概要・あらすじ
諸住究の住む横浦市で、謎の死亡事件が多発。原因は米軍基地から持ち出された殺人ウイルスだった。この「大人だけが発症し、必ず死に至る」という殺人ウイルスによって、街の大人はすべて死に、子供たちだけが生き残った。街が自衛隊によって封鎖される中、諸住究は友人の森直樹と共に残った子供たちを集め、共同生活を始める。
だが、仲間の中からも発症する者が現れ、子供たちに動揺が広がっていく。一方、事態を重く見たアメリカ軍は、横浦市への空爆を計画していた。
登場人物・キャラクター
諸住 究 (もろずみ きわむ)
高校2年生。あだ名はモロキュー。父親は毎日テレビのディレクター。殺人ウイルスが蔓延し、住んでいた横浦市が自衛隊によって封鎖されてしまう。街に残された諸住究は、友人の森直樹、知り合ったハーフの少女、長谷部羊子と共に、残った子供たちを集め、共同生活を始める。 ウイルス発症の恐怖にさらされながらも、決してあきらめず必死に生き残る方法を模索する。趣味はパソコン通信。
長谷部 羊子 (はせべ ようこ)
父は日本人、母はアメリカ人。国籍は日本。横浦市が封鎖された夜に、諸住究と出会う。封鎖後、片倉たちにさらわれるが、危ないところを諸住究に助けられ、以来彼のことを慕うようになる。アメリカとの二重国籍を持っていたため、米軍関係者用の隔離施設となった戦艦トリポリに移される。
森 直樹 (もり なおき)
主人公諸住究の友人。高校では生徒会長をしていた。父親は県会議員。横浦市が自衛隊によって封鎖されたあと、残った子供たちを集め、そのリーダーとなる。町の空手道場、教武館に通っており、腕前はかなりのもの。
ウィルソン・カレン (うぃるそんかれん)
リットン研究所遺伝子工学研究主任。細菌学の権威で、横浦市にばらまかれた殺人ウイルスの調査のため来日。殺人ウイルスの元になったX-レイテッドを開発した。
スティーブン・ランチ (すてぃーぶんらんち)
在日米軍横浦基地の特殊兵器管理所長。以前働いていたリットン研究所では、ウィルソン・カレンの上司だった。来日したウィルソン・カレンと共に、殺人ウイルスについて調査を進める。ウイルスの正体が遺伝子操作されたX-レイテッドであることを公表しようとしたが、それを知ったウィルソン・カレンに殺される。
ハキム・ハッサン (はきむはっさん)
在日米軍横浦基地特殊兵器管理部門所属。正体はA国のエージェントで、殺人ウイルスを基地から持ち出す。逃亡中、彼が殺人ウイルスを入れていたケースが爆発し、ウイルスが横浦市にばらまかれた。
福田 (ふくだ)
諸住究の友人。気弱な性格で、仲間に命令され、水嶋レイコをレイプしようとした。諸住究たちと無人化したホテルで共同生活を始める。
水嶋 レイコ (みずしま れいこ)
福田たちにレイプされそうになったところを、諸住究たちに助けられる。足の悪い弟と共に、諸住究たちと共同生活を始める。諸住究の友人、森直樹に好意を抱いている。
片倉 (かたくら)
チンピラたちのボス。空手の達人で、町が封鎖されたあと我が物顔で暴れていたが、諸住究とその仲間たちに倒される。その際、全身に大火傷を負う。死んだと思われていたが、包帯男として再び諸住究の前に現れる。
ヨシノリ
諸住究の仲間。軍事オタクで、自衛隊や米軍の装備に詳しい。
堺 (さかい)
諸住究の仲間。森直樹が通っていた空手道場、教武館の道場生。諸住究と森直樹が袂を分かった際、以前から知り合いだった森直樹ではなく、諸住究の側に付いた。
アンガー・キングストンン (あんがーきんぐすとんん)
アメリカ海軍兵学校の士官候補生。研修で横浦市に来ていたため、殺人ウイルスのキャリアとなる。エリート意識が強く、諸住究の恋人、長谷部羊子が移送された米軍関係者用の隔離施設で暴君のように振る舞う。
イーディ・セルズィック (いーでぃせるずぃっく)
諸住究の恋人、長谷部羊子の友人。在日米軍横浦基地司令官の娘。殺人ウイルスのキャリアとなり、米軍関係者の隔離施設となった戦艦トリポリに移される。
その他キーワード
X-レイテッド (えっくすれいてっど)
『チャイルド★プラネット』に登場するウイルス。リットン研究所遺伝子工学研究主任であるウィルソン・カレンが開発した。発症しても眠るだけの人道兵器として開発されたが、遺伝子操作で殺人ウイルスに作り替えられ、諸住究の住む横浦市にばらまかれた。
クレジット
- 原作