テイルズ オブ ファンタジア

テイルズ オブ ファンタジア

復活した魔王に家族を皆殺しにされた少年は、仲間たちとともに時空を超えた魔王封印の旅に出る。JRPGの金字塔「テイルズオブ」シリーズの記念すべき第1作を、ゲームの発売から12年の時を経てコミカライズした作品。「テイルズオブマガジン」2008年8月7日発売の創刊号から2009年10月26日発売の最終号にかけて連載された。原作はバンダイナムコゲームス。

正式名称
テイルズ オブ ファンタジア
ふりがな
ているず おぶ ふぁんたじあ
原作者
バンダイナムコゲームス
作者
ジャンル
ファンタジー
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

クレス・アルベインは、のどかなトーティスの村で家族や友人と平穏な生活を送っていた。だがある日、親友であるチェスター・バークライトと2人で狩りに出かけている間に謎の黒い鎧の集団に村が襲われ、家族を含めた村人が皆殺しにされてしまう。黒い鎧の集団が狙っていたものが、かつて自分の持っていた魔王ダオスを封印した宝石であることを知ったクレスは、復活したダオスを再び封印するための旅に出ることを決意する。

登場人物・キャラクター

クレス・アルベイン (くれすあるべいん)

正義感の強い熱血漢で、周囲からの信頼も厚い17歳の少年。剣術に秀でており、トーティスの村で、親友のチェスター・バークライトとともに狩りで生計を立てていた。両親から悪の魔王ダオスを封印した宝石をそれと知らず受け継いでいる。村を襲った黒い鎧の集団を追うなかでミント・アドネードやクラース・F・レスターをはじめとした仲間たちと出会い、ダオスを倒すための長い旅をすることとなった。 女性に対して免疫がなく、ミントの手に偶然触れただけで耳まで赤くなってしまう。

ミント・アドネード (みんとあどねーど)

クレス・アルベインとともに旅をする18歳の少女。クレスと同じく両親から魔王ダオスを封印した宝石を受け継いでおり、それを奪いにやって来た黒い鎧の集団に拉致され閉じ込められていた。そこをクレスに助けられ、旅の仲間に加わる。法術を自在に操る法術師であり、仲間の戦闘能力の向上や治癒を一手に引き受ける。心優しくおっとりした性格で、クレスが精神的に弱った際にはそっと傍に寄り添い、彼の立ち直りに一役買った。 また恋愛には非常に疎く、クレスに対して恋心を抱いていながら自覚しないままでいる。

チェスター・バークライト (ちぇすたーばーくらいと)

トーティスの村に住む、クレス・アルベインの親友。クレスと同じく狩りで生計を立てており、弓を得意としている。黒い鎧の集団に村を襲撃された際に最愛の妹を殺され、必ず復讐することを誓い、クレスとともに旅に出る。クレスと似たタイプの直情的な熱血漢だが、皮肉屋な一面もある。

クラース・F・レスター

クレス・アルベインとともに旅をする29歳の青年。本来ならばエルフの血を引くものにしか使えない魔術を、人の身で使用する技術「召喚術」の研究を長年続けている。クレスたちの助けを得て召喚術を行使するために必要な精霊との契約を果たしたことをきっかけに、旅の仲間に加わる。気難しい性格をしており、助手のミラルド・ルーンには好意を抱いているものの、いつも素直になれずにいる。

アーチェ・クライン (あーちぇくらいん)

クレス・アルベインとともに旅をする17歳のハーフエルフの少女。勝気で負けず嫌いな性格で、強大な敵を相手にしても物怖じしない。自分の親友の仇をクレスたちが討ったことに恩義を感じ、半ば強引に旅の仲間に加わる。魔術を自在に操る魔法使いで、その実力は折り紙付きである。

エドワード・D・モリスン

かつてクレス・アルベインの父親やミント・アドネードの母親とともに魔王ダオスを封印した男性。黒い鎧の集団から逃げ延びて来たクレスとミントを治療し、2人が奪われた宝石がダオスを封印していたものだったことを明かす。ダオスに意識を支配されたマルス・ウルドールと対峙するも勝ち目がないことを悟り、ダオスを倒せる人物を過去から連れて来るために、クレスとミントを100年前の世界へと転送する。

ミラルド・ルーン (みらるどるーん)

クラース・F・レスターの研究助手を務める28歳の女性。研究自体の手伝いはもちろん、研究のことしか頭にないレスターの身の回りの世話もしている。助手ではあるものの彼女自身も非常に優秀な研究者であり、通っていた王立学院をクラースに次ぐ次席で卒業している。

ダオス

かつてクレス・アルベインの父親やミント・アドネードの母親、エドワード・D・モリスンたちによって封印された悪の魔王。封印された後も意識だけは残っており、封印場所の調査に訪れたマルス・ウルドールの精神を乗っ取った。

マルス・ウルドール (まるすうるどーる)

黒い鎧の騎士団の団長を務める男性。以前は心優しく周囲の信頼も厚い人物であったが、ダオスが封印された遺跡を調査した際にダオスに精神を支配され、ダオス復活のために悪行に手を染めるようになる。封印を解くために必要な宝石をクレス・アルベインから奪うためにトーティスの村に部下を送り込み、村人を皆殺しにした。

場所

トーティスの村

クレス・アルベインとチェスター・バークライトが生まれ育った村。のどかで平和な場所であったが、ダオスに意識を支配されたマルス・ウルドールがダオスの封印の鍵となっていた宝石を狙って襲撃。村人たちは皆殺しにされ、クレスとチェスターも家族を失うこととなってしまう。

その他キーワード

マナ

世界のいたるところに存在している高次のエネルギー。大気のようにそこにあることが当たり前のものだが、人間は知覚することはできない。エルフの血を引く者のみがマナの存在を感じ取り、力を引き出すことで魔術を使うことができる。

魔術 (まじゅつ)

周囲のマナの力を引き出し、超自然的な現象を起こす技術。マナの存在を知覚することができるエルフの血を引く者だけが使用できる。また、魔術はマナを消費して発動するため、周囲のマナが枯渇している状況では行使することはできない。

法術 (ほうじゅつ)

ミント・アドネードとエドワード・D・モリスンが得意とする術。自らの精神力を消費し、武器を媒介にして魔法の力を引き出す技術。魔術とは違ってマナを使用しないため、人間にも扱うことができる。法術を操る法術師は大半が女性であり、エドワードのような男性はごく少数である。また、多くの法術は人間の治癒力を高めたり、物を転送したりするものであり、直接的に攻撃を行うものは少ない。

召喚術 (しょうかんじゅつ)

万物に宿る精霊の力を借りて、超自然的な現象を起こす技術。魔術とは違ってマナを使う必要がないため、人間にも扱うことができる。太古の昔に失われてしまった技術だが、長年の研究の末にクラース・F・レスターが復活させた。精霊の力を借りるにはその精霊と契約する必要があるため、習得のハードルは高い。

エルフ

人間と似て非なる種族。顔や体格は人間と非常に似ているが、耳が長く尖っている。マナを感じ取る能力を持ち、魔術を扱うことができる。寿命は非常に長く、エルフの中には1000年以上生きる者も珍しくない。基本的に人間と関わることはなく、エルフしか知らない森の奥深くに隠れ住んでいる。人間との混血であるハーフエルフに対しては非常に差別的で、エルフの集落に足を踏み入れることさえ許さない。

ハーフエルフ

人間とエルフの混血として生まれた者。外見や能力はエルフの特徴を色濃く受け継いでおり、尖った耳とマナを知覚し魔術を行使する力を持つ。寿命はエルフほどではないが人間よりは遥かに長い。またハーフエルフは、代を重ねるほどにエルフとしての特徴は薄まっていく。ハーフエルフの存在はエルフからは嫌悪されているものの、人間とは比較的友好な関係にある。

クレジット

原作

バンダイナムコゲームス

SHARE
EC
Amazon
logo