様々なフェスを体験できる漫画
高校1年生の奏が、クラスメイトの音葉にロックフェスに誘われることから物語は始まる。あまり気乗りがしない奏だったが、唯一好きなバンド「デイズオンユース」が出演すると聞いて、フェスに参加することにする。ライブにも行ったことがなかった奏は、広大な会場での爆音ライブ、人々の熱狂、様々なフェス飯などに感動し、音楽フェスにハマることになる。以来奏は、大きなフェスはもちろん、ライブハウスを巡って観る都市型音楽フェスや、年越しフェスであるカウントダウンフェスなど、様々なフェスに出向く。本作に登場するのは、実在のフェスをモチーフにしたものが多く、登場人物を通して実際にフェスに参加しているように気分になれる点が大きな魅力となっている。
初心者とガチ勢の両視点で描かれる
本作には奏と音葉の他に、音葉の兄でカフェレストランを経営する28歳の楽、楽の店では働く20歳の男子大学生、海野律瑠が登場する。女子高生コンビに比べ、楽と律瑠はいわゆる「フェスガチ勢」である。初心者サイドとガチ勢サイドを交互に描き、両視点で物語が進行する点が本作の大きな特徴となっている。また、ガチ勢は初心者を導く役割も果たしており、キャンプの設営作業やバーベキューの開催、疲れを癒やすための温泉入浴など、音楽以外のフェスの楽しみ方も詳細に描かれている。
作中登場のバンドを描いた外伝
単行本第3巻巻末には、60ページの描き下ろし漫画『DAYS ON YOUTH』が収録されている。これは、作中で奏が大好きなロックバンド「デイズオンユース」のボーカル、ハルトの高校時代を描いた外伝である。人前でまともに喋れない高校生の藍沢春人がバンドボーカルへと転身するきっかけとなった出来事が描かれている。この描き下ろしには続きがあり、『デイズオンユース・ストーリーズ』のタイトルで、作者個人誌として発売されている。
登場人物・キャラクター
空良 奏 (そら かなで)
高校1年生の女子。成績は真ん中ぐらいの平凡な女子高生。中学時代、成績が伸び悩んでいた受験勉強の最中、音楽番組で「デイズオンユース」の応援ソングを聴きファンになる。クラスメイトの音葉に誘われ、初めてロックフェスを体験して感動し、アルバイトでフェス資金を貯めるようになる。音葉の兄の楽、楽の店で働く大学生の律瑠らと音楽フェスに行くことも多い。
海野 律瑠 (うみの りつる)
20歳の男子大学生。28歳の男性、楽が経営する「カフェレストランGAKU」でアルバイトをしている。なお、楽は奏のクラスメイト、音葉の兄で、四人で音楽フェスに行くことも多い。あだ名は「リッツ」。世の中と折り合いをつけるのが下手で、世をはかなんでいる青年。酒を飲むと特にネガティブな言動ばかりになる。音楽が好きでロックフェスに詳しい。
書誌情報
デイズ・オン・フェス 全5巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第1巻
(2019-04-10発行、978-4041081006)
第2巻
(2019-06-10発行、978-4041081020)
第3巻
(2019-12-10発行、978-4041089231)
第4巻
(2020-09-10発行、978-4041096420)
第5巻
(2020-09-10発行、978-4041096437)







