好きな人に思いが届かない者同士の片思いストーリー
まじめが取り柄の優等生・牧ゆかりと学校内で孤立している不良少年・日下優助の恋愛を描いている。ひょんなことから日下の歌声を聞き、その歌声の虜となって人柄にも惹かれたゆかりは、初めての恋をする。ピュアで不器用なアプローチを続けるゆかりだったが、日下には、長らく片思いをしており肉体関係を持つバンドメンバーの白井春雪がいた。春雪の存在を知りつつも、両思いになるために奮闘するゆかりや、彼女と春雪のあいだで揺れ動く日下の心情が丁寧に描かれている。
魅力的な歌声のヴォーカル男子×不器用なピュア系女子
日下は人を寄せ付けないオーラを放っているため、学校内でも孤立していた。不愛想なことから、同級生からは不良だと噂されて距離を置かれているが、日下はこの環境の方が楽だと思っている。彼はヴォーカルを務めるバンド活動を最優先しており、思いを寄せるメンバーの春雪がそばにいてくれればそれでいいと考えていた。一方のゆかりは、先生からの信頼も厚い優等生で、友達にも恵まれ、学校生活を謳歌している。明るく素直な性格で、恋心を抱いている日下に自分の思いをまっすぐに伝えるため、当初は春雪を何よりも大切にしていた日下だったが、次第にゆかりのことも特別な存在へと変わっていく。
日下を魅了するミステリアスなヒロイン
日下が思いを寄せる春雪は大学生で、日下がヴォーカルを務めるロックバンド「the oops!!(ジ ウップス)」のギターを担当しており、日下が音楽を始めるきっかけをつくった人物でもある。色白かつ華奢な美女で、自分について多くを語ることはなく、ミステリアスな雰囲気を漂わせている。日下が自分を好きなことは認識しており、本命の彼氏にする気はないものの、体の関係を持っている。日下に好意を寄せているゆかりの存在にも早い段階で気づき、初対面の彼女に対して自分たちは特別な関係だとマウンティングして、ゆかりの反応を見て楽しんでいた。自分に絶対の自信を持っているために当初は意に介していなかったが、日下の心が揺らいでいることを知り、ゆかりにライバル意識と嫉妬心を抱くようになる。
登場人物・キャラクター
牧 ゆかり (まき ゆかり)
高校2年生の女子。日下優助と同じクラスに在籍している。周囲に悪態をつく不良少年の日下に対して、唯一注意できる人物としてクラス内で持ち上げられ、断り切れずに彼と接点を持つようになる。ひょんなことから音楽スタジオ「Studio Cabana(スタジオカバナ)」で、日下と彼のバンドメンバーとも親しくなり、一気に距離を縮めていく。ロックバンド「the oops!!(ジ ウップス)」のヴォーカルを務める日下の歌声に感動し、次第に恋心を抱くようになる。これまで恋愛経験がまったくなく、日下が初恋の相手となる。日下がギターを担当する白井春雪に片思いをしていることに気づいているが、あきらめるつもりはなく、思いをまっすぐに伝えている。
日下 優助 (くさか ゆうすけ)
高校2年生の男子。牧ゆかりと同じクラスに在籍している。ヤクザと連(つる)んでいると噂(うわさ)される不良少年で、学校内では誰とも打ち解けずに反抗的な態度を見せているため、周囲からは距離を置かれている。最初はゆかりに対しても反発心を抱いていたものの、同じ時間を共有していく中で、少しずつ心を開いていく。端正な顔立ちで、ミステリアスなオーラをまとっており、意外と女子に人気がある。しかし、自分のことをよく知らないのに告白してきたり、一方的に別れを告げてくる女子にうんざりしている。また、女子をもてあそんでいると吹聴する男子にも失望している。年上の知り合いたちと組んだロックバンド「the oops!!(ジ ウップス)」のヴォーカルを務めており、美しい歌声を持つ。ギターを担当する白井春雪に片思いをしており、彼女と体の関係があるものの、本命の恋人ではないことに虚(むな)しさを感じている。
書誌情報
スタジオカバナ 7巻 KADOKAWA〈シルフコミックス〉
第1巻
(2021-09-21発行、 978-4049138849)
第2巻
(2022-02-21発行、 978-4049142426)
第3巻
(2022-08-22発行、 978-4049145878)
第4巻
(2023-02-22発行、 978-4049148992)
第5巻
(2023-08-21発行、 978-4049152272)
第6巻
(2024-05-22発行、 978-4049156133)
第7巻
(2025-03-22発行、 978-4049162196)