テンカイチ 日本最強武芸者決定戦

テンカイチ 日本最強武芸者決定戦

『THE KING OF FIGHTERS ~A NEW BEGINNING~』(原作:SNK)に次ぐ、あずま京太郎の連載作品。原作は[我間乱]シリーズで知られる中丸洋介。架空の戦国時代末期、本能寺の変を生き延び天下統一を果たした信長が死期を悟り、最強の武芸者を擁立した者に国を譲ると宣言することから物語が始まる。家康が擁立する忠勝と元親が擁立する武蔵の対決を皮切りに、各大名・公卿が擁立する16人の武芸者たちのトーナメント戦が始まり、日本の支配権を賭けた闘いが繰り広げられる。本作は、実在の武芸者や歴史上の人物を登場させながらも、史実とは異なる歴史改変を取り入れた時代劇バトル漫画。武術の技法や心理的駆け引きが詳細に描かれ、各流派の特徴や思想が対決の中で表現される。バトルシーンでは大胆な構図と緻密な筆致による迫力ある画面構成が特徴となっている。講談社「ヤングマガジンサード」2021年Vol.2から2021年vol.5まで連載。同誌の「月刊ヤングマガジン」との合併により、「月刊ヤングマガジン」2021年6月号から移籍連載。

正式名称
テンカイチ 日本最強武芸者決定戦
ふりがな
てんかいち にほんさいきょうぶげいしゃけっていせん
原作者
中丸 洋介
漫画
ジャンル
バトル
 
歴史IFもの
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
巻数
既刊12巻
関連商品
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作品の概要

基本情報

『THE KING OF FIGHTERS ~A NEW BEGINNING~』(原作:SNK)に次ぐ、あずま京太郎の連載作品。原作は[我間乱]シリーズで知られる中丸洋介。

要旨と舞台設定

架空の戦国時代末期を舞台に、織田信長が天下統一を果たした後の日本における最強武芸者決定戦「テンカイチ」を描く物語である。西暦1600年、死期を悟った信長が後継者を決めるため、各大名の代表として武芸者たちが戦う異種武術大会を開催する。

ストーリー展開

信長が死期を悟り、最強の武芸者を連れてきた者に国を譲ると宣言することから物語が始まる。徳川家康が擁立する本多忠勝と長宗我部元親が擁立する宮本武蔵の対決を皮切りに、各大名・公卿が擁立する16人の武芸者たちのトーナメント戦が始まり、日本の支配権を賭けた闘いが繰り広げられる。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、実在の武芸者や歴史上の人物を登場させながらも、史実とは異なる歴史改変を取り入れた時代劇バトル漫画。武術の技法や心理的駆け引きが詳細に描かれており、各流派の特徴や思想が対決の中で表現される。

世界観の構築と設定

信長が本能寺の変を生き延び、天下統一を果たしてから10年が経過した日本という架空世界が舞台。そのため、実在した武将や武芸者が登場するが、その関係性や立場は実際の歴史とは異なっている。また、実際には交わらなかった、最強の武芸者同士の戦いを描いている点が大きな特徴。

連載状況

講談社「ヤングマガジンサード」2021年Vol.2から2021年vol.5まで連載。同誌の「月刊ヤングマガジン」との合併により、「月刊ヤングマガジン」2021年6月号から移籍連載。

信長が「本能寺の変」で死ななかった並行世界が舞台

時は西暦1600年。史実では織田信長も豊臣秀吉(羽柴秀吉)も亡くなった後、「関ケ原の戦い」が起きた年だが、本作では信長が「本能寺の変」で殺されておらず、天下統一を果たしてから10年が経過しているという設定。死を悟った信長が、最強の武芸者を連れてきた大名を自分の後継者にすると発表。その結果、大名たちが擁立した16人の武芸者たちによるトーナメント、代理国獲合戦「テンカイチ」が開催されることになった。

「最強」同士がぶつかり合う、天下一の武芸者決定トーナメント

本作に登場する16人の武芸者は、一部を除いて1600年頃に生きていたであろう実在人物。本多忠勝、宮本武蔵、柳生宗矩といった伝説の剣豪・達人がほとんどだが、ほかにも、日本に漂着してサムライの称号を得たウィリアム・アダムス、宣教師の奴隷から信長の家臣となった黒人男性・弥助といった変わり種も登場する。16人の武芸者の後援者は、徳川家康、羽柴秀吉、長宗我部元親といった信長配下の大名たち。武芸者とそれを推す後援者の絆やドラマも見どころの一つである。

凄絶な死闘を演出する、ユニークな異能力

各武芸者が持つ「武能(チカラ)」という能力は、現実世界の武術や剣術の延長である。しかし大胆なアレンジにより、もはや異能力と呼んでもいいほどの奇想天外な攻防が繰り広げられる。例えば本多忠勝の「武能」は「金剛杵(ヴァジュラ)禁域」。約6メートルの大槍・蜻蛉切を振るうことにより、侵入即死の絶対領域を作る。あるいは、六代目風魔小太郎ならば、死に至るほどの強心作用のある劇毒を摂取することにより、無限のパワーと持久力を持つ地上最強の獣に変身できるといった具合いである。また、武芸者たちが闘うステージは、塀に囲まれた森や海上の船など、試合ごとに変わるため、戦場によって有利不利が生じる可能性があるのも特徴である。

登場人物・キャラクター

織田 信長

天下統一の偉業を成した日本の将軍。大坂城を居城とし、魔王の異名を持つ。西暦1600年の時点では、異様な形相をした老人となっており、自分の言うことを聞かない人間は、老中であろうがためらいなく殺す。自分の死を悟り、後継者を決めるために、代理国取合戦「テンカイチ」の開催を発表。最強の武芸者同士のトーナメントを行い、優勝者の後援者に国を譲ると宣言した。

宮本 武蔵 (みやもと むさし)

新免無二斎の嫡男で16歳の青年。流派は当理辨助流。「無双兵法者」の異名を持つ。長宗我部元親に擁立され、代理国獲合戦「テンカイチ」に参加する。幼少の頃より剣に優れ、11歳で父・無二斎を超えた。その後、武者修行の旅に出るが、自分より強い者に出会うことがなかった。「テンカイチ」の一回戦で初めて自分より強い、本多忠勝と対戦。試合の途中で成長を遂げ、二刀流を開眼する。同名の実在人物をモチーフとしている。

本多 忠勝 (ほんだ ただかつ)

大多喜城城主で筋骨隆々たる大男。流派は本多流戦場槍術。「古今独歩の金剛石」「金剛仁王」の異名を持つ。徳川家康に擁立され、大名の地位を捨て、代理国獲合戦「テンカイチ」に参加する。家康の臣下として戦っていた頃は、一騎当千の猛将で、五十七度の出陣で一度も傷を受けたことがないといわれる。約6メートルの大槍・蜻蛉切を自由自在に操り、侵入即死の絶対領域「金剛杵(ヴァジュラ)禁域」を作る。同名の実在人物をモチーフとしている。

クレジット

原作

書誌情報

テンカイチ 日本最強武芸者決定戦 12巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉

第1巻

(2021-06-18発行、978-4065230305)

第2巻

(2021-09-17発行、978-4065247556)

第3巻

(2022-01-20発行、978-4065267370)

第4巻

(2022-05-06発行、978-4065277836)

第5巻

(2022-09-20発行、978-4065290712)

第6巻

(2023-01-19発行、978-4065304174)

第7巻

(2023-07-20発行、978-4065323489)

第8巻

(2023-12-20発行、978-4065340776)

第9巻

(2024-05-20発行、978-4065356494)

第10巻

(2024-11-20発行、978-4065375174)

第11巻

(2025-04-18発行、978-4065392386)

第12巻

(2025-09-19発行、978-4065409718)

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