概要
孫悟空の実在を信じる野比のび太に頼まれ、ドラえもんが出した未来のゲーム機ヒーローマシンから「西遊記」の妖怪たちが出現。妖怪が人間に取って代わったもう一つのパラレルワールドが作られてしまった。
その始まりとなる7世紀の唐に向かったドラえもんたち一行は、それぞれが「西遊記」の登場人物に変身して、三蔵法師を狙う妖怪たちと対決。最後に妖怪たちの頭牛魔王との決戦に臨むのだった。
登場人物・キャラクター
ドラえもん 主人公
キャラクター紹介22世紀からタイムマシンでやってきたネコ型ロボット。元々のび太の玄孫であるセワシに仕えていた子守用ロボットだったが、成人後ののび太の数々の不始末がもとで、一家は困窮。その過去を改変すべ... 関連ページ:ドラえもん
野比 のび太 (のび のびた) 主人公
キャラクター紹介勉強もスポーツも駄目な冴えない小学生。大きな眼鏡をかけている。両親の野比のび助と野比玉子と暮らしている。常に他人を思いやる、優しい心の持ち主だが、怠惰で小ずるい面も多々見られる。同級生... 関連ページ:野比 のび太
剛田 武 (ごうだ たけし)
キャラクター紹介のび太のクラスメイト。通称「ジャイアン」。大柄でケンカの強いガキ大将で、暴力や理不尽な理屈でのび太たちを取り仕切っている。単なる暴君ではなく、ときにはリーダーとして仲間を牽引したり、厚... 関連ページ:剛田 武
羅刹女 (らせつにょ)
牛魔王の妻にして、それに次ぐ力を持つ冷酷な女妖怪。自在に空を飛べるほか、別名を鉄扇公主と言い、その名のとおり芭蕉扇という突風を巻き起こすウチワを使って孫悟空こと野比のび太を苦しめている。 しかし牛魔王の死によって力を失い、火焔山の溶岩の中に落ちていった。その後芭蕉扇はジャイアンたちに使われ、火焔山の火を消し止めている。
金角、銀角 (きんかく、ぎんかく)
牛魔王の手下の双子妖怪にして前線司令官。三蔵法師を襲おうとしてドラえもんたちと戦った。金角は魔法のひょうたんを使ってドラえもんをその中に吸い込み、溶かそうとしたが失敗。 銀角はドラえもんの計略にかかって、どちらもヒーローマシンの中に戻されてしまった。
三蔵法師 (さんぞうほうし)
実在した唐の時代の仏教僧で、「西遊記」の登場人物としても知られる。本作では天竺への旅の途中で野比のび太たちと出会い、妖怪の金角と銀角に狙われたところを救われるが、弟子にしたリンレイに欺かれて牛魔王の手に落ちてしまう。 しかし再度ドラえもんたちに救われ、改めてリンレイを弟子として旅立っていった。
骨川 スネ夫 (ほねかわ すねお)
キャラクター紹介のび太のクラスメイト。キザで嫌味な性格の小柄な少年。裕福な家庭に生まれ、自分の持ち物や恵まれた境遇を(主にのび太に対して)自慢している。この性格が災いしてトラブルとなることも少なくない... 関連ページ:骨川 スネ夫
ドラミ
ドラえもんの妹ロボット。兄と野比のび太たちのピンチを知って未来からタイムマシンで駆けつけ、牛魔王に食べられようとしていたドラえもんたちを救った。
リンレイ
砂漠で行き倒れていたところを、日本からタイムトリップしてきた野比のび太に救われた少年。次に会った時は三蔵法師の弟子になっていたが、その正体は牛魔王と羅刹女を両親とする妖怪の紅孩児で、三蔵法師を捕らえるために弟子入りしていた。 しかし良心の葛藤に苦しんだあげく、両親を裏切って野比のび太たちを助け、戦いにより両親を失った後は三蔵法師の本当の弟子となって共に旅立っていった。
牛魔王 (ぎゅうまおう)
ヒーローマシンの「西遊記」のソフトから出現した妖怪たちの頭で、元はゲームのラスボス。体の大きさを自由に変えて身長35メートル、体重2万トンの巨体となることもでき、無限のパワーを誇る。火焔山の妖怪宮殿を妻の羅刹女と共に根城とし、息子の紅孩児に見張らせていた三蔵法師を、不死の生命を得るために食べようと狙っていた。 ドラえもんたちとの戦いでは、妖怪たちを封印するヒーローマシンを踏み潰して追い詰めたが、野比のび太が巨大化させた如意棒で胸を打たれて絶命。 そのためほかの妖怪たちも力を失うことになった。
源 静香 (みなもと しずか)
キャラクター紹介のび太のクラスメイト。かわいらしく、文武両道の優等生で、同級生からの憧れの的。友達からはしずちゃんと呼ばれている。思いやりがあるやさしい性格であるが、意地悪やいたずらはきちんと叱るとい... 関連ページ:源 静香
場所
パラレルワールド
ヒーローマシンから出現した妖怪たちによって歴史を変えられた平行世界。ドラえもんたちが暮らす世界から枝分かれしたもう一つの現実世界で、一見同じように見えて、人間たちはすべて妖怪に入れ替わっている。 新宿副都心にも妖怪の宮殿がそそり立ち、ドラえもんたちは歴史を元に戻すため、この世界から再び7世紀の唐に戻っていった。