ダーリンは生モノにつき

ダーリンは生モノにつき

ごく普通のOLと医師、2人の出会いから赤裸々な夫婦生活に至るまでを痛快に描いたラブ・コメディ。恋愛をテーマにした作品ながら、主人公が1.5等身キャラクターになったり、露出した下半身にモザイク表示が描かれるなど、多彩なギャグ要素が盛り込まれている。「プチコミック」1997年6月号から2001年7月号にかけて連載された作品。

正式名称
ダーリンは生モノにつき
ふりがな
だーりんはなまものにつき
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

オカマバーを経営する父親を手伝うため、オカマのふりをして従業員として潜入していたOLの村崎世津子は、極度の不感症で悩む日々を送っていた。そんなある日、バーに客として現れた医師たちの接待中、うっかり火傷を負ってしまう。急遽、その場にいた田辺恭介の診察を受けることになった世津子だったが、恭介に胸を触られた瞬間、失神するほどの快感を覚える。

恭介こそが自分の運命の相手だと思い込んだ世津子は、彼が偶然にも自分の働く会社で嘱託医を務めていることを知り、凄まじいアタックを開始する。

登場人物・キャラクター

村崎 世津子 (むらさき せつこ)

OLとして働く23歳の女性。時折オカマのふりをして、父親である村崎加満夫が経営するオカマバー「紫」を手伝っている。極度の不感症のために、今までどんな男性と付き合ってもうまくいかず、ことごとく振られてきた。しかし、客として来店した医師の田辺恭介にたまたま診察を受けた際、体に触れられたことで雷に打たれたかのような快感を得る。 たちまち恭介に対して運命を感じるが、肝心の恭介には自分のことを男性として認識されてしまっていた。その後、持ち前のガッツと不屈の闘志を活かして恭介に命がけでアプローチし続け、交際期間をほとんど経ることなくいきなり結婚する。

田辺 恭介 (たなべ きょうすけ)

村崎世津子がOLとして働く会社の嘱託医と病院勤務を掛け持ちしている、知的で物静かな28歳の男性医師。世津子の猛烈なアプローチをあっさりと受け入れたが、その理由は仕事に専念するために手っ取り早く結婚するのがベストという持論からである。一人暮らしが長かったので、家事は世津子よりも得意。もともとは淡白な性格だったが、世津子と結婚し、刺激的な毎日を送るようになってからは喜怒哀楽の感情が豊かになっていく。

マリリン

オカマバー「紫」に勤務する従業員で、常時女装している男性。見た目はいかついが心優しい性格で、何かと村崎世津子の面倒を見ており、世津子にも良き相談相手として頼られている。ランジェリーパブ「ぷちぷち」を経営する惟光 という弟がいる。

村崎 加満夫 (むらさき かまお)

村崎世津子の父親で、オカマバー「紫」のママ兼経営者。男手一つで世津子を育ててきたが、背景には「紫」の従業員たちの助けがあったことも大きい。店に急な欠員が出た時にはいつも世津子に頼っていたが、世津子が結婚した後は田辺恭介にも手伝ってもらうようになる。

東海林 晃彦 (しょうじ あきひこ)

田辺恭介と同じ病院に勤める男性医師。恭介のことを「愛人」と公言するほど気に入っており、背後からそっと近づいては恭介の体に触れるのが何よりも楽しみ。あまり熱心に仕事をしていないように見えるが、専門は外科で優秀な腕を持つ。

松岡 (まつおか)

村崎世津子がOLとして働く会社の男性従業員で、世津子の後輩にあたる。よくストレス性胃腸炎で医務室に駆け込み、田辺恭介の診察を受けている。たまたまオカマバー「紫」で女装した恭介と出会い、一目惚れをしてしまう。

佐藤 (さとう)

村崎世津子が結婚する1年前に付き合っていた男性。世津子の結婚後に再会するが、顔はおろか名前すらも忘れ去られていた。田辺恭介に対抗して世津子にベッドインを迫るが、うまくいかずに未遂で終わる。

来宮 梓 (きのみや あずさ)

田辺恭介と同じ病院に勤務していた美人女性医師。かつては恭介の恋人だったが、3年前に渡米したことで破局した。モットーは「たとえ回復する確率が1%でも、医師としてその1%に全力を尽くす」で、恋愛に対してもその姿勢は変わらない。日本に帰国して再び恭介と同じ病院に勤務し、恭介を取り戻すべく、村崎世津子の前に立ちはだかる。

惟光 (これみつ)

ランジェリーパブ「ぷちぷち」を経営している男性で、マリリンの弟。兄のマリリンとはまったく顔が似ておらず、村崎世津子に「遺伝子の神秘」と言わしめるほどの美形。普通の人と美の基準が異なり、惟光にとってはマリリンや世津子が美形に見えている。

田辺 武 (たなべ たける)

田辺恭介の弟で、恭介と同じ医師になるべく医学部を志している。ウィーン在住だが、恭介に会うために一時的に日本へ帰国してきた。村崎世津子と兄との激しく乱れた暮らしぶりを目の当たりにしてしまい、今までとはまったく違う恭介の姿に落胆する。

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