癒されたい男

癒されたい男

『前科者』(原作:香川まさひと)などで知られる月島冬二による一話完結型の作品。日本の大都市を舞台に、多忙な日々に疲れ果てた中年課長が、ふとした日常で目にする女性たちに思いを巡らせ、突拍子もない妄想を限界まで膨らませることで、ささやかな安らぎと癒しを得ていく、シュールな妄想系エロティックコメディ。日本文芸社「週刊漫画ゴラク」2015年10月号から2017年9月号まで連載。2019年4月に実写ドラマ化され、テレビ東京で放送された。秋山寛(本作の課長)を鈴木浩介、壇ノ浦リサを宇野実彩子(AAA)が演じている。

正式名称
癒されたい男
ふりがな
いやされたいおとこ
作者
ジャンル
サラリーマン
 
ギャグ・コメディ
レーベル
ニチブンコミックス(日本文芸社)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

課長 (かちょう)

ごくふつうのサラリーマンで、役職は課長。名前は不明。黒髪の短髪で整った顔立ちをしており、寡黙でまじめな性格の持ち主。仕事ぶりは優秀だが、中間管理職としてつねに精神的な疲労を抱えている。そんな日常の中で、コンビニや電車で見かける女性に目を留め、さまざまな妄想を膨らませることがひそかな喜びとなっている。妄想の内容は多岐にわたり、柔らかな白い肌の女性には「色白プニ子」、完璧な脇を持つ女性には「極脇笑子」といった即興のニックネームをつけたり、下着を具体的に想像したりと自由自在に楽しんでいる。ただし、それらはあくまで妄想の範囲にとどまり、現実の女性に手を出すことはいっさいない。むしろ、紳士的で親切なため、女性から好感を持たれることもある。食事をする女性や、天然なアニメ声の女性、さらにはパンチラする女性に強い癒しを感じている。最近では、気の強い直属の部下である壇ノ浦リサに振り回されつつも、彼女の言動が意外な癒しとなっている。

壇ノ浦 リサ (だんのうら りさ)

課長と同じ会社に勤務する入社1年目の女性。黒髪のショートボブで、社内でも評判の美人。モデルのような抜群のプロポーションを誇る。物怖じしない性格で思ったことをはっきりと口にするため、近寄りがたい雰囲気を醸し出している。課長直属の部下であり、仕事の能力は非常に高い。入社当初は、そのかわいらしい容姿から男性社員の注目を集めていたが、軽い気持ちで近づく者たちは、彼女の鋭く容赦のない言葉に次々と撃沈した。その結果、今では仕事以外で声をかける男性社員はほとんどいない。課長にとっても、壇ノ浦リサはその扱いに手を焼く存在だが、リサ自身は、妄想癖以外は紳士的な課長には特に悪感情は抱いておらず、気軽に話しかけたり、自然にボディタッチをしたりすることもある。彼女から課長宛のメールは基本的にタメ口で、トラブルを招くことも少なくなかったが、課長の説教にも簡単には屈しない心の強さを持っている。食に刺激を求める激辛党で、二人で昼食を取る際には、課長にも無言の圧をかけて激辛メニューを勧めることがつねとなっている。

書誌情報

癒されたい男 全1巻 日本文芸社〈ニチブンコミックス〉

第1巻

(2018-01-09発行、 978-4537136777)

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