デモンゲイズ

デモンゲイズ

PlayStation Vita用ゲームソフト『デモンゲイズ』を題材にした作品。人間やドワーフ、エルフといった種族が力を合わせて、圧倒的な力を持つデモンと戦う姿を描いたファンタジー漫画。コミックスオリジナルのキャラクターも登場する。KADOKAWA「電撃マオウ」2013年11月号から2015年2月号にかけて連載された。

正式名称
デモンゲイズ
ふりがな
でもんげいず
原作者
角川ゲームス
原作者
エクスペリエンス
作画
ジャンル
ファンタジー
関連商品
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あらすじ

紅蓮歌(第1巻)

永炎の市街で暴れ続けるデモンマルスの討伐依頼を受けたオズは、自信満々でロティオルドとともに出発したが、マルスの戦闘能力の前に撤退を余儀なくされてしまう。帰る算段をしている3人の前にジグルドが現れ、マルスに親しい人たちを皆殺しにされて住んでいた街も廃墟にされたと、涙ながらに訴える。それを聞いたオズは撤退するのをやめてマルスに再び挑んでいく。ジグルドの必死の訴えによりスイッチが切り替わったオズは、それまでとは別人のような動きでロティやオルドとともに攻め込み、さらにコメットも召喚してマルスを追い込む。後一歩のところでマルスの反撃を受けてパーティは全滅しかけるが、ジグルドの護衛役をしていたカミュの手助けもあって何とかマルス撃破に成功。活動拠点の竜姫亭に戻ったオズは、竜姫亭の主人であるフラン・ペンドールからマルスの魂を封印し、使役するのに必要となる鍵を受け取る。しかし、オズが召喚したわけでもないのにマルスが突然召喚され、マルスは外に飛び出してしまうのだった。

幻想宗教(第1巻)

マルスから信頼されて無事に使役できるようになったオズは、シャーク教団の本拠地がある永炎の市街郊外の「青の旧市街」を訪れる。青の旧市街は湖の底にあるが、水中でも活動できるアイテムを使って湖の中に入り、そこでシャーク教団から「盟主のシャークの病気を治して欲しい」という依頼を受ける。カミュによりシャークは常に毒状態となっているとわかり、オズは毒状態を引き起こすポイズントード討伐に向かう。

6番目の宝石(第1巻)

賞金稼ぎ仲間から新しいデモンクロノスの情報を得たオズは、マルスからクロノスのことを聞いてロティオルドカミュとともにクロノスがいる奴隷墓地に向かう。奴隷墓地の奥深くでクロノスと対峙するが、クロノスの堅牢な防御の前に有効打がなく、全滅寸前まで追い込まれる。なんとか撤退に成功するものの、オズは撤退前に奴隷墓地にいる幽霊の少女から、「友人のクロノスを開放してほしい」と依頼される。幽霊少女の切なる依頼を受け、オズはロティたちに協力を求めてクロノスと再戦する。今度は上手く作戦通りにいき、クロノスの開放に成功。だが、パーティが安堵した直後、カミュがオズを襲い、マルスの魂を封印した鍵を奪ってしまう。

蒼き狩人(第2巻)

竜姫亭ではオズが立て続けにマルスクロノスという2柱のデモンを保護し、使役できるようになったことを祝う祝勝会が行われていた。それぞれが宴を楽しむ中、酒を飲んで具合を悪くしたオズは、ルルから、フラン・ペンドールランスローナ・ベオウルフたちが隠していることを教えると、持ち掛けられる。しかしオズは具合が悪いことを理由に拒否して、その場を立ち去る。それを見たルルはオズを本来の姿であるデモンに戻そうとする。ルルによってデモンに戻り、さらに暴走状態となったオズはランスローナを殺してしまう。我に返ったオズは自分がデモンであり、ランスローナを殺してしまったので、竜姫亭の仲間から敵意を向けられ、竜姫亭から逃げ出す。

登場人物・キャラクター

オズ

竜姫亭を活動拠点とする賞金稼ぎの男性。種族はヒューマン、クラスはデモンゲイザーで、レベルは9。竜姫亭の仲間からは「魔眼の旦那」とも呼ばれている。普段は女性型のデモンのことを「○○おっぱい」と呼んだり、すぐに仲間とバカ騒ぎをするなど不真面目だが、真剣な願いをされると、スイッチが切り替わったかのように真面目になる。生まれてからの記憶を失う代わりに手に入る「魔眼」の持ち主で、魔眼の力でデモンを捕獲して使役する特殊能力が使える。 1か月前に竜姫亭の前に行き倒れ、プロメスやランスローナ・ベオウルフなどに助けてもらう。その治療費の返却のために、記憶がない状態で賞金稼ぎをやっている。実は正体はデモンで、本当の名前は「テラ」。ランスローナとの戦闘中に活動を停止したところを、フラン・ペンドールやプロメスによって竜姫亭に運び込まれ、「自分は人間」という噓の記憶を埋め込まれたという過去がある。 ルルによって本来の自分を取り戻す。

ロティ

竜姫亭を活動拠点とする賞金稼ぎの少女。種族はヒューマン、クラスはヒーラーで、レベルは6。仲間の傷を癒すなど、サポートを得意としている。オズが故郷を滅ぼしたマルス討伐の仲間を探しているのを知って、オズのパーティに加わる。しっかりとした性格で、オズやオルドを窘(たしな)めることが多い。

オルド

竜姫亭を活動拠点とする賞金稼ぎの男性。種族はドワーフ、クラスはサムライで、レベルは9。戦闘ではオズと連携して敵の矢面に立ち、刀で切り込む役とパーティのまとめ役を担う。豪快な性格で、オズと一緒にバカ騒ぎをしてはロティに窘められることが多い。オズのことを信頼しており、オズの無茶と思える作戦でも躊躇なく実行する。

フラン・ペンドール (ふらんぺんどーる)

オズが活動拠点とする竜姫亭の管理人を務める女性。いつもはオズのことを雑に扱っているが、本心では常に心配している。普段は竜姫亭にいるが、戦闘能力は非常に高く、巨大な武器を投げ飛ばすほど力も強い。10柱いるデモンの討伐を目指している。

プロメス

竜姫亭で葬儀屋を営む少女。治療を施すこともでき、重傷だったオズを治した。また依頼を仲介することもあり、シャーク教団からの依頼をオズに仲介した。

ランスローナ・ベオウルフ (らんすろーなべおうるふ)

竜姫亭を活動拠点とする賞金稼ぎの女性。面倒見がいい性格をしている。戦闘能力は竜姫亭でもトップクラスで、仲間からは「姐さん」と呼ばれて慕われている。フラン・ペンドールからは「ローナ」と呼ばれる。デモンを使役できる「邪眼」の持ち主。コメットを使役していたが、コメットをオズに譲ってからは、主にオズのサポートに回っている。 ルルに不可解な気配を感じていたものの、ルルの正体がデモンであることを見抜けず、ルルによってデモンに戻って暴走したオズに体を貫かれて死亡する。

ジグルド

8年前までミスリッドのグリモダール城下町で、騎士団長を務めていた男性。マルスのことを娘同然に見ていたが、マルスの暴走によって仲間を皆殺しにされ、自身も深い傷を負う。城下町が廃墟となって名称が「永炎の市街」となった後も、護衛を雇ってまで、毎週近くの森の中からマルスを観察している。オズがマルスと戦っているのを見て、「マルスを倒して自分の恨みをはらさせてほしい」と依頼する。

カミュ

各地を転々と旅する少女。種族はエルフ、クラスはウィザードで、レベルは12。竜姫亭でジグルドの護衛依頼を受けた際に、マルスと戦うオズを手助けし、オズのパーティに入って竜姫亭を活動拠点とする。幼い頃に住んでいた里を、大量のスケルトンロードに襲撃され、1人生き残る。今でも里に居座るスケルトンロードを殲滅するためデモンの力に目をつけ、デモン同士の戦いで消耗したタイミングでオズを襲い、マルスの魂を封印した鍵を奪う。

コメット

オズが使役する女性型のデモン。探索や補助に秀でていて、戦闘は苦手。それでも一般的なモンスターよりは強い。数年かけた戦いでランスローナ・ベオウルフたちに敗れ、ランスローナの邪眼によって使役されていたが、オズが魔眼を持っていたため、使役主がオズに変更となる。

マルス

炎を司る女性型のデモン。男言葉でしゃべり、口調は荒いが、根は優しくて純情。8年前まではミスリッドのグリモダール城下町で、ジグルドを父親同然に慕い、人間とも仲良く暮らしていた。謎の声により暴走状態となって、周囲の人間を虐殺したうえで城下町を廃墟にする。城下町の名称が「永炎の市街」となった後も、街に近づくものを排除し続ける。 炎剣は街を一刀両断できるほどの破壊力があり、高い攻撃力とチート(不正)レベルの戦闘能力を誇る。そのためオズからは「チートおっぱい」と呼ばれることもある。オズとの戦いでも、一度はオズたちを壊滅に追い込むが、オズたちの息のあった連携の前に敗れ、オズの使役デモンとなる。最初はオズのことを認めていなかったが、オズがデモンに人間と同じように接するのを見て、考えを改める。

クロノス

土を司る女性型のデモン。ほかのデモンよりHPや防御力が5倍近くある堅牢さが特徴。奴隷墓地である貴族の墓を暴走状態で守り続けて、墓に近づく者なら、人間もモンスターも関係なく襲い掛かる。オズの協力を得た、墓で眠る少女の幽霊に説得されて我に返る。その後はオズの使役デモンとなる。

ルル

竜姫亭を活動拠点とする賞金稼ぎの少女。戦闘能力はランスローナ・ベオウルフに匹敵するほど高い。その正体は、人間に使役されるようになったマルスやコメットたちを殺すために作られたデモン。ほかのデモンを暴走状態にする能力があり、デモンでありながら人間のように行動するオズに苛立ち、オズを本来の姿に戻す。

シャーク

湖の中にある青の旧市街を活動拠点にする宗教団体「シャーク教団」の盟主。新しい神になれる可能性を持ったモンスターだが、最近は重い病気にかかって弱っている。教団のメンバーは「サメのなかのサメ」と絶賛するが、見た目はエイそっくり。

その他キーワード

デモン

多くの種族の天敵となる半機械生命体。10年前に封印が解かれ、8年前に突然暴走状態となって各地で暴れ始める。戦闘能力はモンスターの比ではなく、王国が騎士団を中心に討伐部隊を派遣するが、全滅させられている。普段は心を持ち、意思疎通も可能で、人間とも共存できる。暴走状態となると、その時に一番強い感情に心も身体も支配されてしまう。

クレジット

協力

川辺 ケイン

原作

角川ゲームス , エクスペリエンス

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