概要・あらすじ
小学5年生のイサムが住む町には、死者がよみがえった不死身のモンスター、ゾンビがいる。イサムは怖いもの見たさで、いつもゾンビを見かける空き地に出かけるが、そこにゾンビはいなかった。イサムが不思議に思っていると、地中から突然、一人のゾンビが現れた。彼の名はゾンビーくん。ゾンビーくんは、イサムを見つけると、変な唸り声を上げながら追い掛けてきた。必死で逃げるイサムだったが、車に轢(ひ)かれてバラバラになっても、ゾンビーくんは追い掛けてくる。ついに追いつかれてしまい、「食べられる」と観念するイサムを前にして、ゾンビーくんは口から2つのズボンを吐き出した。どうやら、イメチェンしたいからどちらか選んでほしいようだ。イサムが星柄のズボンを指差すと、ゾンビーくんはそれをはき、満足そうに立ち去っていくのであった。
登場人物・キャラクター
ゾンビーくん
不死身のモンスターである少年ゾンビ。言葉を話すことはできない。紫色の全身は傷だらけ。額に絆創膏が張ってあり、それを取ると、頭蓋骨が開き、脳みそを取り出すことができる。体がバラバラになっても死なないほか、胃袋や腸などの内蔵はそれぞれ独立して動くことができる。空き地の穴の中で暮らしているが、イサムの家の庭に穴を掘って家にしていたこともある。
イサム
小学5年生の男の子。ツンツン頭が特徴。怖いもの見たさで、ゾンビーくんの後を尾け、行動をチェックしている。ゾンビーくんとは友達のようでもあるが、食べられてしまうこともある。
ズール
ゾンビーくんの鼻水から生まれた新種のゾンビ。手足を自由に変形させたり、拳を飛ばしたりすることができる。ずる賢い性格で、プライドが高く、ゾンビーくんやイサムと敵対する。人間の言葉を話すことができる。