概要・あらすじ
ピアノしかない生活を送ってきた千住温子だったが、あるとき師の打算的な考えを知ってしまいピアノコンクールの会場から飛び出してしまう。飛び出した先でホコ天で演奏するバンド、24CARATと出会い、その音を聞いて魅せられてしまう。24CARATはギターの木屋岳史が抜けた事で一度解散となったが、千住温子と高橋一成は仲間を募って新生24CARATを結成することに。
メンバーも集まって、「イケイケバンド天国」という音楽番組に出る事になったが、高橋一成が喉を痛めたことで千住温子が代わりに歌う事になる。そして彼女は歌う事に魅せられていく。
登場人物・キャラクター
千住 温子 (せんじゅ あつこ)
ピアノしかない人生を送ってきたが、あるとき師の打算的な考えを知りピアノコンクールの会場から飛び出す。飛び出した先で偶然出会った、ホコ天で演奏するバンド、24CARATの音を聞き、魅せられる。そして今までのピアノしかなかった生活から新しい世界へ飛び出そうと決め、山口の紹介でバイトを始めたり、高橋一成とバンドを始めたりと、新しい音楽の世界へ飛び込んでいく。
高橋 一成 (たかはし いっせい)
24CARATというバンドのヴォーカル。ギターの木屋岳史が抜けた事で24CARATは一度解散となり落ち込む。そんな彼を千住温子は叱咤し、一成は千住温子に一緒にバンドをやらないかと誘いをかける。
木屋 岳史 (きや たけし)
24CARATというバンドのメンバーの1人だったが、デビューすることを目指していたため、バンドを抜けて小澤美希のギタリストをする。そしてそれを足ががりにしてアメリカへ渡っていく。
山口 (やまぐち)
「イケイケバンド天国」という音楽番組の企画をやっているダイヤモンドヘッド・プロの社員。音大を出ていて、昔はチェロを弾いていた。昔テレビで、何かのコンサートに出ていたお人形さんみたいな千住温子の演奏を聴き打ちのめされる。千住温子が自分の前に現れ、歌の世界に入っていくのを見て、彼女にダイヤモンドヘッド・プロからデビューしなさいと声をかける。
小澤 美希 (おざわ みき)
ダイヤモンドヘッド・プロに所属するシンガー。フルアルバムは70万枚売れていて、「スターライト・キス」という曲でチャートの1位を独走中。めったにテレビ出演せず、音にも画にもうるさい本格派。欲しいものはみっともなくても、自分でとりに行くタイプ。
石井 大輔 (いしい だいすけ)
小澤美希のバックバンドをしている、それなりに名の通ったスタジオギタリスト。千住温子が高橋一成とバンドを始める事に決めて一緒にやってくれないかと誘われるが、一度は断る。しかし、その後やはり一緒にバンドをしたくなり、千住温子たちがバンドメンバーを探していた原宿に顔を出す。
テツオ
原宿で屋台を出し、たこ焼きを焼いていた。24CARATが分裂し、新生24CARATとして千住温子と高橋一成がバンドメンバーを募集をしているところに現れ、ドラマーとしてメンバーになることに。
執行 基 (しぎょう もとき)
ユダというビジュアル系っぽいバンドのベースだったが、ぬけて24CARATのメンバーになる。髪はかなりのロング。サングラスをしてタバコをよく咥えている。
レイジ
石井大輔の甥っ子。姉の息子で中学生。石井大輔から小学校入学時にお古のギターとアンプを貰った事がきっかけで音楽の世界に興味をもつ。平均年齢16歳のブルードというバンドのギター担当。石井大輔がスタジオギタリストに戻り24CARATを抜けた後、ギター担当としてメンバー入りし、メジャーデビューを果たす。
集団・組織
24CARAT (とぅえんてぃふぉーからっと)
『勝手にしやがれ』に登場するバンドの名前。初期はヴォーカルが高橋一成、ギターが木屋岳史、他にもメンバーがいたが、木屋岳史が抜けて一度解散となる。その後高橋一成と千住温子の二人で24CARATを復活させ、メンバーとして石井大輔、テツオ、執行基が加わり「イケイケバンド天国」に出る。千住温子と石井大輔が抜けて、石井大輔も甥のレイジがギターを担当し、メジャーデビューを果たす。