすハンターを退治しつつ、妻のヂェーンにどやされて家事やガイド業に励んでいる。
MAX (まっくす)
『ジャングルの王者ターちゃん♡』に登場する組織。世間一般には知られていない、裏の異種格闘技業界を担う組織。選手として一度所属すると、再起不能に至るまで試合を続けなくてはならなくなる。非人道的な手段で育成・強化したレスリング選手を輩出し、表の格闘大会に乗り出して権益を牛耳る計画を立てている。
ケルベロス
『ジャングルの王者ターちゃん♡』に登場する組織。医学をはじめ高度な専門技術をビジネスにする集団だが、非合法の薬物投与や機械化処置による心身の操作・強化といった、倫理にもとるアプローチを主とする。MAXのような裏社会の集団と結託して改造人間やクローン人間を提供している。
ヂェーン
アメリカのケンタッキー州出身。ターちゃんの妻。元は一流のモデルとして活躍していた過去をもち、仕事でアフリカを訪れたさいにターちゃんの強さと優しさに惚れて結婚、以降はアフリカで生活を共にしている。 ターちゃんを尻に敷いた食っちゃ寝の暮らしが続き、現在は極度の肥満体。人間社会の常識を知らないターちゃんをサポートして、外国での戦いを支える。金稼ぎに熱心。
コーガンファミリー
『ジャングルの王者ターちゃん♡』に登場する集団。欧米の格闘界最強の遺伝子を受け継ぐ格闘家一族。当主である父親と、3人の兄妹、さらに父が過去密かに裏社会へ遺伝子を提供した異母兄が2人いる。かつて一族の赤ん坊がアフリカで行方知れずになったことがあり、ターちゃんこそがその人物だとみなし、ファミリーに迎えるため末妹が訪問してくる。
梁 (りょう)
中国拳法の達人で、ある流派の最高師範。敵対流派に拳法界の権益が移るのを防ぎ、自流派の当主である恋人を守るため最強流派を決する大会に出場、ターちゃんの助力を得て目的を達する。恋人との流派内結婚ができない掟を回避するためターちゃん門下に移る形をとり、しばらくアフリカで修行することになる。 口調はぶっきらぼうだが義侠心に厚い。
アナベベ
アフリカではターちゃんに並び称される戦士であり、古い友人。ターちゃんと戦った多くの猛者のなかで引き分けまで持ち込んだ、ただ1人の人物。ダイヤの鉱脈を見つけて大富豪になり、怠惰な生活を送るうちなまってしまうが、いざという時は往時の強さに立ち戻って仲間のため戦う。 海外の格闘大会ではいつも覆面をつけて偽名で出場する。
ペドロ・カズマイヤー (ぺどろかずまいやー)
フランス出身の空手家。功名心でターちゃんに挑戦するもその強さに感動して弟子入りする。師への敬慕は深く、ターちゃんの言動1つ1つに深く感じ入って勉強とする。周囲に常識外の猛者が多いため霞みがちだが、母国では空手チャンピオンであり常人をゆうに超える戦闘力をもつ。 親がホテルを経営しており、金持ちの御曹司らしい様子が垣間見られる。
場所
アフリカ
ターちゃん一家が暮らすのは、中央アフリカのどこかにある、サバンナが広がる大地。動物たちが多く棲息するが、それを狙った密猟者も大勢集まってくるため、ターちゃんが追い払って地域一帯の環境や治安を守っている。
ヴァンパイア王国 (ゔぁんぱいあおうこく)
『ジャングルの王者ターちゃん♡』に登場する国家。長寿の吸血鬼たちが密かに暮らすヨーロッパの小国。国王がケルベロスの陰謀で行動を支配されており、政変の危機を迎えている。ターちゃんの強さを見込んだ王女が救いを求めてくる。
クレジット
原作
ジャングルの王者ターちゃん♡ (じゃんぐるのおうじゃたーちゃん)
小説や映画のターザンをパロディ化したギャグ漫画で徳弘昌也の代表作。当初はアフリカのサバンナを舞台にした1話完結式のコメディであったが、後に『新ジャングルの王者ターちゃん♡』と改題し、シリアス要素の増え... 関連ページ:ジャングルの王者ターちゃん♡