珈琲のまずい極道喫茶店

珈琲のまずい極道喫茶店

ヤクザの親分が道楽で経営していた喫茶店を引き継いだ若頭の青年と、コーヒー好きの大学生が店を切り盛りする姿を描く人情コメディ。随所にコーヒーの豆知識が織り交ぜられている。「COMIC BRIDGE Online」2018年7月から連載の作品。

正式名称
珈琲のまずい極道喫茶店
ふりがな
こーひーのまずいごくどうきっさてん
作者
ジャンル
その他職業・ビジネス
関連商品
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あらすじ

第1巻

大学生の中村真は、コーヒー好きが高じてとある喫茶店の常連客になっていた。ある日、いつものように喫茶店に行くと、そこにはいつもコーヒーを淹れていたマスターの黒島弦一郎ではなく、彼の部下だという翁宗十朗が仕込みを行っていた。宗十朗の話によると、黒島は急病のために入院しており、そのあいだ店を任されているのだという。しかし宗十朗は、コーヒーに関してはまったくの素人で、彼が淹れたコーヒーは当然ながら決しておいしいものではなかった。黒島を敬愛してやまない宗十朗は、こんなコーヒーを出しているようでは自分を信頼して店を任せてくれた黒島に顔向けができないと落胆する。すると宗十朗は真がコーヒーに造詣が深いことを知り、黒島の店を守るために自分に協力してくれるように依頼。こうして宗十朗の申し出を聞き入れた真だったが、黒島の正体が実はヤクザであり、喫茶店の経営も彼の道楽でやっていたことを知って驚く。そんな宗十朗もまたヤクザであり、時折見せる彼のすごみのある姿に戦々恐々としながら、真は喫茶店で働くことになる。

第2巻

翁宗十朗の依頼により、喫茶店で働くことになった中村真だったが、相変わらず宗十朗のコーヒーを淹れる腕前は上達していない。それでもコーヒーの研究に余念がない宗十朗は、部下の坂田にコーヒーを飲む実験台になってもらっていた。しかし宗十朗を慕う坂田は、コーヒーの味よりもただ宗十朗にコーヒーを淹れてもらったことに感激し、まともな感想を言うこともできなかった。困り果てた宗十朗は、入院中の黒島弦一郎にアドバイスを求め、喫茶店を任された理由と目的を聞かされる。コーヒーを淹れるために最も必要なことは飲む相手のことを考える愛情であり、それを身を持って教えるために宗十朗に喫茶店を任せることにしたのだ。黒島の深い考えに感銘を受けた宗十朗は、真の協力を得ながらコーヒーの技術を高めていく。そんな宗十朗の努力の甲斐あって、喫茶店の客足は少しずつ伸び始める。

登場人物・キャラクター

中村 真 (なかむら まこと)

コーヒーが大好きな男子大学生。行きつけの喫茶店で、マスターの黒島弦一郎から店を引き継いだ翁宗十朗と出会う。その際、コーヒーをうまく淹れることができない宗十朗にコーヒーの知識を語り、協力を求められることとなった。のちに黒島が実はヤクザの親分であり、宗十朗もまたヤクザの若頭であることを知り、協力するかどうか迷うものの、黒島の店を守りたいという宗十朗の強い気持ちを汲み取り、アルバイトとして働くことになる。世間一般の常識からはずれた宗十朗の行動に振り回されつつも、宗十朗がうまくコーヒーを淹れることができるようにサポートしている。

翁 宗十朗 (おきな そうじゅうろう)

ヤクザの男性で、つねに眼鏡を掛けている。中村真は、その眼光の鋭さから初対面で只者ではないと判断していた。高校時代に複雑な家庭環境から、やさぐれていたところをヤクザの親分である黒島弦一郎に拾われ、彼のもとでヤクザとして裏社会を生きてきた。恩人である黒島を敬愛しており、黒島の入院中に彼の経営する喫茶店を引き継ぐこととなる。しかしこれまでコーヒーを淹れたことはなく、接客の経験もないためにコーヒーに造詣の深い真に協力を求めた。つねに冷静沈着な性格で、坂田をはじめとする組織内でも翁宗十朗を慕う者は多い。

黒島 弦一郎 (くろしま げんいちろう)

喫茶店のマスターを務める男性。実はヤクザの親分であり、喫茶店の経営はあくまで道楽の一つだった。しかし、道楽とはいえコーヒーを淹れる技術には定評があり、人柄もいいために中村真や村田といった常連客も多い。ある時、急病のために入院することになり、喫茶店を翁宗十朗に引き継いだ。趣味はゲームで、入院中も近所の子供たちと通信対戦ゲームに興じていた。

三菱 桔梗 (みつびし ききょう)

コーヒー豆販売業者の女性。黒島弦一郎の友人の娘で、幼い頃から翁宗十朗とも顔見知りだった。黒島の友人の娘ということで、宗十朗からは「お嬢」と呼ばれているが、三菱桔梗本人はその呼び方を好ましく思っていない。黒島から喫茶店を引き継いだ宗十朗のことを知り、喫茶店にコーヒー豆を卸しに来た際に中村真と知り合う。ひそかに宗十朗に好意を抱いており、何かと理由をつけては宗十朗の様子を見に来るようになる。

村田 (むらた)

喫茶店の常連客の男性。黒島弦一郎の淹れるコーヒーと人柄に惚れ込み、毎日のように喫茶店に通っていた。翁宗十朗が黒島から喫茶店を引き継いだあと、宗十朗の淹れるコーヒーのまずさに喫茶店に通うことをやめることも考えていた。しかし、宗十朗も自分と同じく黒島を尊敬していることを知って考えを改め、宗十朗のコーヒーを淹れる技術が上達するように応援している。

坂田 (さかた)

ヤクザの男性。翁宗十朗の部下の一人で、宗十朗を心配して喫茶店まで様子を見に来た。血の気が多く、喧嘩っ早い短気な性格で、何事も力ずくで解決しようとする。そのため、喫茶店の経営の妨げになると考えた宗十朗からは邪険に扱われている。坂田が慕う宗十朗に協力している真に対しても一定の敬意を払うなど、義理堅い一面がある。

鈴村 (すずむら)

中村真と同じ大学に通う女子大学生。真から告白されるが、いい友人でいたいという理由からその告白を断った。しかし、その後も関係に変わりはなく、ふつうに真と接している。真が喫茶店でアルバイトをしていることを知り、喫茶店を訪れて翁宗十朗とも知り合う。

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