ダンゲロス1969

ダンゲロス1969

インターネット上で展開される自由参加型ウォーシミュレーションゲーム『ダンゲロス』の派生作品の一つである、架神恭介の小説『ダンゲロス1969』のコミカライズ作品。1960年代末期の日本を舞台に、東京大学プロテスト魔人連盟、革命的魔人主義同盟、魔人公安という三つの組織に所属する魔人達の、三つ巴の異能力バトルを描く。『ヤングマガジンサード』2018年4号から連載の作品。

正式名称
ダンゲロス1969
原作者
架神 恭介
漫画
ジャンル
バトル
関連商品
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あらすじ

第1巻

時は1968年の日本。かつて岩波事件にかかわった事で、友人の岩波文子を失ったユキミは、その償いに自らの魔人としての能力を用いるために、活動家の一人として東京大学プロテスト魔人連盟に加盟する。東京大学プロテスト魔人連盟は、対話路線を重んじる指導者のド正義克也の指導のもと、武装闘争路線を旨とする革命的魔人主義同盟との協調の道を模索していた。だが、革命的魔人主義同盟の中には魔人公安のスパイがおり、行方をくらませていた指導者のアトランティス鈴木の居所の情報は、魔人公安に筒抜けとなっていた。まずは魔人解放インターナショナルの支部の一つを壊滅させた魔人公安の刑事、清水一物は、同僚の神乃太陽猫田川ゆかりらと共に、アトランティス鈴木と対峙する。

第2巻

魔人公安の面々は、女子小学生の尿を自在にあやつるアトランティス鈴木の前に苦戦を強いられる。だが、清水一物の機転によってアトランティス鈴木の協力者、めぐみを人質に取り、アトランティス鈴木を投降させ、逮捕する事に成功する。その際、一物はめぐみを殺害しようとしたが、神乃太陽によって制止される事となる。その後、アトランティス鈴木に代わって革命的魔人主義同盟の指導者に就任した小竹真央は、自分になり代わって指導者になる事を企む鮎坂白夜の派閥を切り崩す事を目的に、白夜によるアトランティス鈴木奪還作戦の実行を許可する。白夜は阿鼻狂華、そして東京大学プロテスト魔人連盟からの援軍である蟻地獄たまこらを連れて、一物、あんかけをはじめとする魔人公安の面々と対峙。その戦いにおいて、狂華はあんかけに、白夜は一物によって無力化されてしまうが、そこに現れたユキミが、自らの能力「有無」を用いて、一物の能力「ネイキッドガン」を無力化する事に成功する。

登場人物・キャラクター

ユキミ (ユキミ)

高校3年生の男子にして、活動家の魔人。「有無」という能力を持つ。岩波事件の犠牲者である岩波文子の友人であり、彼女の死に責任を感じて、償いのために活動を続けている。革命的魔人主義同盟に一時所属したあと脱退し、東京大学プロテスト魔人連盟に加盟する。

岩波 文子 (イワナミ ブンコ)

当時中学2年生の魔人の少女。1965年の岩波事件にて警官に射殺された。緑谷中学においてユキミのクラスメイトで、友人だった。魔人としての能力は、半径2メートル以内の人間のコミュニケーション能力を阻害する「バベル」。

アトランティス鈴木 (アトランティススズキ)

年齢不詳の男性の魔人。革命的魔人主義同盟の指導者でもある。日本だけで3000万人ほど存在する古代アトランティス人の末裔の一人。女子小学生の尿を自在にあやつる能力を持つ。魔人公安の清水一物との戦いに敗れて逮捕され、革命的魔人主義同盟の指導者の座を小竹真央に譲った。ロリコンで、小学生しか愛する事ができない特異な性癖を持つ。

めぐみ (メグミ)

小学6年生の人間の少女。アトランティス鈴木の協力者でもある。アトランティス鈴木を愛しており、自発的にその手助けをしているが、彼が小学生しか愛せない体質である事については苦悩している。アトランティス鈴木と清水一物の対決に際し、一物の能力によって人質に取られ、アトランティス鈴木が敗れるきっかけを作った。

小竹 真央 (コタケ マオ)

若い女性の魔人。革命的魔人主義同盟に所属している。アトランティス鈴木の指名を受け、その後継の指導者に就任する。歩峰兄氏という幼なじみがいて、ボディーガード役を任せている。自分の指導者就任に反対する鮎坂白夜らのグループの切り捨てを図るなど、冷徹な性格の持ち主。

歩峰 兄氏 (アユミネ アニウジ)

若い男性の魔人。革命的魔人主義同盟に所属している。小竹真央の幼なじみであり、真央からは「アーニー」と呼ばれている。日本でも指折りの魔人財閥、歩峰財閥の御曹司で、真央の指導者就任に前後して革命的魔人主義同盟に加わった新しいメンバーである。

鮎坂 白夜 (アユサカ ビャクヤ)

若い男性の魔人。革命的魔人主義同盟に所属している。爆発エネルギーを利用してほんの少しだけ未来に時間跳躍する能力「ザ・グレイト・ラグタイム・ショウ」を持つ。女たらしで、阿鼻狂華と付き合っているが、ほかの女性と浮気をしている。

阿鼻 狂華 (アビ キョウカ)

若い女性の魔人。革命的魔人主義同盟に所属している。指定した空間座標に地球人類の成人男性からランダムに選ばれた性器を出現させる「トリカブト」という能力の使い手。鮎坂白夜と付き合っている。性格はドS。

ド正義 克也 (ドセイギ カツヤ)

青年の魔人。東京大学プロテスト魔人連盟の指導者を務めている。メンバーからの信頼は厚く、対話を重んじて「相手も人間 話せばわかる」が口癖。方針の違いから難しいという事は理解しつつも、革命的魔人主義同盟との共闘の道を模索している。

マゆゆ (マユユ)

正体不明の巨大な女性の怪物。東京大学プロテスト魔人連盟に所属している。年齢も、そもそも人間なのかも不明であり、人間の言葉を話す事もできないが、東京大学プロテスト魔人連盟の仲間とコミュニケーションを取る事ができる。1か月なにも食べなくても平気だが、食事をする事は大好き。

蟻地獄 たまこ (アリジゴク タマコ)

若い女性の魔人。東京大学プロテスト魔人連盟に所属している。かつて革命的魔人主義同盟に所属していた事もある。アトランティス鈴木に恋愛感情を抱いており、革命的魔人主義同盟の鮎坂白夜らのグループが、逮捕されたアトランティス鈴木のために決起した時には、それに参加・協力した。

白金 光留 (シロガネ ヒカル)

若い女性の魔人。魔人解放インターナショナルの指導者を務めている。清水一物によって魔人解放インターナショナルの支部の一つが壊滅させられたあと、組織を率いず、個人として東京大学プロテスト魔人連盟の傘下に加わる。現在は温和で平和主義的な性格だが、かつては最強のスケ番としてその名を轟かせていた。

清水 一物 (シミズ イチモツ)

若い男性の魔人。魔人公安に所属する刑事を務めている。「まるだし刑事」の異名を持つ。石動賢三と共同捜査を行った際には「山下一郎」という偽名を使っていた。強粘着性の精液を高速で射出する「ネイキッドガン」という能力を持つ。人を殺す事にまったく躊躇がない、非常に危険な性格の持ち主。

神乃 太陽 (カミノ タイヨウ)

壮年の男性の魔人。魔人公安に所属する刑事を務めている。「食糞刑事」の異名を持つ。魔人公安の中では一番の年長者で、周囲からの尊敬を集めており、清水一物からは「神さん」と呼ばれている。異名の通り日常的に食糞を行っているが、その理由や能力の詳細は仲間にも隠している。一物がアトランティス鈴木の協力者であるめぐみを殺害しようとした際には、それを制止するなど、魔人公安の中では比較的良識的な人物。

猫田川 ゆかり (ネコタガワ ユカリ)

若い女性の魔人。魔人公安に所属する刑事を務めている。「ペロペロ刑事」の異名を持つ。人間離れした長い舌を持ち、それを伸ばして相手を拘束する事ができる。また、舐めた物質の性質を読み取る事が可能で、例えば尿を舐めただけで、その主の感情状態を把握する事もできる。

あんかけ (アンカケ)

若い男性の魔人。魔人公安に所属する刑事を務めている。「オナホ刑事」の異名を持つ。何処からともなく不思議な力を持ったオナホールを具現化する能力の使い手で、そのオナホールは遠隔操作する事もできる。また、「イカの動き」と称する対魔神用逮捕術を使いこなす。

石動 賢三 (イスルギ ケンゾウ)

鶯谷警察署の防犯課刑事を務めている壮年の男性。灰賀ウェイの行方を捜査中、魔人公安の清水一物とコンビを組まされ、「魔人解放インターナショナル」の支部に共に踏み込む。そこで一物による凄惨な虐殺の一部始終を目撃させられた上、その後口封じのために、同じく魔人公安のあんかけによって外す事のできないオナホールをはめられ、事実を口外すれば死ぬまで射精させると脅されている。

灰賀 ウェイ (ハイガ ウェイ)

フリーライターを務める中年男性。元々は無名の三文記者だったが、岩波事件のあとに「岩波事件の真相」と題した暴露記事を執筆し、一大センセーションを巻き起こした。その後は魔人解放インターナショナルの支部に匿われていたが、そこに踏み込んだ魔人公安の清水一物によって殺害される。

集団・組織

東京大学プロテスト魔人連盟

学生の魔人の団体の一つ。略称は「プロ魔連」。指導者は議長と呼ばれており、現在の議長はド正義克也。「学園自治法」の法制化を目標に掲げており、現在は非武装による闘争路線を取っている。「魔人解放インターナショナル」とは友好関係にあり、その指導者である白金光留を傘下に加えている。

革命的魔人主義同盟

学生の魔人の団体の一つ。略称は「革マジ」。指導者は書記長と呼ばれており、アトランティス鈴木が書記長であったが、その逮捕に伴って小竹真央が新書記長に就任する。武力闘争を宗とする過激な団体で、現在その活動は表向きは鳴りを潜めているが、穏健派の魔人解放インターナショナルとは依然対立している。

魔人解放インターナショナル

学生の魔人の団体の一つ。略称は「プロ魔連」。指導者は「議長」と呼ばれており、現在の議長は白金光留が務めている。穏健派団体であり、過激派の革命的魔人主義同盟とは対立している。情報収集能力に長けており、魔人公安の中にもスパイを忍び込ませている。

魔人公安

魔人のみによって構成される警察内部のエリート組織。仮にも警察組織の一部でありながら、超法規的な殺人を行う等、ほとんど無法にも近いやり口を取る。清水一物、神乃太陽、猫田川ゆかり、あんかけらが所属している。

イベント・出来事

岩波事件

ユキミが自らの魔人としての能力である「有無」によって、岩波文子の能力「バベル」を町中で使ったために起きた一連の騒乱事件。最終的に、文子は緑谷中学に乱入して来た警察官によって射殺され、その警察官は裁判で無罪となった。魔人の影響力の大きさと、魔人に対する差別を世に知らしめ、1968年現在起こっている魔人絡みの抗争の発端となった事件である。

その他キーワード

魔人 (マジン)

超常の力に覚醒した存在の総称。それぞれに固有の能力を持つ。多くは人間だが、ゴリラの魔人など人間以外の出自を持つ者も存在する。生まれた時から魔人である者はおらず、それぞれ何らかのきっかけによって能力を目覚めさせ、魔人となる。

有無

ユキミの魔人としての能力。地図の任意の部分を赤ペンで囲み、ほかの魔人に持たせる事で、その魔人の能力の及ぶ範囲を拡大もしくは縮小する事ができる。相手に気づかれないようにポケットに忍ばせる等の手段によっても発動する。

クレジット

原作

架神 恭介

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