概要・あらすじ
創立68年の老舗、業界3位を誇る㈱外川無線電機の東京本部長に新しく就任した一ノ瀬櫂。相当な切れ者と噂される彼は、美味しいスイーツを作ること、食べることが大好きなスイーツ男子。仕事の難題も部下の悩みも、遺産相続まで、天然なのか、計算なのか、とにかく甘味で乗り越える。レパートリーは和菓子から洋菓子まで、一ノ瀬櫂の試行錯誤の日々はまだまだ続く。
登場人物・キャラクター
一ノ瀬 櫂 (いちのせ かい)
47歳、独身。精密機械商社として業界3位を誇る創立68年の老舗、㈱外川無線電機の東京本部長に就任。40代での本部長昇進は初で相当な切れ者という噂がある。飲み会の類いにはほとんど参加せず、プライベートは謎に包まれている。社員は本部長を仕事の鬼だと思っているが、実はスイーツのことで頭が一杯のスイーツ男子である。 美味しいスイーツを作るために試行錯誤する努力を惜しまない。その情熱は子供から大人まであらゆる人の心を動かして行く。
小畑 真由美 (おばた まゆみ)
㈱外川無線電機東京営業所主任補佐。独身。「7代目ミス・しいたけ」。接待の成果で主任補佐にまで昇格し、社内では「接待の女王」と呼ばれる。一ノ瀬櫂の奇妙な行動に心惹かれていく。新規契約を大量にとり、以後「接待の女王様」と格上げされることになる。
渡辺 将史 (わたなべ まさし)
㈱外川無線電機社員。自信家。仕事がうまく行かず、悩んでいたときに一ノ瀬櫂からアドバイスをもらい部下である自分を上司がしっかりと見ていてくれたことに感動する。以後営業の仕事に精を出すようになる。
田宮 民生 (たみや たみお)
㈱外川無線電機世田谷営業所所長。52歳。田宮の手腕はかつては「カモノハシ」と呼ばれ商社の人間に恐れられていた。本部長の一ノ瀬櫂から絶大な信頼を得ている。自分がいなくても職場が順調に回っているのではないかと常に悩んでいる。
一ノ瀬 凱 (いちのせ がい)
一ノ瀬櫂の弟で歯科医師。42歳。一ノ瀬歯科医院に勤務している。櫂とは双子ではないが顔は瓜二つ。兄弟ならではの「スイーツ以心伝心」の技を持つ。スイーツの食べ歩きが趣味。
二階堂 涼 (にかいどう りょう)
㈱外川無線電機本社審査部所属。38歳。30代の第一課長は社内初。会社の心臓部とも言える部署のエースで切れ者。あるきっかけで一ノ瀬櫂に一目置くようになる。
狩野 竜司 (かのう りゅうじ)
㈱外川無線電機丸ノ内営業所所長。53歳。気に入らないメーカーの営業担当を殴るなど強引でパワフルなところがある。最近はだいぶ丸くなったという噂がある。紅茶にはうるさい。
田村 僚一 (たむら りょういち)
㈱外川無線電機横浜営業所営業主任。36歳。大学生の頃のバイト先の中華料理屋で麻婆豆腐を食べて感動して以来、麻婆豆腐が世界一美味しいと思っている。調理師免許保有。
立花 タケシ (たちばな たけし)
一ノ瀬家顧問弁護士。一ノ瀬櫂の祖父、故一ノ瀬壱から遺産相続の遺言書を預かり、伝えるように依頼をされている。
堀 たつや (ほり たつや)
映像制作会社コーズド社員。22歳。テレビマン。一ノ瀬櫂のプライベートに興味を持ち、無断で一ノ瀬櫂のプライベートを取材し続ける。商社マンのドキュメントとして会社に企画書を出そうと思案中。
常星 満三郎 (じょうせい みつさぶろう)
国内最大の電機メーカー常星電気会長。75歳。世界の大富豪ランキングベスト5に毎年ランクインする資産家。溺愛する孫娘亜記子の為になら金に糸目はつけない。孫娘の誕生会には毎年色々な企業が援助を申し出る。
富岡 司郎 (とみおか しろう)
滝本機器人事部長。㈱外川無線電機の田宮民生をヘッドハントしようと接触する。田宮とはメーカー主催の懇談会で数年前に知り合う。