アルカフス

アルカフス

動物のような耳とシッポの生えた少女達が奴隷のように扱われている異世界に迷い込んでしまった少年の冒険を描くファンタジー作品。「ドラゴンエイジ」2018年8月号より連載開始。

正式名称
アルカフス
ふりがな
あるかふす
原作者
村山 渉
作画
ジャンル
ファンタジー
関連商品
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概要・あらすじ

将来の進路に悩む高校生の柴咲匡は、学校の帰り道に、ポケットから入れた覚えのない飴玉が出てきた事で、10年前に家の近くにある神社で出会ったキュルルの事を思い出した。キュルルは、当時の自分と同い年くらいだったが、まるで動物のような耳と尻尾を持っている少女であり、出てきた飴玉はその時キュルルにあげたものと同じものだった。

その事で、まるでキュルルから助けを求められているように感じた匡は、キュルルと出会った神社へ向かう。すると、神社の境内には不思議なゲートが出現しており、その中ではキュルルと同じように、耳としっぽをはやした二人の少女が戦いを繰り広げていた。しかも、その二人は匡のよく知る人物、妹の真理香と、同級生の甲斐谷に瓜二つの顔立ちだった。

あっけにとられているうちに、匡はゲートを越えてしまい、気がつくと異世界に迷い込んでいた。そこでは人類と爬虫類のような亜人、さらに「カフス」と呼ばれる、耳と尻尾をはやした少女達が暮らしている世界で、カフス達はまるで奴隷のように扱われているらしかった。甲斐谷に似たカフスは、その場から逃げ出そうとしていたが、警備隊に連れ去られてしまい、真理香に似たカフスは異世界で旅をしている少女のレオニ=ロットワイラーに買われる事になる。

匡はレオニからの提案を受け、連れ去られたもう一人のカフスを引き取る方法を探す事になる一方で、レオニが買ったカフスの世話をする事になるのだった。

登場人物・キャラクター

柴咲 匡 (しばさき たすく)

将来の進路に悩む男子高校生。かなり優柔不断で、周囲の状況に流されやすい性格の持ち主。動物好きのため、教師からは盲導犬の訓練士や獣医などを勧められている。10年前、近所の神社で耳としっぽをはやした少女のキュルルと友だちになった事を突然思い出し、その神社に向かったところで、異世界のとある町に迷い込んでしまう。そこで、同級生の甲斐谷に瓜二つの顔立ちをしたカフスが、警備隊に連れ去られてしまう場面に出くわしてしまい、彼女を救い出すために、異世界で出会った少女のレオニ=ロットワイラーと行動を共にする事に。 同時に、その際レオニが買い受ける事になったカフスのマリッカの世話をする事に。

キュルル

10年前の柴咲匡が、神社の境内で出会った少女。年齢は当時の匡と同じくらいだが、頭に動物のような耳としっぽを持つ。自分の「主様」とはぐれてしまったらしく、匡からは自分の家に来るように勧められていたがそれを断り、神社の境内に留まっている。その後の10年間で、どうなったかは不明。キュルルという名前は「しっぽがキュルっと巻いている」という理由で、匡から名付けられた。

マリッカ

カフスの少女。顔立ちや声は柴咲匡の妹、真理香に瓜二つだが、動物のような耳としっぽを持つ。町で競売にかけられていたが、成り行きでレオニ=ロットワイラーに買い受けられる事に。さらに、その後は匡に世話をされる事になる。名前は、匡が思わず呼んでしまった妹の名前を「マリッカ」と聞き間違えた事から。

甲斐谷に似たカフス (かいたにににたかふす)

カフスの少女。柴咲匡の同級生の少女、甲斐谷にそっくりな顔立ちをしている。カフスの競売にかけられ、マリッカと戦わされていたが逃げ出し、その後警備隊にとらえられてどこかへ連れ去られてしまう。自分がもともといた場所に帰りたがっている様子を見せ、そのためなら戦う事もいとわない。

レオニ=ロットワイラー (れおにろっとわいらー)

異世界の少女。巨大なウーパールーパーのような生物「ルーファウス」とともに旅をしている。柴咲匡よりはかなり年下に見えるが、落ち着いた性格の持ち主で、財力もかなりあるらしい。匡が元いた世界の事を「アナザー」と呼び、何故か匡に世話を焼こうとする。

その他キーワード

カフス

異世界で奴隷のように扱われている少女の総称。町で売り買いされており、戦闘などに使われている。外見上は人間の少女にそっくりだが、動物のような耳としっぽを持つ。両腕には「アーム」と呼ばれる筒状の拘束具が付けられており、両手を使ってなにかをする事はできなくなっている。また、「アーム」を外すと野生に戻ってしまうという。人間に危害を加えたカフスはとらえられ、処分されるという。

クレジット

原作

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