あらすじ
第1巻
災厄の悪魔「デリオラ」との戦いで故郷と家族を失い、一人ぼっちになってしまったグレイ・フルバスターは、師匠のウルの教えを胸に大陸の西へと旅立つ。修行中の魔導士でもあるグレイが目指すのは見たこともない外の世界と、想像したこともない強さだった。吹雪の雪山を歩いていたグレイは、ギルド「秒針の喧騒」に追われる少女のナノ・リーフと出会う。ナノを助けようとしたグレイだったが、空腹に耐えられず倒れてしまい、そのまま彼女と共に捕まってしまう。その夜、ギルド強化のために悪魔を手に入れようとするネズ・ブームスの前に連れ出されたナノは、悪魔が眠る危険な卵の覚醒を早める魔法を使わされていた。悪魔の覚醒を止めてナノを助けるため、グレイは得意技の「氷の造形魔法」を駆使しながら、ネズたちに立ち向かう。激闘の末にネズに勝利したグレイだったが、戦闘中に悪魔の卵の孵化が始まっていた。グレイはありったけの魔力をかき集めて魔法で卵を破壊し、ナノと共に建物から脱出。ナノが両親と無事再会したのを見届けたグレイは、再び西を目指して列車に乗る。グレイは列車の中でトーチ・エンデバーと出会うが、何者かの襲撃によって列車が破壊されて止まってしまう。
第2巻
ギルダーツの言葉に従い、グレイ・フルバスターは「マグノリア」にあるギルド「妖精の尻尾」を目指すこととなった。列車に乗るためにフォトの街を訪れたグレイは、謎の泥棒のドロンボに大事な荷物を奪われてしまう。荷物を奪い返して交通費を手に入れたグレイは、マグノリアへ向かう列車で魔導士の少年のパウゼ・ライトレスと知り合い、意気投合して友人になる。列車内でいくつかのトラブルに遭遇したグレイはドロンボと再会し、彼はドロンボを加えた三人で列車の旅を続ける。しかし、森のトンネルに入った列車は停止し、復旧するまでのあいだ、グレイたちは外に出て周辺を探検することになる。洞窟の奥で魔導士の隠れ家を見つけたグレイたちは、魔法で作られた番人に襲われるが、協力しながらその場を脱出。再び動き出した列車に乗ってマグノリアに到着したグレイはさっそく「妖精の尻尾」に向かうが、扉に留守中の貼り紙がされ、ギルドメンバーも不在だった。グレイは扉の前にいたワカバ・ミネと知り合うが、その場を離れていたパウゼはどこかへ行ったまま戻って来なかった。パウゼを見つけられなかったグレイとドロンボはワカバの家に泊まることになるが、移動中に何者かに襲われて魔法の風船に閉じ込められてしまう。
登場人物・キャラクター
グレイ・フルバスター
魔導士の少年で、氷の造形魔法を得意としている。幼少期にデリオラの襲撃で故郷を滅ぼされて家族を失い、唯一生き残ったところをウルに保護された。その後はウルの弟子となり、魔導士の修行を受けた。のちに、命と引き換えにデリオラを封印したウルと別れることとなり、これをきっかけにウルを心から慕っていた兄弟子のリオン・バスティアとのあいだに確執が生まれる。リオンとケンカ別れしたあとはウルが言い残した言葉に従い、西の国を目指して旅をするようになる。魔導士としての修行を兼ねた旅で見たこともない世界を冒険し、想像したこともない強さを手に入れることを目指している。正義感が強く勇敢な性格で、義理堅い一面がある。また、少々ぶっきらぼうで口が悪いが、戦闘力が高く頭も切れる。時と場所を問わず何かと裸になる悪癖があり、いつの間にか上半身裸になっていてもそのままで過ごすことが多い。旅中で偶然北の大陸を訪れていたギルダーツに命を助けられ、彼からギルド「妖精の尻尾」の話を聞き、マグノリアにある「妖精の尻尾」を目指すようになる。無数の氷の槍で敵を貫く「氷の槍騎兵(アイスメイク・ランス)」や、辺り一面を凍らせる「氷の床(アイスメイク・フロア)」をはじめ、さまざまな氷の造形魔法を使って戦う。
ウル
魔導士の女性で、グレイ・フルバスターとリオン・バスティアの師匠にあたる。大陸最強クラスの魔導士である「聖十大魔道」と同等といわれるほど、魔導士として高い実力を持つ。デリオラに故郷を破壊されて孤独になったグレイを保護し、彼の師となって魔法を指南する。すでに現役は引退しているが、得意とする氷の造形魔法を弟子たちに伝授し、戦いだけでなく仲間との絆の大切さや、さまざまなことを説いていた。のちに、デリオラに戦いを挑むが一蹴されたグレイを守るために左足を失う。さらに、肉体を氷に変えて自分もろとも敵を永久に封じる魔法「絶対氷結」を使い、自らの命と引き換えにデリオラを封印する。封印の直前、グレイに強い魔導士がいる西の国を目指して旅立つよう言い残している。過去に北の山で魔物討伐に訪れていたギルダーツと出会い、彼の勧誘を受けたことがある。グレイたちに出会う前はウルティアという大切な娘がいたが、訳あって離れてしまう。ウルティアの死を聞かされたあとは娘と過ごした北の国で、次の世代を後押しすることを夢見ながら、静かに暮らしていた。
リオン・バスティア
水色の髪に切れ長の目が印象的な少年。幼少期にウルの弟子となって魔法の修行をしている魔導士で、グレイ・フルバスターの兄弟子でもあり、彼と同じく氷の造形魔法を得意とする。グレイと同様、幼少期に両親をデリオラに殺された過去を持ち、師匠であり、育ての親でもあるウルを心から慕っている。ウルが命と引き換えにデリオラを封印するきっかけとなったグレイとは大きな確執が生まれ、彼が西に旅立つ際にケンカ別れしている。
ウルティア
ウルの娘。ウルの命の証であり、涙の結晶とも呼べるほどに大切な存在であることから「ウルティア」と名付けられた。生まれつき膨大な魔力を保有していたため、幼少期に母親のウルと離れ離れにされてしまう。
ナノ・リーフ
グレイ・フルバスターが雪山で遭遇した少女。ギルド「秒針の喧騒」に追われていた。悪魔の卵の孵化を早めることができる「エッグ・ノック」という、希少な魔法の才能を持つ。両親と三人暮らしだったが、悪魔の覚醒を狙うネズ・ブームスに捕われ、悪魔の卵を孵化させるために無理やり働かされていたところを逃げ出してきた。ネズに勝利したグレイに助けられ、家に帰って両親と無事再会する。
ネズ・ブームス
ギルド「秒針の喧騒」のギルドマスターを務める男性。小柄な体形だが、靴底に針のような棒を付けて身長をごまかしている。時間にとても厳しく、他人に時間を無駄にさせられるのを極端に嫌う。部下の数秒程度の遅れも許さず、遅れた部下を魔法で爆発させるなど残忍な性格をしている。靴底の棒を使って相手の体に印を刻み、その部分を爆発させる魔法「ボム・スタンプ」を使う。ギルドの戦力強化のために悪魔の卵の覚醒を狙い、卵の孵化を早める魔法の才能を持つナノ・リーフを捕えて利用する。グレイ・フルバスターと戦うが敗北し、部下たちからも見捨てられ、卵から出てきた不完全な悪魔に飲み込まれた。
デリオラ
「ゼレフの書」に記される悪魔「エーテリアス」の巨人型悪魔。「災厄の悪魔」とも呼ばれ、不死身といわれるほどに高い生命力と戦闘力を持つ。かつてグレイ・フルバスターの故郷を破壊し、彼の家族の命を奪った。のちに、グレイを保護したウルによって氷漬けにされる形で封印される。
ギルダーツ
西からやって来た魔導士で、赤茶色の髪をした男性。西の最強魔導士として有名で、「西のギルダーツ」の異名を持つ。仕事でドラム・ビーの退治を依頼され、監獄「BLACK VOX」で囚人のふりをしていたが、脱獄したドラムやグレイ・フルバスターと遭遇し、苦戦していたグレイを救い出す。ドラムを倒したあとはしばらくグレイの旅に同行するが、ギルド「妖精の尻尾」を紹介したあとに川沿いの街「モネ」で彼と別れ、南へと向かう。魔導士としては高い実力を持つがお茶らけた性格で、美女には弱くスケベでドジな一面がある。過去に北の山で魔物討伐に訪れた際に、ウルと出会っている。必殺技は拳と雷の一撃で敵を粉砕する「破邪顕正・雷土」。
トーチ・エンデバー
評議員と監獄「BLACK VOX」刑務所長を兼任している中年男性。列車の中でグレイ・フルバスターと偶然相席になるが、ギルド「伍条橋一家」に襲われてドラム・ビーを解放するための人質にされる。敵に捕まり命の危険がせまっても囚人の脱獄を止めようとするなど、強い正義感を持つ。温厚で優しい性格で、部下たちからも慕われている。
ドラム・ビー
片目のない大柄な男性で、ギルド「伍条橋一家」のギルドマスターを務める。ギルド間抗争で大量殺人を犯した罪で、監獄「BLACK VOX」に収容されている。横暴で凶悪な性格だが、部下たちにとっては実の父親のような存在で、「親父殿(マスター)」と呼ばれている。監獄から解放されたあとは、ほかの囚人たちと共に「BLACK VOX」の占領をもくろむようになり、居合わせたグレイ・フルバスターやギルダーツと激闘を繰り広げる。錫杖のような特殊な槍を武器とし、無数の球体からビームを放つ必殺技「蒐集光太刀999's(コレクトビームスリーナイン)」や「一点透視図砲(ビームペクティヴ)」で戦う。
グロッグ・フォト
監獄「BLACK VOX」の看守長を務める男性。トーチ・エンデバーを実の父親のように慕っている。
ウニコル
巨大な水棲系の魔物で、大陸の東西を分かつ大きな川に住んでいる。頭部に黒くて鋭い一本角が生えており、複数の目玉を持つ巨大なヘビのような姿をしている。東西の境界に位置するモネの近くの川に現れるようになり、船の運航を邪魔している。
メアリ
モネでグレイ・フルバスターと出会った少女。姉のアメリと共に、領主のカプチノに買われ、彼の酒屋で下働きをさせられている。アメリに教えてもらったおまじないの呪文を大切にしており、辛いときは呪文を唱えながら、いつも明るく笑顔で過ごしている。姉思いの優しい性格の持ち主。グレイとギルダーツに助けられてカプチノのもとを抜け出し、アメリと共に親戚の家に向かった。
アメリ
メアリの姉で、両親の借金のカタとしてカプチノに買われ、妹と共にモネにある酒屋で働かされている。メアリと共にカプチノから逃げ出すために、金を貯めながら脱走の機会をうかがっており、酒屋で知り合ったギルダーツに脱走の手引きを依頼する。グレイ・フルバスターとギルダーツに助けられてカプチノのもとを抜け出し、メアリと共に親戚の家に向かった。
カプチノ
小太りの中年男性で、モネの領主を務めている。酒屋を営んでおり、親の借金を背負ったアメリとメアリを買い取って酒屋で働かせている。酒の入荷が滞る原因となっているウニコルの退治をギルダーツに依頼する。
ミルクボーイ
カプチノの手下で、いつも哺乳瓶を持ち歩いている奇妙な少年。巨大な体格の赤ん坊のような姿をしている。背中に人を乗せて走ることも可能で、哺乳瓶でミルクを飲むたびにハイハイをしながら暴走している。カプチノの命令でグレイ・フルバスターやギルダーツと戦う。
パウゼ・ライトレス
眼鏡をかけた魔導士の少年。列車の中でグレイ・フルバスターと出会った。グレイと同様、マグノリアを目指している。ふだんはおとなしい性格で礼儀正しいが、実は曲がったことが大嫌いな熱血漢。他人の悪事を見かけると人が変わったように怒り出し、魔法で容赦のない制裁を下すことがある。読書が大好きで、いつも抱えている大きな本の紙をあやつって風を起こす魔法「紙嵐(パルプ・ストーム)」を得意とする。また、紙で犬や鳥などの動物を作って動かしたり、意思を与えて遠くに飛ばすこともできる。かなりの物知りで、珍しい動物からニュースまでさまざまなことを知っている。グレイと意気投合して友人になったあとは列車の旅に同行し、共にマグノリアへ向かう。しかしマグノリアに到着後は、グレイたちのもとを離れて行方不明となる。実はギルド「闇夜行路」の一員で、マグノリアに戻ったのは敵対するギルド「妖精の尻尾」を潰すためだった。幼少期に両親を亡くして行き倒れ寸前だったところを「闇夜行路」に拾われた過去を持ち、恩人でもあるカフチ・ママレドには逆らえない。しかしグレイを殺せという命令には従えず、カフチに始末されかけたところをグレイや「妖精の尻尾」のメンバーたちに救われる。
ドロンボ
グレイ・フルバスターがフォスの街で遭遇した、泥棒の青年。一人称は「私」で、「~なのだ」が口癖。フードに覆われた前髪の長い黒髪で、右目が隠れている。飲むと数秒間だけ3倍速で動ける「ハヤクウゴケールX」や大量の荷物を圧縮する「タクサンハイール改」など、いくつかの魔法具を活用して泥棒をしている。グレイの持っていた黄金綿を盗み出すが、すぐに気づかれて返り討ちにされ、過去の盗みもバレてしまう。悲惨な目に遭わされたグレイに復讐をするために彼を追っていたが、のちに列車で再会したグレイとパウゼ・ライトレスの三人で行動するようになる。少し前までとある盗賊団に所属していたが、大事な仕事中に仲間を見捨てて一人で逃げ出してしまったことがあり、今でも悔やんでいる。少々臆病な性格だがグレイやパウゼとの交流を重ねるうちに、戦いの際にも勇敢な行動を見せるようになっていく。マグノリアに到着後は、行方不明になったパウゼを見つけるためにグレイと行動を共にする。
ワカバ・ミネ
グレイ・フルバスターがマグノリアで出会った青年。大きなリーゼントヘアで、サングラスをかけた不良っぽい格好をしている。好きなものは酒とタバコと女。子供好きの女性と同棲中で、結婚後は子供に好かれて尊敬される父親になりたいと思っている。実はギルド「妖精の尻尾」に所属する魔導士で、グレイたちと共にパウゼ・ライトレスの襲撃を受け、ギルド「闇夜行路に捕われる。
カフチ・ママレド
ギルド「闇夜行路」のギルドマスターを務める男性。電球のような形をした奇妙な水玉模様の服をまとっている。宿敵であるギルド「妖精の尻尾」を潰すために、パウゼ・ライトレスに命じてグレイたちを襲撃させ、ワカバ・ミネをさらう。パウゼにとって逆らえない存在でもあるが、彼にグレイの殺害を命じるなど、目的のためなら仲間も犠牲にすることも厭わない残忍で冷酷な性格の持ち主。必殺技は「蛇腹操々(スネイクスネイクチャームズ)」で、液状の蛇のようなものを出してあやつって攻撃する。また、蛇に魔導士を食べさせて魔力を増幅させることもできる。
マカロフ・ドレアー
ギルド「妖精の尻尾」のギルドマスターを務める魔導士の男性。幼児のように小柄な老人だが、魔導士としての実力は高い。敵対するカフチ・ママレドとは犬猿の仲。「妖精の尻尾」のギルドメンバーにとっては父親的な存在でもあり、仲間を「家族」や「ガキ共」と称して大切にしており、傷つける者には容赦なく鉄槌を下す。しばらくマグノリアから離れていたが仲間と共に戻り、部下のワカバ・ミネを助けるためにギルド「闇夜行路」に乗り込む。カフチたちを倒して、彼らに襲われていたグレイ・フルバスターとパウゼ・ライトレスを保護した。
キングモグラ
「レッドリスト」に載っている希少な動物。頭部に白い毛が生えた巨大なモグラの姿をしている。特に子供は希少で、密猟者ギルドからも狙われやすい。数年に一度しか繁殖しないため、子供への愛情は動物の中でも飛び抜けて強い。
ロカ
アバの森に住む魔導士の少女。雪の中遭難していたグレイ・フルバスターを保護した。冬以外の季節がないアバの森に、魔法でほかの季節を呼び込む仕事をしている。外にまくことで春を作り出すことができるアイテム「桜月灰(チェリーアッシュ)」を作り出すなど、希少な魔法を使える。先月亡くなった師匠の教えを大切にしている。
ナツ・ドラグニル (なつどらぐにる)
魔導士ギルド妖精の尻尾の魔導士。その強さから「火竜(サラマンダー)」の異名を持つ。桜色の髪の毛を持ち、育ての親である火竜・イグニールから貰った、鱗柄のマフラーを巻いた少年。相棒の猫のハッピーと常に行動している。幼い頃に読み書きや魔法などをイグニールに教わり育つ。ある日イグニールが姿を消してしまい孤独感に襲われるが、その後魔導師ギルド・妖精の尻尾に所属し、仲間を増やしてギルドの中心的メンバーとなっている。直情的で短気な性格だが、仲間意識は特に強く妖精の尻尾を馬鹿にするものへ容赦はない。また、暴走癖があり、妖精の尻尾へ寄せられる苦情の殆どの原因となっている。火竜の噂を聞きつけて港町にやってきたところ、妖精の尻尾に憧れる少女・ルーシィ・ハートフィリアと遭い、彼女をギルドへと誘った。その後はルーシィや、ライバルのグレイ・フルバスター、恐怖と尊敬の対象であるエルザ・スカーレットと共に活躍していく。戦闘能力は極めて高く、自らの体を火竜に変化させる魔法・滅竜魔法の使い手。炎による攻撃を受けずに、食べることでパワーアップする能力も持っている。しかし、多属性の魔法を食べるとパワーダウンしてしまう。戦闘時における頭の回転も速く、機転も効く。後に探し続けていたイグニールが、実は自分の体の中に存在していたことを知り、再開を果たす。必殺技は拳に炎を纏わせて殴りつける火竜の鉄拳や、灼熱のブレスを口から放つ火竜の咆哮など。
集団・組織
秒針の喧騒 (くろののいず)
雪原地帯に拠点を構える魔導士ギルド。ネズ・ブームスがギルドマスターを務めており、雪山にある、たくさんの煙突が並んだ工場のような建物を拠点に活動している。悪魔が眠る卵を孵化させ、強力な悪魔を仲間にしようとしている。
伍条橋一家 (ふぁいぶりっじふぁみりあ)
犯罪組織に近い「闇ギルド」と呼ばれる魔導士ギルドの一つ。ギルドマスターのドラム・ビーとその息子たちによって構成されている。トーチ・エンデバーを人質に取って、BLACK VOXに収監されているドラムの解放を要求する。
夜半の樵 (うっどきりんぐいんざだーく)
グレイ・フルバスターがマグノリアに向かう途中で遭遇した密猟ギルド。珍しい動物を乱獲しては売りさばいている。希少なキングモグラの子供をさらって運ぶ途中だったが、グレイたちの襲撃を受け、同時に現れた親モグラに倒された。
闇夜行路 (さーかすないと)
マグノリアを拠点とする、サーカス集団のような魔導士ギルド。カフチ・ママレドがギルドマスターを務める。ギルド「妖精の尻尾」とは犬猿の仲で、昔から敵対関係にある。
漁夫之利 (ふぃしゃーまんずぷらいず)
アバの森に現れたトレジャーハンターギルド。季節を作り出すロカの希少な魔法を狙い、彼女が作った「桜月灰」を奪おうとする。
妖精の尻尾 (ふぇありーている)
魔導士ギルドの中の一つ、フィオーレ王国にあるマグノリアに拠点を構えている。初代マスターはメイビス・ヴァーミリオン。ギルド名の由来は「妖精に尻尾はあるのかないのか?永遠の謎、故に永遠の冒険」主要メンバーがS級魔導士、S級魔導士候補生と最強のギルドだったが、天狼島で行われたS級試験の最中に事故が起こり、以降フィオーレ最弱のギルドとなった。後にギルドも復活し再び最強ギルドへと戻ることとなる。何度も破壊されるたびに再建され、建物が豪華になっていった。
場所
BLACK VOX (ぶらっくゔぉっくす)
重罪人の魔導士を収容している魔導監獄。トーチ・エンデバーが刑務所長を務めている。犯罪者たちを収容する牢屋は「牢匣(ハコ)」と呼ばれる四角い部屋になっており、一人一人厳重に監視されている。
モネ
大陸の東西を分かつ大きな川沿いに位置する街。カプチノが領主として支配している。周辺の船はウニコルの出現で運航が滞りがちになっている。カプチノがグレイ・フルバスターとギルダーツによって倒され、軍に捕縛されたあとはフィオーレ王国の保護下に入った。
マグノリア
フィオーレ王国東方に位置する大きな街。ギルド「闇夜行路」やギルド「妖精の尻尾」など、複数のギルドが拠点としている。
アバの森 (あばのもり)
年中寒さが厳しい冬のような環境の特殊な森。魔法を使わない限り冬以外の季節が訪れることはなく、いつも雪が降っている。
その他キーワード
氷の造形魔法 (こおりのぞうけいまほう)
グレイ・フルバスターがウルから学んだ氷の魔法。生き物や物体を創造する「造形魔法」の一種で、魔法で氷を生成し、さらにその氷を武器や壁、床などに変えることで、戦闘にも大幅に活用できる。
黄金綿 (ごーるどこっとん)
グレイ・フルバスターが旅中で見つけた、非常に珍しい綿花。綿はグラム単価で金以上の価値があり、高く売れる。しかし水分に弱く、雨などに濡れると価値が下がるため、開花後も運よく晴天が続かなければ採ることができない。
クレジット
- 原作
ベース
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