概要・あらすじ
テレビ小僧は辺鄙な田舎暮らしをしていたが、アヒルのガア公がテレビに出ることになって上京。テレビ局が気に入って、そのまま日の丸テレビに住み着いてテレビスターを目指す。テレビ小僧はテレビ番組に出演するため、あらゆる方法でアピールをし始めた。だが、テレビ小僧にはのぼせ癖があって、本番では失敗ばかり。
一時は社長に気に入られて番組を持つようになった。レギュラー番組終了後は、局の嫌われ者になってしまう。
登場人物・キャラクター
テレビ小僧 (てれびこぞう)
丸い鼻で前歯が1本出ている少年(前歯は途中から出るようになった)。いつもキャップをかぶっている。辺鄙な田舎で独り暮らしをしていたが、ニワトリの鳴き声を出すアヒルとしてガア公がテレビに出ることになり、自宅を売却して上京。そのまま日の丸テレビに住み着き、テレビスターを目指す。だが、ひどいテレ屋でのぼせ癖があるため、本番では失敗ばかり。 それでもやる気だけは旺盛で、騒ぎを起こし続ける。日の丸テレビ社長の日の丸乃進に気に入られてレギュラー番組を持つが、ほどなく終了。局内で邪魔者となり、かんとくたちの策略で地上から消えてしまう。「少年ブック」版と「冒険王」版ではテレスケ。「少年ブック」版では東京で母と2人暮らし。
ガア公 (があこう)
テレビ小僧の相棒のアヒル。ニワトリ語で鳴くという触れ込みでテレビ番組に出演することになったが、実際には1度も鳴かなかった。カエルが好物。基本的にテレビ小僧と一緒にいるだけで、これといったことはしない。「冒険王」版では番組スタッフの前で1度だけニワトリ語で鳴いた。
かんとく
大きめの丸い鼻に口髭を生やした、おちょぼ口のほっそりした男性。丸いメガネとハンチングがトレードマーク。25のときから禿げていて、髪は後頭部に残っているだけ。ディレクターで多くの番組を実際に作っている。担当はバラエティーからドラマまで、ジャンルを問わない。テレビ小僧の執拗なアピールと、スタジオ内での騒動に頭を痛めている。 「別冊少年サンデー」版ではチョボグチという名前があった。
星野 ピカ子 (ほしの ぴかこ)
リボンをした女の子。人気子役スター。本番5分前にシナリオを渡されても大丈夫だという実力派。テレビ小僧にとってはスターの先輩で、目標になっている。ただ、からかったり、からかわれたりという関係でもある。「少年ブック」版では星ヒカル、「冒険王」版では星空ピカ子。
日の丸乃進 (ひのまるのしん)
作者の石ノ森章太郎の顔をしている。テレビ小僧が住み着いた日の丸テレビの社長。クリスマスの日に演技の練習として行き倒れをしていたテレビ小僧を拾って、自宅ででたらめの身の上話に感動。テレビ小僧を子役スターにして番組を持たせることを決定した。
場所
日の丸テレビ (ひのまるてれび)
テレビ小僧が勝手に住み着いた東京のテレビ局。