バビル2世

バビル2世

宇宙人バビルの後継者に選ばれた山野浩一が超能力者「バビル2世」として、悪の帝王ヨミと闘い、世界を守っていく姿を描く。

概要・あらすじ

平凡な中学生だった 山野浩一は、不思議な電波を感じ取ったことでバベルの塔に招かれる。宇宙人バビルの子孫であることが認められた浩一は「★バビル2世」となり、コンピュータが管理するバベルの塔と強大な三つのしもべの主人となった。やがてバビル2世は、超能力者であり、世界征服を目論む男ヨミの存在を知り、この男の野望を阻止するため三つのしもべと共に立ち向かっていく。

登場人物・キャラクター

山野 浩一 (ヤマノ コウイチ)

平凡な中学生だったが、バベルの塔からの電波を感じ取ったことで力を認められ、塔の正当な主となり、バビル2世を名乗った。宇宙人である先祖バビルの能力を受け継ぎ、超人的な運動能力と回復能力を持ち、様々な超能力を使うことができる。ロデムロプロスポセイドンの三つのしもべに常に守られている。 宿敵ヨミもバビルの子孫で超能力者だが、力はバビル2世の方が勝っている。備わっている超能力はテレパシー、テレキネシス(念動力)、発火能力、エネルギー衝撃波、エネルギー吸収能力、催眠能力、変身能力など。

ヨミ (ヨミ)

バビル2世の唯一無二の宿敵。バビル2世同様、宇宙人バビルの血を色濃く受け継いだ超能力者。かつて後継者候補としてバベルの塔に招かれたことがあったが、力不足と判断され、記憶を消されて放逐された。それ故かバビル2世同様に三つのしもべに命令を下すことができる。 黒髪、黒髭の東洋人的な顔立ちをした壮年男性。年齢は100歳を越えているとも言われるが、定かでない。その超能力と卓越した指導力で多くの部下を従え、世界統合を企む。そのための秘密基地を世界中に有している。バビル2世には3度破れ命を失っているが、その度に復活し、更なる戦いを挑んでいる。悪人ではあるが、類いまれなカリスマ性を持つ指導者としてヨミの部下たちには崇拝されている。

ロデム (ロデム)

『バビル2世』に登場する宇宙生物。三つのしもべの一つ。不定形生物でどんな姿にも変身できる。普段は黒豹の姿をしている。高い知能を有し、テレパシーでバビル2世と会話ができ、側近的な役割も果たす。変身能力を活かしてスパイ的な諜報活動でも活躍する。バビル2世の影武者を務める事もある。バビル2世やヨミのエネルギー衝撃波に弱く、直撃を受けて何度も活動不能に陥った。

ロプロス (ロプロス)

『バビル2世』に登場する巨大な怪鳥。三つのしもべの一つ。超音速で飛行することができ、バビル2世の移動手段となる。口から超音波を発して敵を攻撃する。登場当初は生物的な外観をしていたが、後のV号との戦いで、皮の外装がはがれ、金属の肌が露出。怪鳥型ロボットであることが判明する。

ポセイドン (ポセイドン)

『バビル2世』に登場する巨大ロボット。三つのしもべの一つ。海中を高速で移動する能力を有すが、地上でも活動できる。指からレーザー光線を発射して敵を攻撃する。その腕力は強大で大型船の船底を一撃で打ち抜くことができる。

バビル (バビル)

5000年前に地球に不時着した宇宙人。土地の支配者ニムロデ王に接近し、救助信号を宇宙に飛ばすためバベルの塔を建設する。しかし、科学知識0の地球人の不注意によってバベルの塔は爆発してしまう。帰還をあきらめたバビルは、宇宙船とその設備、そしてバベルの塔を自分と同じ能力を持つ子孫バビル2世に託すことを思いつく。

古見 由美子 (コミ ユミコ)

バビル2世、山野浩一の中学時代の同級生。古見医院の娘。ヨミの部下の改造人間たちに銃撃され傷を負ったバビル2世が古見医院に助けを求めたことで、彼女と再会した。行方不明だった浩一が重傷を負って現れたことから、彼の両親に知らせに行こうとしたが、ロデムに阻まれて断念する。 翌日、回復した浩一がヨミの部下と戦う姿を見て、彼がもはや友人も両親も近づけない別世界の人間であることを知る。

五十嵐国家保安局長 (イガラシコッカホアンキョクチョウ)

日本国家保安局局長の要職に付く人物。バビル2世からヨミの悪事を暴いた報告書を受け取ったことで、その世界征服の野望を知る。バビル2世との最初の接触でヨミの部下に拉致されるが、その際にバビル2世の超能力と三つのしもべの力を目の当たりにし、以降、バビル2世に協力するようになる。 宇宙ビールスが蔓延した日本の山村にもいち早く現場に駆けつけ、事態の収拾にあたった。サングラスとダンディな髭がトレードマーク。愛用の銃はコルト・ガバメント。

国家保安局副局長 (コッカホアンキョクフクキョクチョウ)

日本国家保安局の副長として、長らく五十嵐局長の片腕を務めた。バビル2世と接触する以前から、「都内に黒ヒョウを連れた少年が出没する」との報告を受け、調査を部下に命じていた。バビル2世との初接触時には、ヨミの手下に捕まって人質にされ、足を引っ張った。

ソドム大佐 (ソドムタイサ)

R国空軍大佐。改造手術を施され、その命令にのみ従うよう洗脳されたヨミの改造人間。ヨミの命令を受け、バベルの塔の位置を探るため、探知ロボットBR三号を爆撃機に積んで飛び立ち、砂漠にばらまいた。調査結果の確認に赴いた際、砂漠でバビル2世に遭遇し、バベルの塔に拉致される。 そこで思考を読み取る機械にかけられたことで、太平洋フェニックス諸島にあるヨミの第六基地の位置をバビル2世に知られてしまう。

カルロス (カルロス)

ヨミの部下。バベルの塔に赴き、バビル2世を倒すことを命令された超能力者チームの一員。水中や砂の中で3時間息を止めて過ごすことができる。砂漠にアリ地獄状の罠を作り、バビル2世を砂中に引き込んだ。とどめを刺すため、バビル2世を地上に戻したところを反撃され、連発でエネルギー衝撃波を受け死亡した。

ロビンソン (ロビンソン)

ヨミの部下。バベルの塔に赴き、バビル2世を倒すことを命令された超能力者チームの一員。陳とコンビを組んで、バビル2世と戦った。ロビンソンの役目は、ムチをふるう陳のサポート。「片方が雲の役目となり月をおおい隠し、突如顔を出し光を投げかける」という月と雲の戦闘で、バビル2世を窮地に追い込んだ。 ムチに仕込まれた毒におかされたバビル2世を追って、バベルの塔に侵入するが、壁に仕掛けられた罠で誘導された末、深い落とし穴に落ちて死亡した。

(チン)

ヨミの部下。バベルの塔に赴き、バビル2世を倒すことを命令された超能力者チームの一員。ロビンソンとコンビを組んで戦うムチ使い。変幻自在にムチを操って、バビル2世にダメージを与えたが、エネルギー衝撃波の一撃をくらって死亡した。

バラン (バラン)

『バビル2世』に登場するロボット。ヨミの命令によって開発された戦闘用アンドロイド。その身長は3メートルを優に超え、強大なパワーを有している。先端に鉄球を付けた鎖を武器とする。毒によって戦闘不能となったバビル2世を殺害するべく送り込まれ、3人の超能力者と共にバベルの塔に侵入した。バベルの塔の侵入者撃退用の罠を全て打ち破り、バビル2世の殺害に成功したかと思われたが、倒したのはロデムが変身した影武者だった。 バベルの塔から脱出したところをポセイドンに捕まり、踏みつぶされて破壊された。

カルダン (カルダン)

ヨミの部下。バベルの塔に赴き、バビル2世を倒すことを命令された超能力者チームの一員。戦闘用アンドロイド・バランを先頭に立ててバベルの塔に2人の仲間と共に侵入したが、侵入者撃退用の罠にかかり、細菌に感染して死亡した。

ジミイ (ジミイ)

ヨミの部下。バベルの塔に赴き、バビル2世を倒すことを命令された超能力者チームの一員。戦闘用アンドロイド・バランを先頭に、2人の超能力者と共にバベルの塔に侵入した。先行するカルダンの応答が途絶えたことから後を追うが、侵入者撃退用の罠にかかり、細菌に感染して死亡した。

ダック (ダック)

ヨミの部下。バベルの塔に赴き、バビル2世を倒すことを命令された超能力者チームの一員。戦闘用アンドロイド・バランを先頭に立ててバベルの塔に2人の仲間と共に侵入した。他の2人が侵入者撃退の罠にかかり死亡した後もしぶとく生き抜き、バベルの塔の司令部にたどりつく。 しかし、毒による身体麻痺から復活したバビル2世の手にかかって死亡する。

タスカ司令官 (タスカシレイ)

バベルの塔が所在する地域の空軍司令。ヨミの改造人間の一人で、その命令にのみ従うよう洗脳されている。ヨミの命令を受けて、爆撃機を出撃させ、演習と偽って、バベルの塔を爆撃させた。

シムレ (シムレ)

ヨミの部下で超能力者。強力なテレパシストでバビル2世の所在を探っていた。しかし、ヨミのヒマラヤ基地に潜入したバビル2世に襲われ、エネルギー衝撃波の一撃で死亡する。この後、バビル2世はシムレの姿に変身して、ヨミのもとに迫ろうとした。テレパシストであるシムレに変身していれば、ヨミに心を読まれる恐れがないと考えての行動であった。

ダンカン (ダンカン)

ヨミの部下で超能力者。人狼に変身し、素早い動きと鋭い牙で敵を攻撃する。ヨミの命を受け、バビル2世が変身しているシムレを襲った。戦いの末、バビル2世のエネルギー衝撃波を2度受けて死亡。最期まで戦っているシムレの正体がバビル2世の変身であることに気づかないままであった。 ヨミの指令を、強大な力を身につけたシムレを警戒した上の粛正措置として認識し、迷うことなく攻撃を加えた。

宇宙ビールス (ウチュウビールス)

『バビル2世』に登場する知性を持った微生物。宇宙衛星731号に付随して地球にやってきた。生物に寄生して成長し、最後にはその生物を支配する。その宿主には異常な力を与え、自分の身を守る。宇宙ビールスは地球を支配するため、ヒマラヤに埋もれていたヨミを蘇らせ、生前を上回る力を与えた。蘇ったヨミはその強い精神力で宇宙ビールスの干渉をブロックし、世界統一の野望を果たすべく、再びバビル2世に戦いを挑む。

伊賀野 (イガノ)

国家保安局の腕利き調査員。五十嵐国家保安局長の命を受け、突如音信不通となったF市の調査に、バビル2世と共に赴く。バビル2世の正体について聞かされていなかったため、当初は子供扱いし、邪魔者扱いしたりした。度重なる危機を救われ、その超能力を目の当たりにしたことで、バビル2世の事を認め、以降はよき協力者となる。

集団・組織

ヨミの部下 (ヨミノブカ)

『バビル2世』に登場する人物群。彼らの多くは強制や無理強いでヨミに従っているのではなく、そののカリスマ性に心酔し、世界統一の野望に共感して部下になったと思われる。事実、作中、ヨミを裏切った部下は一人もいない。基地に勤務する部下たちの衣装は、純白のスーツに黒いシャツ、白いネクタイというスタイリッシュな装いで統一されている。 超能力者チームの衣装は若干異なり、白いジャケットに黒のパンツ、白シャツに黒いネクタイという装いで、ネクタイにはドクロの刺繍がほどこされている。このドクロは刺繍ではなく、ネクタイピンであるという説もある。

場所

バベルの塔 (バベルノトウ)

『バビル2世』に登場する秘密の塔。バビル2世が住む。宇宙人バベルによって5000年前に建造された科学の要塞で超高性能コンピュータによって全てが管理されている。中東の某国の砂漠の中に立地し、普段は人口砂嵐を起こして、その存在を隠している。催眠ライト、レーザー砲、ミサイルなどで武装し、近づく敵を撃破する。 侵入者に対しても容赦はなく、内部の様々な罠で撃退する。バビル2世の教育装置や治療装置も備えており、彼の活動を全面的にサポートする。

F市 (エフシ)

『バビル2世』の舞台の一つ。日本の架空の地方都市。ヨミとその支配下のビールス人間に支配された街。ヨミはここを拠点にビールス人間を増やし、世界統合を果たそうとした。しかし、潜入したバビル2世によってその計画は暴かれ、ビールス人間は全滅し、ヨミの基地も破壊された。

その他キーワード

三つのしもべ (ミッツノシモベ)

『バビル2世』に登場する用語。バビル2世に従う不定形生物ロデムと怪鳥ロプロス、そして巨大ロボットのポセイドンのことを指す。宇宙人バビルが残した遺産であり、バビル2世を常に守護している。バビル2世には絶対服従するが、後にヨミの命令にも従うことが判明する。

バベルの塔のコンピューター (バベルノトウノコンピューター)

『バビル2世』に登場するコンピューター。バベルの塔の全てを統御している超高性能コンピューター。宇宙人バベルの宇宙船を制御していたコンピューターが転用されたものと推測される。自律思考型コンピューターであり、人口音声にて会話することができる。バビル2世にとって必要なデータを常に提供し続けるが、回答がはばかられる情報を問われた時には、とぼけることもある。

エネルギー衝撃波 (エネルギーショウゲキハ)

『バビル2世』の主人公バビル2世の超能力の一つ。体から電撃をほとばしらせて衝撃を与える超能力。組み合った状態でないと発揮できない。体内エネルギーを著しく放出するため、連続して使用すると極端な疲労状態に陥る。バビル2世が超能力者と戦う際、最も用いることの多い攻撃手段である。

ビールス人間 (ビールスニンゲン)

『バビル2世』に登場する用語。宇宙ビールスに感染し、超能力者となった人間を指す。発揮できる超能力は、テレキネシスや発火能力で、数人で手をつなぎ同じ能力を使うと、数倍の威力となる。弱点はニンニクのエキスで、これを打たれると死亡する。

V号 (ブイゴウ)

『バビル2世』に登場する超兵器。バビル2世の三つのしもべに対抗すべくヨミが建造した怪鳥型巨大ロボット。ロプロス計画というコードネームのもと建造された。攻撃武器は、目から発射される超高熱線と腹部から投下される爆弾。そのパワーはポセイドンをも圧倒する程である。複数のパイロットによって操縦されるシステム。 ロプロスと戦った際には、超音波攻撃によってパイロットが全員気絶してしまい、操縦不能に陥った。この後、ヨミはV号を用いて、バベルの塔周辺国のサルダン国とバラビア共和国を攻撃。その罪をロプロスに着させて、周辺国にバベルの塔を攻撃させた。

ヨミの改造人間 (ヨミノカイゾウニンゲン)

『バビル2世』に登場する用語。ヨミの改造人間とは、ヨミの命令のみを守るように精神改造された人間のことを指す。世界統合をもくろむヨミは、その野望を実現させるべく、主要各国の要人や軍人を誘拐し、改造した上で、ミサイル基地や戦略上重要な場所に送り込んでいた。世界の半分の国の重要な地点には、ヨミの改造人間が送り込まれているとされる。 タスカ指令、ソドム大佐などが代表的なヨミの改造人間である。

アニメ

バビル2世(1973年版)

古代に宇宙船の故障によって地球に不時着した宇宙人バビルは、人間を利用して超科学的遺産バビルの塔を建設した。ある日、古見浩一少年は使者が自身を迎えに来る夢を見ると、それが正夢となって使者によってバビルの... 関連ページ:バビル2世(1973年版)

書誌情報

バビル2世 全8巻 秋田書店〈秋田コミックス セレクト〉 完結

第1巻

(1986年4月発行、 978-4253108744)

第2巻

(1986年5月発行、 978-4253108751)

第3巻

(1986年6月発行、 978-4253108768)

第4巻

(1986年7月発行、 978-4253108775)

第5巻

(1986年8月発行、 978-4253108782)

第6巻

(1986年9月発行、 978-4253108799)

第7巻

(1986年10月発行、 978-4253108805)

第8巻

(1986年11月発行、 978-4253108812)

バビル2世 全8巻 秋田書店〈〉 完結

第1巻

(1993年1月発行、 978-4253103879)

第2巻

(1993年2月発行、 978-4253103886)

第3巻

(1993年3月発行、 978-4253103893)

第4巻

(1993年4月発行、 978-4253103909)

第5巻

(1993年5月発行、 978-4253103916)

第6巻

(1993年6月発行、 978-4253103923)

第7巻

(1993年7月発行、 978-4253103930)

第8巻

(1993年8月発行、 978-4253103947)

バビル2世 全8巻 秋田書店〈秋田文庫〉 完結

第1巻

(1994年11月発行、 978-4253170765)

第2巻

(1994年11月発行、 978-4253170772)

第3巻

(1994年11月発行、 978-4253170789)

第4巻

(1995年4月発行、 978-4253170796)

第5巻

(1995年4月発行、 978-4253170802)

第6巻

(1995年4月発行、 978-4253170819)

第7巻

(1995年8月発行、 978-4253170826)

第8巻

(1995年8月発行、 978-4253170833)

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