アルスラーン戦記

アルスラーン戦記

王太子・アルスラーンが、ルシタニア王国により占領されたパルス王国の首都エクバターナの奪還のための戦いの中で、パルス王家の血筋に隠された謎に迫っていく。原作は田中芳樹の小説。

正式名称
アルスラーン戦記
原作者
田中芳樹
作者
ジャンル
ファンタジー一般
 
戦争一般
レーベル
講談社コミックスマガジン(講談社)
巻数
既刊7巻
関連商品
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あらすじ

パルス王国は、豊かな王都・エクバターナを中心に隆盛を誇っていた。パルス王国軍は、豪傑の国王(シャーオ)・アンドラゴラス3世の名の下に、大陸で不敗神話を築く。王太子・アルスラーンは穏やかで繊細な性格で、父親のアンドラゴラス3世とは容姿も性格も似ておらず、国民からは、少々頼りなく思われていた。

不敗の父親を信じて疑わず、王位継承は遠い将来の事と考えていたアルスラーンだが、14歳で初陣を迎える。パルス王国領・アトロパテネに侵攻してきたルシタニア王国軍との攻防戦「アトロパテネ会戦」には、アンドラゴラス3世が自ら大軍を率いて出陣した。

誰もがパルス王国軍の勝利を確信していたが、渦巻く陰謀に、大敗を喫してしまう。自軍から離れてしまったアルスラーンは、救出に駆けつけたパルス王国軍最強の万騎長(マルズバーン)・ダリューンと共に戦線を離脱する。父の行方と、宮廷に残された母・タハミーネ妃の安否を気遣うも、アルスラーンは、情勢が定かではないエクバターナに戻る事ができなかった。

ダリューンの忠誠を得たアルスラーンは、その旧友であり、パルス宮廷を追放された過去を持つ知将・ナルサスを訪ねる。ナルサスをはじめとする仲間と共に、王都奪還の旅を続けるうちに、アルスラーンは王になるという自覚を芽生えさせていく。その裏では、パルス王家が隠してきた血筋の秘密を巡り、様々な思惑が交錯していた。

メディアミックス

2005年4月よりMBS・TBS系列でテレビアニメ『アルスラーン戦記』が全25話で放送された。コミックスの内容を追い越す形で制作されたため、11話以降は原作小説の1~4巻までの内容となっている。続いて2016年7月よりMBS・TBS系列でテレビアニメ『アルスラーン戦記 風塵乱舞』が全8話で放送された。こちらは原作小説の5~6巻までの内容となっている。また、過去には神村幸子がキャラクターデザインを担当した劇場版2作とOVA版4作が作られている。

登場人物・キャラクター

主人公

パルス王国の国王(シャーオ)・アンドラゴラス3世と、王妃・タハミーネを両親にもつ、パルス王国の王太子。アンドラゴラス3世には気質も容姿も似ておらず、両親からの関心が非常に薄い。身分や敵味方を分け隔てな... 関連ページ:アルスラーン

アルスラーンの父親で、パルス王国を統治する国王(シャーオ)。妻である王妃・タハミーネへの気遣いは見せるが、アルスラーンへの関心は薄く、突き放した態度をとることが多い。「負け戦知らずの不敗の王」として名... 関連ページ:アンドラゴラス3世

アルスラーンの母親で、パルス王国の国王(シャーオ)・アンドラゴラス3世の妻。アルスラーンには関心を示さず、冷たい態度が目立つ。多くの男を虜にする類い慣れなる美貌の持ち主だが、関わる男を、ことごとく不幸... 関連ページ:タハミーネ

パルス王国軍の大将軍(エーラーン)。万騎長(マルズバーン)・ダリューンの伯父にあたる。アンドラゴラス3世への忠誠心は固く、老身ながら、アンドラゴラス3世の王位即位以来の唯一の大将軍(エーラーン)として... 関連ページ:ヴァフリーズ

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。「ダリューン一人で1万の兵力」と恐れられる豪腕剣士で、愛馬の黒馬・シャブラングは無類の瞬足を誇る。パルス王国では5本の指に入る「戦士の中の戦士(マルダーン・... 関連ページ:ダリューン

スルーシ、アズライール

パルス王国軍の伝書役を担う2羽の鳥。飼い主は万騎長(マルズバーン)・キシュワードだが、パルス王国の王太子である主人公・アルスラーンには、飼い主よりも先に帰還の挨拶に訪れるほどなついている。

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。2本の剣を使う戦闘スタイルから、「双刀将軍(ターヒール)」の異名をもつ。パルス王国軍の伝書を担う2羽の鳥、スルーシ、アズライールの飼い主でもある。王国の暦で... 関連ページ:キシュワード

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。優秀なパルスの騎士だが、パルス王国の亡き先代王であるオスロエスの息子・ヒルメスに、正統な王位継承者として忠誠を誓うようになる。王国の暦であるパルス暦320年... 関連ページ:カーラーン

バフマン

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。パルス王国軍の大将軍(エーラーン)・ヴァフリーズから託された文書により、パルス王国の王太子である主人公・アルスラーンの出生の秘密を知り、一人苦悩する。

ガルシャースフ

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の1人。速戦即決の激情家である。ルシタニア王国軍によるパルス王国の首都・エクバターナ攻囲戦で、ルシタニア王国軍の呼びかけに蜂起した奴隷(ゴラーム)たちを武力でねじ伏せようとしたため、戦況を悪化させ戦死した。

マヌーチュルフ

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。敵対するルシタニア王国軍にパルス王国軍が敗戦したアトロパテネ会戦で戦死を遂げ、パルス王国の首都・エクバターナの城壁外に晒し首にされる。

ハイル

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。敵対するルシタニア王国軍に敗戦したアトロパテネ会戦で戦死を遂げ、パルス王国の首都・エクバターナの城壁外に晒し首にされる。

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。敵対するルシタニア王国軍に敗れたアトロパテネ会戦では、パルス王国軍を率いていた国王・アンドラゴラス3世の敗走の報せに戸惑いながら、生真面目にパルス王家への忠... 関連ページ:シャプール

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。しらふの時がないとも言われる、酒飲みの大男である。身の丈ほどもある大剣を振り、槍使いにも長けた豪腕ぶり。隻眼となった左目の傷は、竜と闘ってできたという風説が... 関連ページ:クバード

パルス王国軍の万騎長(マルズバーン)の一人。パルス王家に揺るぎない忠誠を示しており、ルシタニア王国軍にパルス王国が敗戦を喫したアトロパテネ会戦以来、行方知れずとなっていたパルス王国の国王・アンドラゴラ... 関連ページ:サーム

万騎長(マルズバーン)・ダリューンの古くからの友人で、パルス王国領ダイラムの元領主。芸術的創造に余生を捧げるため、従童(レータク)・エラムと共に、パルス王国領・アトロパテネ北西の山中で隠居生活を送って... 関連ページ:ナルサス

パルス王国領ダイラムの元領主・ナルサスの従童(レータク)。アトロパテネ北西の山中で隠居生活を送るナルサスのもとで、ナルサスの食事など、身の回りの世話役として働く。やがてアルスラーンへ忠誠を誓ったナルサ... 関連ページ:エラム

旅の楽士、流浪の吟遊詩人を名乗る青年。得意の琵琶(ウード)演奏や歌で報酬を得る他、盗みで手に入れた金品を糧に旅を続けている。金品財宝と女性に目が無いキザで軽薄な男だが、弓や剣、槍の腕が立ち、才知にも優... 関連ページ:ギーヴ

女神官(カーヒーナ)。ミスラ神を信仰し、パルス王国領・フゼスターン地方にあるミスラ神殿に仕える。精霊(ジン)にしか聴こえない水晶笛(ライシャール)を用いて、精霊(ジン)に問いかけ、霊波から答えを読み解... 関連ページ:ファランギース

ゾット族の族長・ヘイルターシュの娘。ゾット族は盗賊であり、報酬次第では傭兵の依頼を引き受けることもある猛者揃いの一族である。そのため、女だてらに剣や弓に優れ、戦闘能力が高い。縄張りに侵入した銀仮面卿・... 関連ページ:アルフリード

フスラブ

パルス王国の宰相。敵対するルシタニア王国軍による攻囲戦で、パルス王国の王都・エクバターナが陥落すること予期して、王都脱出を企てる。自分の命が危機に瀕した時には、あっさりパルス王国王妃・タハミーネの隠れ場所を白状した。

パルス王国先代国王(シャーオ)・オスロエスの子。名前や素性は、ごく一部の人間以外には伏せているため、周囲には「銀仮面卿」と呼ばれている。王位を継承する王太子として生まれ育ったが、実の叔父である現国王(... 関連ページ:ヒルメス

ザンデ

パルス王国の万騎長(マルズバーン)・カーラーンの息子。すさまじい闘志を持つ豪勇で、身の丈ほどもある大剣を振り回す怪力の持ち主だが、性格は極めて短絡的である。パルス王国の先代国王(シャーオ)・オスロエスの息子・ヒルメスの生存を知り、父親の遺志を継いで、ヒルメスの臣下となった。

パルス王国と敵対するルシタニア王国軍の騎士見習い。パルス王国の王太子である主人公・アルスラーンとは同じ年齢である。ルシタニア王国の国教であるイアルダボート教の信者で、イアルダボート神に忠誠を尽くし、そ... 関連ページ:エトワール

パルス王国と敵対するルシタニア国軍の将軍。伯爵位を持つ聖(サン)マヌエル城の城主であり、騎士見習いのエトワールの後見人。ルシタニア王国の国教であるイアルダボート教の敬虔な信者だが、異教徒の徹底排除を叫... 関連ページ:バルカシオン

ルシタニア王国の国王。過度の肥満であり、好物は砂糖水。移動時は輿に乗り、数人がかりで担がせる。呆けた風貌と態度ではあるが、マルヤム公国とパルス王国という、2つの大国への侵攻を成功させた権威と、ルシタニ... 関連ページ:イノケンティス7世

ギスカール

ルシタニア王国の国王・イノケンティス7世の弟。公爵位を持つ。アトロパテネ会戦で、ヒルメスをルシタニア王国軍の参謀に迎え、パルス王国の王都・エクバターナの奪取に成功した策士。ルシタニア王国の国教・イアルダボート教の教会を厚遇するイノケンティス7世を快く思っていないが、表向きは兄を支える弟を装っている。

イアルダボート教の教会大司教で、異端審問官。改宗者を信用せず、異教徒と見れば、女子供に関係なく残虐な拷問にかける。イアルダボート聖典以外は、悪魔が書かせたものと考えており、研究の価値が高い医学書などの... 関連ページ:ボダン

モンフェラート

ルシタニア王国軍の騎士。ルシタニア王国の国教であるイアルダボート教の敬虔な信者だが、異教徒への拷問など国内にまかり通っている教義解釈に、疑問を持っている。冷静な観察眼をもっており、パルス王国を打倒したアトロパテネ会戦で客将として策を講じた銀仮面の男の素性にも、怪訝な思いを抱いている。

ボードワン

ルシタニア王国軍の騎士。ルシタニア王国の国教であるイアルダボート教の信者。見さかいのない異教徒への拷問や殺戮に対し、引っかかる気持ちを覚えてはいるが、死んだ者は天国に行きパルス王国の豊かな国土を支配できるのならば、と割り切っている。

ぺデラウス

ルシタニア王国宮廷の重臣。伯爵位をもち、国教であるイアルダボート教の教会司教を務める。異教徒への虐殺を嬉々として行い、それを武勇伝のように語る様子は、ルシタニア王国軍内で不評を買う。

ルシタニア王国の国教であるイアルダボート教会が擁する、マルヤム公国領駐在の聖堂騎士団(テンペレシオンス)団長。ルシタニア王国がマルヤム公国へ侵攻した後、騎士団を率いて、異教徒・異端者約150万人を虐殺... 関連ページ:ヒルディゴ

パルス王国の王都・エクバターナの東方、ニームルーズ山中にあるカシャーン城の城主。自分自身の権勢を優先する性格で、訓練された3000の騎兵と、3万5千の歩兵を抱えているが、アトロパテネ会戦におけるパルス... 関連ページ:ホディール

場所

パルス王国

大陸公路の中心に位置し、栄華を極める王国。先代の国王(シャーオ)・オスロエス亡き後は、アンドラゴラス3世が国王(シャーオ)として統治する。王妃はタハミーネ、王太子は主人公・アルスラーン。王都・エクバタ... 関連ページ:パルス王国

ペシャワール城塞

パルス王国の東方国境を守る赤い砂岩の城塞。パルス王国の万騎長(マルズバーン)・キシュワードが駐在する。国境線となるカーヴェリー大河の対岸は、シンドゥラ王国となっている。

カシャーン城

パルス王国の領地内にあるニームルーズ山中の城塞。パルス王国の王都・エクバターナと、東方国境を守るペシャワール城塞の間に位置する。城主のホディールが、パルス王国の伝統に則り、多くの奴隷(ゴラーム)に労働... 関連ページ:カシャーン城

アトロパテネ

パルス王国領地内に広がる平原。大陸で不敗神話を轟かせたアンドラゴラス3世率いるパルス王国軍が、敵対するルシタニア王国軍の侵攻を許して敗北した、「アトロパテネ会戦」の地である。

マルヤム公国

パルス王国の西側に隣接する、イアルダボート教信仰国。異教徒に排他的なイアルダボート教の中でも、柔軟姿勢を見せる「東方教会派」に属する。そのため、イアルダボート教を国教としないパルス王国と同盟関係を結ん... 関連ページ:マルヤム公国

ルシタニア王国

パルス王国の王都・エクバターナ西北方に位置する、イアルダボート教信仰国。国王のイノケンティス7世は、国教であるイアルダボート教への信仰があつく、戦地に赴くルシタニア王国軍よりも、ボダン大司教が君臨する... 関連ページ:ルシタニア王国

聖マヌエル城

パルス王国の王都エクバターナと、東方国境に位置するペシャワール城の間に位置する城塞。旧時代はパルス王国の砦だったが、放置され、荒廃していたところをルシタニア王国軍が改築して使用している。城の名は、パル... 関連ページ:聖マヌエル城

その他キーワード

イアルダボート教

イアルダボート神を唯一絶対の神と崇め、イアルダボート聖典の教えを絶対とする宗教。宗派は「東方教会派」「西方教会派」に分かれており、「東方教会派」は比較的柔軟だが、「西方教会派」はイアルダボート教以外を... 関連ページ:イアルダボート教

クレジット

原作

田中芳樹

書誌情報

アルスラーン戦記 =THE HEROIC LEGEND OF ARSLAN 既刊7巻 講談社〈講談社コミックスマガジン〉 連載中

第1巻

(2014年4月発行、 978-4063950502)

第2巻

(2014年5月発行、 978-4063950632)

第3巻

(2015年2月9日発行、 978-4063953077)

第4巻

(2015年10月9日発行、 978-4063955088)

第5巻

(2016年5月9日発行、 978-4063956603)

第6巻

(2016年11月9日発行、 978-4063957938)

第7巻

(2017年5月9日発行、 978-4063959376)

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