概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
此花 迅 (このはな じん)
勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移した青年。年齢は18歳。傍若無人な姉に振り回される人生を送っており、姉が勇者として召喚された際に巻き込まれる形で転移した。ただし此花迅の転移は完全な事故だったらしく、人外魔境の中に放置される。完全に孤立無援だったため、山の中でしばらくサバイバル生活を送ることとなる。のちに異世界召喚を行った精霊と神々に発見され、巻き込まれた代償として神から何でも斬れる「斬全剣」をはじめ数々の能力と、「安全で快適な家」を与えられる。またサバイバル生活を通して、現実世界での快適な生活のありがたみを実感している。現実世界では傲慢な姉に嫌気が差していたため、異世界でも姉の存在を強く警戒しており、二度とかかわらないように「縁切り」と「勇者殺し」の加護をもらっている。そんな中、勇者召喚に失敗して力を失った元神「リシュ」が、弱った柴犬の姿をしていたため愛着が湧き、神々から忠告されるもののリシュを引き取って面倒を見ている。姉のせいで軽い人間不信に陥っており、初対面の人を苦手としている。しかし裏表のないアーデルハイド・ル・レオラのように、素直な人物と接するうちに心を開くようになり、少しずつ心境の変化が訪れる。異世界では「ジーン」の愛称で呼ばれることが多い。
アーデルハイド・ル・レオラ
元貴族の少女。青灰色の長い髪を一つに束ねている。きっちりとした礼服に身を包んだ男装の麗人で、一見男性とカンちがいされることが多い。愛称は「レオラ」だが、男性だと思っている者からは「レオン」の愛称で呼ばれる。アーデルハイド家の令嬢だったが、弟の謀(たばか)りで家を追われて街で暮らしていた。だが弟からは相当目障りな存在らしく、追手まで差し向けられ、さまざまな偽名を名乗りながら各地を転々としている。7歳の時に父親に精霊を憑依(ひょうい)させられ、「精霊憑(つ)き」となる。この精霊はアーデルハイド・ル・レオラを「男らしく育てる」という契約で縛られているため、女性であるレオラは絶えず精霊からペナルティとして頭痛を与えられていた。このためつねに不機嫌そうな顔で、初対面の人からは恐れられている。目つきの悪さに加えて鉄面皮であるため誤解されがちだが、根は清廉潔白を絵に描いたような善人で面倒見もいい。そんな中、此花迅と出会って彼に精霊を取り除いてもらったお陰で頭痛から解放される。その後は実家の元執事のノートと合流し、迅の隣家を借りて生活している。
クレジット
- 原作
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じゃがバター
- キャラクター原案
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岩崎 美奈子
書誌情報
異世界に転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。 5巻 アース・スターエンターテイメント〈アース・スター コミックス〉
第1巻
(2021-09-10発行、 978-4803015546)
第3巻
(2023-03-10発行、 978-4803017557)
第4巻
(2024-01-12発行、 978-4803018929)
第5巻
(2024-08-09発行、 978-4803019902)