概要・あらすじ
フランス人形のように綺麗な幼馴染の縁十夜を好きになった水無瀬樹梨。縁十夜と結婚するために彼よりももっとずっと綺麗なお姫様になると誓ったが、努力報われず身長174cnの立派な男顔に成長。水無瀬樹梨の母親が経営するモデルクラブでバイトをすることになった縁十夜。水無瀬樹梨は業界のホモから彼を守るためにタツキという名前の男のモデルになる。
経営者の母五月から、タツキが水無瀬樹梨だということがばれたら縁十夜から離れてもらうと言われ、どんどん男モデルとして立派に成長していくのだった。
登場人物・キャラクター
水無瀬 樹梨 (みなせ きり)
隣に住む縁十夜の事が大好きな15歳の女の子。とっても綺麗な縁十夜よりも、もっとずっと綺麗なお姫様になって彼と結婚すると4歳のときに目標を決める。それから10年いい女になるために努力を積み重ねたが、身長は174cmになり、元モデルの父親譲りの立派な男顔に成長。母親が経営するモデルクラブで縁十夜がバイトすることになり、業界のホモから彼を守るためにタツキという名前の男のモデルになる。
縁 十夜 (えにし とおや)
女性に見間違えるくらいに綺麗で細い、フランス人形のような15歳の男の子。水無瀬樹梨よりも小柄で、身長を伸ばそうとこっそり嫌いな牛乳を飲んでいる。水無瀬樹梨のことが好きで伝えたい言葉があるが、今の自分では彼女につりあわないと思っていて、いつかその言葉を伝えられるような男になるよう努力している。 水無瀬樹梨の母親が経営するモデルクラブでバイトをすることになる。朝姫という縁十夜を溺愛する姉がいる。母親は元人気モデルで、17歳で結婚して引退した。
アキラ
水無瀬樹梨と縁十夜が初めてモデルのバイトをしたときに一緒になった、トップクラスの男モデル。「DONE」所属。父親はファッションデザイナーで「feel」というブランドを立ち上げていて、縁十夜のことを気に入っている。身長は水無瀬樹梨よりも高く、耳にピアスをしている。タツキと水無瀬樹梨が同一人物でなはいかと疑うが、素性がバレてはいけない水無瀬樹梨によって否定される。 水無瀬樹梨のことを最初はただ単にちょっかいをだしていただけだったが本気で好きになってしまう。
奈津 (なつ)
水無瀬樹梨の親友で同級生の女の子。小柄で長くてさらさらの髪。そして大きな瞳を持っている。水無瀬樹梨が縁十夜のことを好きで、お姫様になると努力していることを知っていて応援している。水無瀬樹梨を傷つける相手だったら、トップモデルのアキラだろうが縁十夜だろうが容赦がない。
聖 マコト (ひじり まこと)
15歳の現役女子中学生。芸能界にデビューしたとたん大ブレイクし、CMクイーンとなったアイドル。ずっと自分や周りの人たちが嫌いで、芸能界に入り、「ただ笑っていればそれでいいから」という周りの態度や抜け殻状態の自分に更に嫌いな気持ちが増す。外見しか見ていない人たちをいつか見返してやると思っていたが、縁十夜と出会ったことで自分がいつの間にかその状態に流されていたことに気がつかされ、彼を本気で好きになる。
五月 (さつき)
水無瀬樹梨の母親。水無瀬モデル事務所を経営している。ビジネスのためには娘の水無瀬樹梨に対しても容赦がない。ショートカットでタバコを吸う。祥太という夫がいたが、仕事で留守がちな上に放浪癖が直らず離婚となる。娘にはそのことは特に説明していなかったために、水無瀬樹梨は父親は死んだものだと思っていた。 祥太は元妻のことを「さっちゃん」と呼んでいる。
祥太 (しょうた)
水無瀬樹梨の父親で元モデル。結婚しても放浪癖が直らず妻の五月から三行半をつきつけられ離婚。水無瀬樹梨はそのことは知らず父親は死んだものだと思っていた。モデル時代は少し髪が長かったくらいだったが、水無瀬樹梨の前に現れたときには明るい髪でかなりの長髪になっていた。性格も軽い。 外見は水無瀬樹梨にとても似ている。水無瀬樹梨とタツキが同一人物であることがばれないよう工作するため五月に呼ばれ、タツキや水無瀬樹梨に化けることになる。
真野 (まの)
アキラの父親。ファッションデザイナーで「feel」というブランドを立ち上げている。縁十夜の写真を一目見て気に入って、彼にモデルをして欲しいと五月に依頼したことから縁十夜はモデルのバイトをすることになった。長髪でいつもサングラスをしている。家はド派手でかなり大きく、庭には噴水がある。 妻は真野薫というが、見かけは大柄な男性にしか見えない。
皆戸 友紀 (みなと ゆき)
22歳の男性。人間に興味が持てず、風景ばかり撮っていたフリーカメラマン。カツラをかぶって、綺麗な女性の姿になった水無瀬樹梨の姿を街中で偶然見て、シャッターを切らずにいられなかった。水無瀬樹梨の父親の祥太と知り合いだったことから、その女性が水無瀬樹梨であることを知り、彼女に自分のモデルになって欲しいと頼みに来る。 ちなみに水無瀬樹梨の母親の五月とも知り合い。
叶 (かのう)
アキラと同じ「DONE」所属の男性モデル。NEO TOKYO COLLECTIONというファッション雑誌の企画で行われるイベントにアキラの父親のブランド「feel」も出ることになり、そのモデルに選ばれた。陸のことを唯一特別で大切に思っている。その陸がタツキのことを気に入ってちょっかいをかけることが気に入らなくて、タツキに対して敵意のある態度をとる。 父親は中国人で、10歳のときに日本にいる祖父のもとに来た。
陸 (りく)
アキラと同じ「DONE」所属のモデル。NEO TOKYO COLLECTIONというファッション雑誌の企画で行われるイベントにアキラの父親のブランド「feel」も出ることになり、そのモデルに選ばれた。中学3年生の男の子。けっこう口が悪い。タツキのことを気に入ってちょっかいをかける。 背が低いため子供服の仕事しか来ないが、いつかアキラや叶のように大人のステージに立ちたいと努力している。
鬼瓦 (おにがわら)
縁十夜がアキラの父親のブランド「feel」の専属モデルになり、縁十夜のマネージャーとして派遣されてきた男性。人としての礼儀はあるが、真面目すぎて融通がきかないところがある。四葉という幼くかわいらしい娘がいる。四葉の母親は鬼瓦がはじめて受け持ったモデルで、次第に売れ始めた彼女に嫉妬した同期のモデルと争って階段から落ち顔に傷を作ってモデルをやめた。 四葉が3歳になるときに籍を抜き別れたが、水無瀬樹梨と縁十夜から大切なものは何かということを教えられ、彼女とまた共に生きていくことを決める。
小山 貴章 (こやま たかあき)
19歳の男性。フリーのカメラマンで現在就職活動中。有名になった縁十夜と水無瀬樹梨が一緒に街中を歩いているところを撮った写真をスクープ系の週刊誌に持ち込み、熱愛発覚の記事にして就職の足がかりにしようとするも失敗。その後タツキを見かけたときに水無瀬樹梨と同一人物ではないかと疑いを抱き、そのネタを暴くことで就職しようと水無瀬樹梨の周辺を調べ始める。