スピーディワンダー

スピーディワンダー

山根章裕の代表作。原作はサッカー漫画『GIANT KILLING』の原作を務め、大の競馬ファンとしても知られる綱本将也が担当している。競走馬を中心とした小規模生産牧場と、競馬界を舞台にしている。牧場「有限会社イエローファーム」の若き牧場主・朝宮真黄や、元G1ジョッキーながらスランプに陥っている講神健太らが、未勝利馬のスーパーキングオーや月毛の競走馬・スピーディワンダーと共に、競馬界で躍動する姿を描いた本格競馬ドラマ。ブラッドスポーツと呼ばれるほど血統至上主義に支配された競馬界に新たな血統理論が生まれたらという、IFが一つのテーマとなっており、馬の毛色の突然変異である「月毛」が新たな血統理論の象徴として扱われている。秋田書店「ヤングチャンピオン」2010年11号から2016年24号にかけて掲載の作品。コーエーテクモゲームスのソーシャルゲーム『100万人のWinning Post』および『100万人のWinning Post Special』で、2016年4月に本作とのコラボイベントが開催された。コラボでは『スピーディワンダー』の登場人物や馬がゲーム内に登場したほか、グランプリバトル「月間最強馬決定戦」の特別賞として、ゲームで育てた愛馬の名前が漫画に登場する馬名登場権が与えられた。

正式名称
スピーディワンダー
ふりがな
すぴーでぃわんだー
原作者
綱本 将也
漫画
ジャンル
その他職業・ビジネス
 
競馬
関連商品
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

講神 健太 (こうじん けんた)

中央競馬所属の男性ジョッキー。年齢は28歳。デビュー時はG1ジョッキーとして将来を嘱望された騎手だったが、とあるレースで馬を壊したことをきっかけにスランプに陥り、ここ数年は芝のレースでの勝利がない。しかし、相馬眼やレース戦略は一流で、ふだんから勝負勘にも優れ、ここぞという場面ではゆずらない芯の強さと熱い闘志を持つ。お調子者で安請け合いしがちな一面があり、女の涙と美女に非常に弱い。馬主の本業不振から整理されかけていた地方未勝利馬のスーパーキングオーの騎手となり、「チーム・スーパーキングオー」の主戦ジョッキーとなった。そして、騎手や牧場主の「常識」が原因で見逃されていた、スーパーキングオーの素質を見抜いた。スーパーキングオーの生産牧場主である朝宮真黄とは、彼女の牧場が生産した名馬・イエローダイオーをレースで壊した張本人であるという浅からぬ因縁があるものの、当初はお互いにそのことに気づいていなかった。真黄からは、その戦歴を揶揄して「ヘボジョッキー」と呼ばれることがあるが、講神健太自身は真黄を「カントリー娘」と呼んでいる。同じくスーパーキングオーの調教を務める湯上谷博士とはジョッキー時代の同期。また、多数のG1馬を抱える牧場主の源涼香とは、結婚の約束を交わしたことがある。

朝宮 真黄 (あさみや まき)

牧場「有限会社イエローファーム」の牧場主を務める短大卒の女性。祖父であり独自の血統理論を構築した朝宮幸次郎から牧場を継いだものの、活躍する競走馬を生産できておらず、牧場長である直三と共に辛うじて牧場経営を維持している。大の馬好きで明朗快活な性格ながら、破天荒だった祖父に似た一面を持つ。もともと、馬主でスーパーを経営する福王が生産馬を買ってくれていたことでなんとか牧場を維持していたが、福王のスーパーの経営不振によって所有馬の整理を求められてしまう。そして、期待されながら未勝利のスーパーキングオーも整理されそうになるが、スランプ中の元G1ジョッキーの講神健太によってスーパーキングオーの素質を見いだされる。これをきっかけに才能が開花し、一転して中央競馬でG1を目指すようになる。「チーム・スーパーキングオー」の中心人物で、調教を担当する湯上谷博士やジョッキーの講神がレースの方針を決める一方で、最終的な意思決定は朝宮真黄に任されることが多い。かつて牧場で生産した名馬・イエローダイオーのレース中の事故がトラウマとなっているが、当時の詳細な情報は知らなかったため、講神がイエローダイオーを壊したジョッキーであったことに当初は気づかなかった。牧場関係者からは「お嬢」という愛称で呼ばれることが多い。また、講神のことを「ヘボジョッキー」と呼んでいるが、彼からは「カントリー娘」と呼ばれている。

クレジット

原作

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