概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ウィリアム・ダンピア
私掠船(プライベティア)「バチェラーズ・ディライト号」の航海士の男性。1651年生まれの英国人。背中まで伸びた茶髪で、トロンとした目の小柄な体型をしている。帽子とクラヴァット、コートを身につけていることが多く、フリントロック式の拳銃で武装している。若くして両親を失い、大学進学をあきらめて働いたが、どの仕事も長続きせずに職を転々として現在に至る。哲学者フランシス・ベーコンの「知識は力と等しいもの」という言葉に感銘を受け、血生臭い環境に身を置きながらも、好奇心につき動かされ、さまざまな物事を観察・記録する日々を送っている。食べることも重要な自然観察との考えから、動植物を口にして毒の有無や味を確かめることに熱中している。しかし、突拍子もなくうんちくを語りたがる悪癖があり、船長ジョン・クックからは皮肉交じりに「天才博物学者」と評されている。かつてバーソロミュー・シャープの船に乗っていたことがある。実在の人物、ウィリアム・ダンピアがモデル。
バジル・リングローズ
ウィリアム・ダンピアの盟友の男性。小柄な体型で、ブロンドの長髪を首の後ろで括り、胸元に赤いリボンをつけている。ラテン語やスペイン語に通じ、ダンピアに勝るとも劣らぬ探究心の持ち主で、「未知の南方大陸(テラ・アウストラリス・インコグニタ)」への航路を拓くという夢を抱いている。心優しい性格で、バッカニアがスペイン船を襲う口実として掲げる「新大陸の真の主人の同盟者」という建前を真に受けていた。1679年12月25日、『ノヴム・オルガヌム』の一節をそらんじることでダンピアの興味を惹き、バッカニアとして活動するバーソロミュー・シャープの船に誘う。船出から数か月後には自作の地図帳を見せたり、動植物の記録を見せてもらったりするほどダンピアと親しくなる。船では通訳として活躍していたが、シャープに捕虜への拷問を強要されて精神を病み、ダンピアを誘ったことに罪悪感を抱くようになってしまう。やがて、ダンピアと袂を分かつことになった。実在の人物、バジル・リングローズがモデル。
書誌情報
ダンピアのおいしい冒険 全6巻 イースト・プレス
第1巻
(2020-08-07発行、 978-4781618968)
第2巻
(2020-12-14発行、 978-4781619361)
第3巻
(2021-07-19発行、 978-4781619927)
第4巻
(2022-05-12発行、 978-4781620695)
第5巻
(2023-04-12発行、 978-4781621692)
第6巻
(2024-01-18発行、 978-4781622484)