概要・あらすじ
小学校時代、泳ぐ楽しさを知った杉沢都は、水華中学で水泳部に入部する。小柄ながら、水泳を行うためには恵まれた身体能力を持っていた都はぐんぐん実力を伸ばし、頭角を現し始めた。先輩の須巳やマネージャーの村上達郎から泳ぐことの厳しさ、楽しさを教えられる。心身ともに成長した都は、より自分を鍛えられる環境を求め、行動するようになっていくのだった。
登場人物・キャラクター
杉沢 都 (すぎさわ みやこ)
女子中学生。水華中学水泳部所属。小学校時代の担任の指導のおかげで、泳ぐことの楽しさを知り、中学校で水泳部に入部する。小柄ながら、体の柔軟性、肺活量、体内時計の正確さが優れており、また、伸度、屈度ともに50を越える身体能力の持ち主。持ち前の能力から、ぐんぐん実力を伸ばし、頭角を現してゆく。 兄と姉がいる末っ子。甘えん坊で泣き虫ながら、水泳では強気で土壇場に強い一面を見せる。水泳の種目はクロール(自由形)。
須巳 (すみ)
水華中学水泳部副部長を務める女子。杉沢都の先輩。全国大会クロール100mで三位入賞するほどの実力の持ち主。小学校時代から学童新を出すなど期待されていた。恵まれた体格を生かした、スケールの大きい泳ぎをする。焦りなどから都に対して厳しい態度を取ることもあるが、本質は優しく真面目な性格。 都のあこがれの先輩。
よっちゃん
杉沢都の友人。幼稚園の頃からの幼なじみで、何かと都の世話を焼いてくれる。部活も同じ水泳部に所属。しっかりとした性格で、練習がきつくても弱音をはかないがんばりや。
村上 達郎 (むらかみ たつろう)
水華中学水泳部マネージャーの男子。杉沢都より2年先輩。県大会で優勝するほどの実力の持ち主だったが、全国大会前に体を壊し、入院。そのまま水泳を辞めている。水泳部顧問の神崎に潰されたとの噂もある。入院で中学を長期休暇していたため、留年している。小学校時代の都の前で模範で泳ぎを見せており、これが都が水泳部に入るきっかけとなった。 心臓を悪くしており、水泳はできないと言われている。
宗家 (そうけ)
水華中学水泳部部員の男子。杉沢都とは同じクラスで、小学校の時からずっと同じクラスだったため、仲が良い。小学校時代からスイミングスクールに通う。水泳の種目は個人メドレー。小学校の頃は、わんぱくでいたずら好きな性格だった。中学に入ってからは女子から人気が出るようになる。
神崎 (かんざき)
水華中学水泳部顧問の男性。厳しいながらも明るく生徒を指導する。真面目な性格で、村上達郎が体を壊した際、責任を取るために水泳部の顧問を辞めようとし、村上に止められたことがある。
小島 五月 (こじま さつき)
林豪中学水泳部の女子。水沢都と同じ学年で、新人大会決勝で隣のコースとなる。予選はギリギリで通過し、決勝で全力を出すスタイルで泳ぐ。東部SC所属。
江古田 (えこた)
水華中学水泳部 がインドアシーズンのあいだ間借りすることになった競和スイミングクラブのサブコーチを務める男性。神崎の後輩。水沢都の才能を認め、スイミングクラブに入らないかとスカウトしてくる。
小笠原 (おがさわら)
日本でも三本の指に入るスイミングクラブ、伊那グループの伊那本部ヘッドコーチ。かなり押しが強く、あまり良い噂が聞かれない。水沢都の実力を認め、オーストラリア遠征強化合宿に推薦する。
鹿島 ゆり (かしま ゆり)
スイミングクラブ伊那グループ伊那本部の秘蔵っ子。水沢都と同じ年の女子。水泳種目は自由形。伊那グループスイミングクラブ対抗戦では、自由形で都と戦う。
集団・組織
水華中学 (すいかちゅうがく)
水沢都や須巳の通う中学校。数年前までは全国大会まで行くほどの水泳の強豪校だったが最近は低迷気味。
伊那グループスイミングクラブ
日本でも三本の指に入るスイミングクラブ。本部は名古屋にある伊那S・C。ほか、関西のイトスギS・C、東京の東藤S・C、水沢都の地元にある競和S・Cがある。
書誌情報
セ-ラ-ブル-の青春 6巻 白泉社〈花とゆめコミックス〉
第1巻
(1980-12-20発行、 978-4592110514)
第2巻
(1981-02-20発行、 978-4592110521)
第3巻
(1981-05-20発行、 978-4592110538)
第4巻
(1981-08-20発行、 978-4592110545)
第5巻
(1981-12-16発行、 978-4592110552)
第6巻
(1982-03-20発行、 978-4592110569)