ドルヒラ

ドルヒラ

中学1年生にして、数百年に一度の柔道の天才と呼ばれた主人公、柏崎竜二が、好きになった女子生徒の気を引くために水泳部に入部しようとする、スポーツとラブコメの物語。作中ではシドニーオリンピックの4年前とされ、1996年の日本が舞台となっている。井上行広が「堀井秀人」の筆名を用いた連載デビュー作で、初単行本化された作品。

正式名称
ドルヒラ
作者
ジャンル
ラブコメ
 
柔道
 
水泳・ウォータースポーツ
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
全2巻
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概要・あらすじ

主人公の柏崎竜二は、「百獣の王様ゴリクマ」とあだ名される柔道の天才。13歳の若さにして、今すぐにでもオリンピックのメダリストになれると期待されていたが、女子水泳部の清水直美に惚れたことで男子水泳部に転部しようとする。最初は15メートルも泳げないカナヅチだったため水泳部への入部を断られるが、持ち前の学習能力の高さや関節の柔軟さを活かして、バタフライのドルフィンキックと平泳ぎのストロークを組み合わせた型破りな泳ぎ方で結果を出し、入部を認められる。

他校の水泳のライバルや他の水泳部員と共に、スポーツとラブコメの物語が展開される。

登場人物・キャラクター

柏崎 竜二 (かしわざき りゅうじ)

13歳にして身長198cm、体重116kgと大柄な男子で、市立成美中学校1年3組の生徒。超人的な体格と強さから「百獣の王様ゴリクマ」と呼ばれる。小学4年生から始めた柔道では負け知らずで、全国大会に優勝した高校生チームを一人で破り、柔道6段の山本一也にも勝つ天才。実家は洋菓子屋で、そこに通う清水直美に惚れ、柔道部を退部し彼女と同じ水泳部に入部する。 元々は15メートルしか泳げなかった水泳の素人。埼玉育ちだが、関西出身の両親の影響で関西弁を話す。角刈りの頭と太い眉が特徴。

清水 直美 (しみず なおみ)

市立成美中学校の女子生徒。柏崎竜二とは隣のクラスとなる女子。趣味も特技も水泳で、女子水泳部に所属する。大の甘党のため、竜二の実家である洋菓子屋によく通っている。竜二は覚えていなかったが、実は小学校の1年から3年まで彼と同じクラスの友達であり、4年から中学までの間は引っ越して会えなくなっていた。 男子水泳部キャプテンの橘三郷に憧れており、付き合っているという噂も学校で流れている。地味でおっちょこちょいなタイプ。

橋本 英二 (はしもと えいじ)

市立成美中学校1年3組の男子生徒で、柏崎竜二のクラスメイト。竜二とは小学校時代からの友人で、中学でも一緒に柔道部に入部している。化物的な強さの竜二と何かと張り合っており、一度仕返しをしたいと日頃考えている。竜二が清水直美に惚れていると知った際、水泳もできない男が気を引くことはできないと畳み掛け、彼に水泳を始める動機を作った。 その後、竜二に付き合って水泳部員となる。学校の女子の情報に詳しい。

西島 真一 (にしじま しんいち)

市立成美中学校1年3組の男子生徒。竜二のクラスメイトで同じく柔道部員だったが、柏崎竜二と橋本英二に付き合って水泳部員となる。幽霊につきまとわれやすい性質で、霊を見ることも会話することも可能。実家は祖父の西島敬三郎が住職をしているお寺である。

橘 三郷 (たちばな みさと)

市立成美中学校3年の男子で、男子水泳部キャプテン。日本選手権のバタフライ100メートルで第2位を記録した天才スイマー。清水直美が彼に憧れていると知った柏崎竜二からライバル視されるが、実は直美の従兄である。部活に対しては厳しい性格であり、水泳のできない竜二の水泳部入部を認めようとしなかった。 だが、諦めることなく真剣でありつづけた竜二の性格は評価している。

鹿屋 二俊 (かのや ふみとし)

裁多中学の男子生徒。物語開始時の前年、ジュニア優秀選手記録会で自由形の新記録を出した天才スイマー。市立成美中学校の水泳部から「同地区最大のライバル」と目されている。中学生に関わらず、部活の監督がいる前でも平然と喫煙するような不良。自他ともに認める天才だが、水泳自体に思い入れはない。 明るい髪のパイナップル頭が特徴だが、物語後半ではスキンヘッドに断髪している。羽曳野を敵視し、柏崎竜二にも警戒するよう忠告する。

木村 奈保子 (きむら なおこ)

体育連盟の水泳専門部に属した若い女性。市立成美中学校水泳部の新監督で、病欠していた山崎という先生の後任者。柏崎竜二の水泳の才能を見込み、共に4年後のシドニー五輪を目指そうと指導する。作中では水着とチャイナドレスのみを着用し、普通の洋服などを着ているシーンがない。

羽曳野 (はびきの)

市立成美中学校1年の男子生徒。男子水泳部の部員だが、練習には参加しようとせず、3年生の部員と喧嘩して負傷させたこともある問題児。清水直美に惚れており、直美と親しい柏崎竜二を敵視する。女癖が悪いという噂があり、そのためには手段を選ばない男だと鹿屋は竜二に忠告していた。 巨大貿易会社の一人息子で勉学も優秀。明るい髪の長髪が特徴。

山本 一也 (やまもと かずや)

5年連続で全日本選手権で優勝し、世界選手権大会での優勝経験がある「世界の柔道王」。段位は6段。国際武道大学の教授でもあり、世界的な柔道の権威とされる。今すぐにでもオリンピックのメダリストになれると竜二の才能を認めていた。

KANOYA-2 タイプRDZ (かのやつーたいぷあーるでぃーぜっと)

番外編に1話のみ登場するキャラクターで、断髪した鹿屋二俊に外見が酷似しているアンドロイド。宇宙の犯罪者を追って抹殺する宇宙特別監査員であり、地球に訪れたのは今回が初めてだと清水直美に名乗る。

集団・組織

裁多中学 (さいたちゅうがく)

『ドルヒラ』に登場する学校。市立成美中学校と同地区の中学校で、元々は水泳部もなかったが、鹿屋二俊が自由形の新記録を出したことによって有名となる。

場所

市立成美中学校 (いちりつなるみちゅうがっこう)

主人公らが通う共学の中学校で、埼玉県に存在する。柔道部、男子水泳部、女子水泳部が作中に登場した。

ROLLING MONKEYS Lightning cafe

主人公、柏崎竜二の両親が実家で経営している洋菓子屋。竜二もヒマな時は店の手伝いをさせられている。大の甘党である清水直美がよく通っており、店の手伝いをしていた竜二が彼女に惚れるきっかけになった。

サマーランド埼玉デルタNEO (さまーらんどさいたまでるたねお)

『ドルヒラ』に登場する施設。埼玉県最大級のプールがある一大テーマパークで、柏崎竜二との仲直りのために直美が入場券を購入していた。

書誌情報

ドルヒラ 全2巻 〈ジャンプコミックス〉 完結

第1巻 ゴリクマ飛び込む!!

(1997年1月発行、 978-4088723013)

第2巻

(1997年2月発行、 978-4088723020)

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