あらすじ
死なず半兵衛は葦名の国の山合いの村にたどり着くものの、空腹と疲労で倒れて村人の鈴に助けられる。鈴の家で介抱してもらっていると、村人から村に野伏せりの集団が近づいている知らせが届き、鈴の弟、正吉は仲間と共に撃退に向かう。鈴からの食事で動けるようになった死なず半兵衛も正吉に加勢して、ふつうなら死亡するような傷を何度も負いながらも、野伏せりの集団を追い返すことに成功する。村に戻った死なず半兵衛は、村人が神隠しにあっていることを教えてもらって男衆と共に山に入り、そこで赤いを目をした猿のような人間に襲われるのだった。
関連作品
ゲーム
本作『SEKIRO 外伝 死なず半兵衛』は、フロム・ソフトウェアから発売されたTVゲーム『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』を原作としている。原作は「狼」と呼ばれる忍者を操作して戦う、和風アクションアドベンチャーゲーム。
登場人物・キャラクター
死なず半兵衛 (しなずはんべえ)
葦名の国にある山合いの村にたどり着いた老齢の男性。着物はボロボロで刀は途中で折れており、身体はやせ細って全身に刀傷がある。不気味な雰囲気を漂わせているが情に厚く、空腹と疲労で倒れた際に助けてくれた鈴や正吉に感謝しており、村の手助けをしている。少年の時にいくら斬られても死なない力を授かり、いつの間にか「蟲憑き」とも呼ばれるようになった。
正吉 (しょうきち)
葦名の国にある山合いの村に住む男性。鈴の弟で、父親は戦で死亡しており、今は鈴と甥(おい)の長吉と暮らしている。村にたどり着いた死なず半兵衛のことを最初は怪しんで斬りかかるものの、鈴と共に救護して交流していくうちに父親のような親しみを感じ始める。
鈴 (すず)
葦名の国にある山合いの村に住む女性。正吉の姉で、父親と夫は戦で死亡しており、今は正吉と息子の長吉と暮らしている。優しくて面倒見のいい性格で、空腹と疲労で倒れた死なず半兵衛を自宅に連れていって介抱したうえで食事を与える。
山人 (やまひと)
葦名の国にある山合いの村に住んでいた男性。今は行方不明となっている。村にいた時は四足の獣を食べていたことで、ほかの村人から嫌悪されていたため、村から消えた時期や原因はわかっていない。
高峯 比良近 (たかみね ひらちか)
200年近く続く高峯家の当主を務める男性。「槍の高峯」の異名を持つ猛者(もさ)だが、かつての戦で死なず半兵衛から負った傷のために左腕が動かない。国盗(くにと)りの戦で武勲をあげても褒美がもらえず、次の戦で取り潰される危機に陥っている高峯家を復興するためにさまざまな手を打つ。
高峯 虎道正嗣 (たかみね こどうまさつぐ)
高峯比良近の息子。葦名流一文字二連を使う剣士で、長身と6尺近い野太刀を活かした戦いを得意としている。国主である葦名家に対して下剋上(げこくじょう)を考えている野心家でもある。任務で山に入った際に化け物に遭遇し、逃げて来たところを村人に野伏せりとカンちがいされてしまう。
クレジット
- 構成
- 監修
-
フロム・ソフトウェア