自殺島

自殺未遂を繰り返したことで人権を剥奪された登場人物たちが、絶海の孤島に送り込まれ、狩猟採集のサバイバル生活や他人との争いを繰り広げる中で、生の意味を見つめなおす様子を描く。

正式名称
自殺島
ふりがな
じさつとう
作者
ジャンル
サバイバル
レーベル
ジェッツcomics(白泉社)
巻数
全17巻
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

国民がIDによって管理され、生きる権利と義務は、個人の自由意志によって決定されるようになった近未来の日本。薬の大量服薬やリストカットなどの自殺未遂を何度もはかり、病院のベッドで目を覚ましたセイは、自殺未遂常習指定者であったことから、“医師に生きる権利と義務”を放棄する書類を渡される。これで楽になれると安堵し、書類にサインをするセイだったが、次に目を覚ました時、セイは自殺未遂常習者たちが送り込まれる絶海の孤島、通称自殺島にいたのだった。

登場人物・キャラクター

セイ

自分自身や社会に対する苦痛から、大量服薬やリストカットなどの自殺未遂を何度もはかった自殺未遂常習者の青年。当初はその環境に戸惑うばかりだったが、自殺島で鹿の群れと出会い、その存在感に圧倒され、生命について考えなおすようになる。学生時代に先輩だった少女の影響で、弓矢に対する興味と知識を持っており、試行錯誤して弓矢を制作し、山に入って鹿を追うようになる。 次第に狩人として成長を遂げるが、その戦闘力と食料調達能力から、しばしば他の自殺未遂常習者とトラブルになる。

リヴ

自殺未遂常習者の少女。母親がロシア人のハーフ。養父から性的暴行を受けて育ち、自殺未遂を繰り返すようになる。当初は周囲の誰にも心を開かなかったが、ひたむきに生きようとするセイに、次第に惹かれるようになる。マリアという自分の本名を嫌っていたが、セイからリヴという名前を与えられる。

リョウ

自殺未遂者常習者とは思えないほど、前向きな青年で、漁を始めとしてリーダーシップを発揮し、周囲からの信頼が厚い。かつて自分の起こした事故で恋人を失ったことがきっかけで、自殺未遂常習者となっていた。自分の死に場所を探しており、いかだで自殺島を脱出することも試みるが、政府の巡視艇からの攻撃を受け、失敗。 その後、紆余曲折を経て、セイたちのグループのリーダーであり続けるが、争いを好まない性格からサワダとの抗争が激化したことをきっかけにリーダーの座を退く。

カイ

自殺未遂常習者の青年。冷静沈着な性格で、農作業などでグループを導く。自分たちが自殺島に送られたのは、無人島内の自然のバランスを保つためだと考える。しかし、そのためには人間は不要だとも考えており、裏ではグループ内の人間に自殺を促して殺害していた。そのことが露見してセイたちと離反し、サワダのグループに合流する。

イキル

『自殺島』に登場する犬。もともとは山に住む男が飼っていた子犬だったが、セイに譲られ、猟犬として育てられる。名前はセイ自身の名前にちなんで名付けられた。

サワダ

自殺未遂常習者として自殺島に送られた男。セイたちの暮らしている集落とは離れたところにある、港側の集落のリーダー。もともとはドラッグの売人だったが、自分もドラッグに溺れるようになり、自殺を繰り返すようになって自殺島に送られた。自殺島で暮らすうちに、本能を満たすためならば何をやってもいいと考えるようになり、グループ内で強権を振るうようになる。 次第にセイやリョウのグループとは、敵対することになる。

トモ

自殺未遂常習者のひとり。沖縄に住んでいたことがあり、南国の植物に詳しい。性別は男性だが幼いころから性同一性障害で悩んでおり、それを父親に否定されたことがきっかけで自殺未遂を繰り返していた。グループ内でそのことをカミングアウトし、受け入れられた。しかし、その後人質としてサワダに拉致される。 自分のことを女として抱いたサワダのことは、否定しながらも複雑な感情を抱いている。

ケン

自殺未遂常習者の男。もとは港側の集落で暮らしており、仲間とともに山でセイを襲い、肉を奪おうとしていたが、セイから反撃を受け、撃退される。その後、成り行きでセイとともに狩りをするうちに、セイのよき理解者となる。ナオに好意を寄せているひとり。

ナオ

自殺未遂常習者の女性で、売春を行って生活していた。もとは港側のグループにいたが、そこで強権を振るい始めたサワダに反発してリョウたちのグループに移動してきた。しかし、サワダから執着されており、セイたちとサワダたちが衝突するきっかけになる。

ミキ

自殺未遂常習者の女性。リョウに好意を寄せているが、一方的な片思いである。そのことをカイに指摘され、自殺を促されたこともあるが、直前でトモたちに助けられる。

ボウシ

自殺未遂常習者の青年で、いつも帽子をかぶっており、本名は不明。内向的な性格で、物語の冒頭では、リョウやカイたちと比べて自分を卑下していた。しかし、手先の器用さから、農具を始めとした様々な道具や武器の製作で才能を発揮するようになる。

ミノル

自殺未遂常習者の青年。実家が農家だった経験から、カイとともに農作業を始める。家業から逃れようとして自殺を繰り返すようになっていたが、次第に農業の面白さに目覚めていく。カイが離反した後も、グループを先導して稲作を行っていたが、サワダとの抗争で負った怪我が原因で死亡する。

織田 (オダ)

セイたちが自殺島に送られてから半年後、新たに送り込まれた自殺未遂常習者たちに紛れ込んでいた男。自殺未遂常習者ではなく、ルポライターであり、取材のために潜入してきた。その後、学校側の集落に住むようになり、取材を続けている。

山に住む男 (ヤマニスムオトコ)

自殺島の山奥にある小屋にひとりで住んでいる。狩りを始めたばかりのセイと山の中で出会い、経験から様々なアドバイスをセイに与えた。かつて自殺島が無法島と呼ばれていたころから島で暮らしており、他人と会うことを恐れている。

場所

自殺島 (ジサツトウ)

周囲を海に囲まれた孤島。自殺未遂を繰りかえし、生きる権利を放棄した人間たちが、一切の人権を剥奪されて島流し同然に送り込まれている。その存在は公にされていない。かつては死刑同然の犯罪者が送り込まれていた無法島であったと言われている。詳しい位置は不明だが、気候や生息している植物から、太平洋上の南方、沖縄か伊豆諸島付近にあると予測されている。 島内には学校や港があり、かつては人が暮らしていた形跡が残されている。

関連

無法島

無人島に送り込まれた凶悪犯たちの争いを描いたサバイバルアクション作品。森恒二による漫画作品『自殺島』の前日譚にあたるエピソードであり、同じ無人島が舞台となっている。白泉社「ヤングアニマル」2019年6... 関連ページ:無法島

書誌情報

自殺島 :サバイバル極限ドラマ 全17巻 〈ジェッツcomics〉 完結

第1巻

(2009年9月発行、 978-4592146216)

第2巻

(2010年2月発行、 978-4592146223)

第3巻

(2010年7月発行、 978-4592146230)

第4巻

(2010年11月29日発行、 978-4592146247)

第5巻

(2011年5月発行、 978-4592146254)

第6巻

(2011年10月発行、 978-4592146261)

第7巻

(2012年4月発行、 978-4592146278)

第8巻

(2012年10月発行、 978-4592146285)

第9巻

(2013年6月発行、 978-4592146292)

第10巻

(2013年12月発行、 978-4592146308)

第11巻

(2014年6月発行、 978-4592146315)

第12巻

(2014年11月発行、 978-4592146322)

第13巻

(2015年5月29日発行、 978-4592146339)

第14巻

(2015年11月27日発行、 978-4592146346)

第15巻

(2016年6月29日発行、 978-4592146353)

第16巻 サバイバル極限ドラマ

(2016年10月28日発行、 978-4592146360)

第17巻 サバイバル極限ドラマ

(2016年10月28日発行、 978-4592146377)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo