非合法組織「ギルド」と暗殺者「リーパー」
本作の世界には、地下深く潜っていて全体像が掴めない非合法の民間組織「ギルド」が存在する。ギルドは、「首」と呼ぶ、標的となる人物を選定し、暗殺者に「知らせ」を送る。知らせを受けた暗殺者は、首を刈り、「収穫金(報酬)」を受け取ることから「リーパー(刈る人、死神)」と呼ばれている。裏社会の連中の間では「悪事ばかりしているといつかリーパーが来る」といった噂が囁かれているが、多くは潜在的な恐怖心が生んだ幻影だと考えられている。しかしリーパーは実在し、狙われた者には必ず死が訪れるのが現実である。
デスこの仲間たち
デスこが住む、崖の上の大きな城は、もとはマダムMの持ち物であった。かつて凄腕のリーパーだったというマダムMは、すべてをデスこに与え、その代わりに「自分を殺してほしい」と依頼している。その理由は不明だが、自分が殺される日までデスこを守ることが、マダムMの仕事である。デスこは、暗殺の時以外は超ネガティブで心を病んでおり、仕事が終わった直後から抜け殻のようになってしまう。そんなデスこの送り迎えを担当しているのが運転手の小男、リーである。マダムMのかつての手下である彼はデスこを嫌っているが、マダムMへの忠誠心から、デスこを守っているのだ。
様々な扮装をしたリーパーたち
個性豊かなリーパーたちの存在も本作の大きな特徴である。道化師、死神、うさぎのぬいぐるみ、チアリーダーなど、様々な扮装をしたリーパーが、標的の首を狙って押し寄せる。なお、リーパーのほとんどは一般人で、暗殺は副業である。身分を隠すために仰々しい扮装やメイクをしているが、必ずしも強いわけではなく実力はまちまちなのだ。また、暗殺現場でリーパーが鉢合わせすることも多いが、収穫金を得られるのは一人だけ。そんな中、デスこは凄腕のリーパーとして次々と首を刈っていく。
登場人物・キャラクター
デスこ
非合法の民間組織「ギルド」と契約している、すご腕の殺し屋の少女(リーパー)。白と黒のツートンカラーのおかっぱ頭と、白塗りの骸骨メイク、下唇のピアスが特徴。フード付きの黒いマントに身を包み、タランという名の足の長いコウモリを連れている。自分で作った「ころしのどうぐ」と並外れた身体能力でどんな相手も倒してしまう天才。崖の上に建てられた城で、直接の雇い主であるマダムMと一緒に住んでいる。殺しの仕事がないときのデスこは精神的に不安定で、妄想に取り憑かれたり奇行に走ったりする。
マダムM (まだむえむ)
崖の上の城に住む太った中年女性。目尻側がつり上がったメガネが特徴。デスこの雇い主で、非合法の民間組織「ギルド」からの指令をデスこに伝える。かつては自分も、すご腕の美しいリーパー(暗殺者)だったという。ある「大事な仕事」をしてもらうために、自分の持つすべてと引き換えにデスこを雇っている。
書誌情報
デスコ 全7巻 KADOKAWA〈ビームコミックス〉
第1巻
(2014-10-25発行、978-4047299672)
第3巻
(2015-10-24発行、978-4047306325)
第4巻
(2016-05-23発行、978-4047341074)
第7巻
(2018-02-10発行、978-4047349681)
デスコ 6巻 KADOKAWA〈BEAM COMIX〉
第2巻
(2015-03-01発行、978-4047302365)
第5巻
(2016-12-01発行、978-4047343825)
第6巻
(2017-06-01発行、978-4047346956)







