概要・あらすじ
中学1年の太田年彦は体毛がなく、女性のような美しい肌をしていることが悩み。自分とは正反対の毛深い同級生、後藤綾子を内心羨ましく思っていた。ある日年彦は、綾子が学校で剃毛している場面を目撃する。それがきっかけで、年彦は綾子の「毛深い」という悩みを知るのだった。そして、不器用な綾子の代わりに、彼女の全身の毛を剃ることになってしまう。
登場人物・キャラクター
太田 年彦 (おおた としひこ)
黒崎中学校に通う1年生の男子生徒。前髪を目の上で切り、女性と間違えられるほどの容姿と美しい肌をしている。太田年彦自身は自分の肌をコンプレックスに感じており、プールに入る時などもタオルで身体を隠して着替えている。父親の勧めで水泳部に所属しているが、意欲は低くあまり楽しんではいない。後藤綾子の突然の申し出に驚きつつ、綾子のために彼女の剃毛を手伝うことになる。
後藤 綾子 (ごとう あやこ)
黒崎中学校に通う1年生の女子生徒。前髪を目の高さで切り、肩につく長さのボブヘアを外にはねさせている。太田年彦と同じ水泳部に所属しているが、全身が毛深いことを気に病んでおり、そのせいで思うようなタイムを出せない問題を抱えている。ある日自力で剃毛しようとしていたところを年彦に目撃され、年彦に悩みを打ち明ける。さらに年彦の器用さを見込み、自分の代わりに身体の毛を剃ってほしいと願い出る。 水泳部の先輩であ二ノ宮のことが気になっていたが、年彦とも親しくなり、やがて自分はどちらが好きなのかと悩む。非常に不器用で、自分自身で剃毛しようとすると傷だらけになってしまう。
坂下 (さかした)
黒崎中学校に通う1年生の女子生徒。長めの前髪を斜めに分け、ショートカットヘアをしている。太田年彦の美肌を非常に気に入っており、積極的に触ろうとする。肌がきれいなことから年彦のことを「女の子みたい」とからかうことが多いが、年彦自身のことも気になっている様子。
中山 (なかやま)
黒崎中学校に通う男子生徒。短く切った髪に太い眉、6つに割れた腹筋が特徴。太田年彦と同じ水泳部に所属している。肌のきれいな年彦をからかい、部員たちに年彦の裸を見せたり「つるつる坊や」というおかしなあだ名を付け、年彦を困らせる。
二ノ宮 (にのみや)
黒崎中学校に通う男子生徒。前髪を目の高さで切ったストレートヘアをしている。太田年彦や後藤綾子と同じ水泳部に所属しており、特に綾子とは仲が良く、泳ぎについてもよくアドバイスしている。2人の親しげな姿に、年彦は嫉妬するようになる。