スラム団地

スラム団地

1970年代に日本の各地で建てられた団地。その1つに越して来た一家が、団地で出会った人々と交流する姿を面白おかしく、時に切なく描いていく団地コメディー作品。著者の幼少時代の思い出を基に描かれたコミックエッセイで、「WEBコミックエッセイ劇場」にて、2008年6月から2009年1月に掲載された。

正式名称
スラム団地
ふりがな
すらむだんち
作者
ジャンル
エッセイ
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概要・あらすじ

古い一軒家から団地の5階に引っ越して来た松田なおことその家族。なおこが目にしたのは、自分の部屋もあり、水洗便所や、シャワーの付いた風呂など、すべてが目新しく新鮮な世界だった。団地に住む子供たちともすぐに打ち解けたなおこは、未知なる団地生活を存分に満喫していく。

登場人物・キャラクター

松田 なおこ (まつだ なおこ)

松田家の長女。マンガや小説、テレビが大好きな小学生の女の子。雨漏りのするボロい一軒家から、団地の5階に家族と一緒に引っ越して来た。好奇心が旺盛で、誰とでもすぐに打ち解けられる性格なため、団地でもたくさんの友達がいる。父の借金のせいで貧乏暮らしを強いられていたが、そのことを悲観することもなく、たくましく生きている。

松田 のりこ (まつだ のりこ)

松田家の次女。松田なおこの妹。家族と一緒に団地の5階に引っ越して来た。姉と同じく好奇心旺盛。勉学に対する熱意がまったくない母の影響によって、全然勉強をしなくなってしまったなおこを反面教師としていた。そのため、熱心に勉強をしており、のちに大学へ進学する。

(ちち)

松田家の父親。名前は不明。ガテン系の労働者で仲間思いの男性だが、連帯保証人になり、2度も借金を負ってしまう。しかし、そんな逆境にめげることもなく、趣味の釣りやソフトボール、飲み会などで忙しく遊びまわっている。剣道7段の有段者で、子供たちに剣道や水泳を教えている。

(はは)

松田家の母親。美容師をしている。名前は不明。大雑把な性格で、貧乏生活にもめげることのないパワフルな女性。学業全般に対する熱意が極端に低く、教育方針は「生きとればよか」。娘たちには「勉強しなさい」と言ったことすらない放任主義。この世で一番美しいのはカルーセル麻紀だと思っている。

ゆみこ

松田なおこと同じ団地に住む友人。同い年の女の子。なおことはクラスは別だが、お互いに気が合うので頻繁に遊んでいる。親はお菓子の卸業を営んでおり、家にはお菓子の入ったダンボールが所狭しと置かれている。中学に入ってからは、なおこと疎遠になってしまった。

鈴木 (すずき)

松田なおこが通う小学校で同じクラスの女の子。勉強ができていつも笑顔。誰にでも優しい、クラスの人気者の学級委員。テレビはドキュメンタリーかニュース、読書は絵本か小説を好み、マンガは読んだことがない、というお嬢様。

みえこ

松田なおこの中学時代の友人の女の子。兄弟が8人いるせいか、親にお金のことで迷惑をかけたくないと考えており、中学校を卒業したら働くつもりでいる。しかし、親からは高校に進学するよう言われている。なおこが尊敬した初めての友達。

集団・組織

佐賀一家 (さがいっか)

松田なおこの隣に住む母子家庭の一家。息子が2人おり、なおこより2歳年上の長男は、イケメンでかなりモテていたため、バレンタインの時期には、長男が貰ったチョコレートを、なおこたちにおすそ分けしてくれていた。弟も洗い物や洗濯物をたたむなど、働く母親を兄弟で助けている。

宮下一家 (みやしたいっか)

松田なおこと同じ棟に住む一家。サラリーマンの父親と専業主婦の母親、パパっこの長女に利発な双子の妹、という家族構成。なおこと長女は年が近く、よく遊んでいた。コーヒーメーカーやジュースミキサーがあったり、ご飯の時にはランチョンマットを使用するなど、なおこにとっては理想の家庭だった。

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