概要・あらすじ
都内の高校、八木沢高校に通う生徒を狙った連続爆発事件が発生。犯人の手がかりはなく、捜査は難航していた。元刑事でオカルト雑誌の記者、小栗雷太は、事件を宇宙人の仕業だと推理し、警察の捜査に協力しようとする。新米刑事の辻は、その推理には半信半疑ながら、小栗と行動をともにするうちに、動物の着ぐるみを着たような姿をした宇宙人と遭遇。
小栗と親しく、ライフル日本一の腕を持つ女子高生ちとせの協力を得て、小栗たちは宇宙人を倒し、その死体を入手することに成功する。しかし、警察内部にも宇宙人に協力している者が現れ、死体は奪われてしまう。その後、宇宙人の集団がテレビ局を襲撃。生放送をジャックして、48時間以内に八木沢高校の敷地を明け渡すように要求するのだった。
登場人物・キャラクター
小栗 雷太 (おぐり らいた)
オカルト雑誌記者の男性。記者の立場から連続爆発事件を調査している。元は刑事であり、難事件を次々に解決して上司からも認められていた。連続爆発事件の犯人を宇宙人と推理し、捜査にあたっていた新米刑事の辻とともに宇宙人を追い始める。強引な性格の持ち主で、部屋の盗撮や銃の不法所持など、目的のためなら手段を選ばない。そのため辻や勤め先の編集部の編集長などをたびたび振り回している。 宇宙人とは何らかの因縁があるようだが、詳細は不明。
ちとせ
八木沢高校に通う女子高生。ライフル大会で日本一になった腕前を持つ。その経験を買われて、雑誌に特集記事が載ったことがある。そのときに記者として知り合った小栗雷太に好意を抱いており、何かと付きまとって親しくなろうとしているが、小栗からはまったく相手にされていない。父親の所持していたライフル銃を、小栗に半ば騙される形で貸し出し、成り行きで宇宙人を倒すことに協力するようになる。
辻 (つじ)
警視庁に勤める新米刑事の若い男性。先輩刑事の藤堂とともに連続爆発事件の捜査を担当している。小栗雷太を尊敬している。捜査に関わろうとしてきた小栗のことを、一時は信じなかったものの、藤堂が宇宙人によって殺害されてからは小栗に協力し始める。経験が浅いためか、やや頼りない一面がある。
藤堂
警視庁に勤める刑事の男性。小栗雷太や辻の先輩にあたる人物で、連続爆発事件の捜査を担当していた。小栗には一目置いていたが、オカルト雑誌記者となって突飛な推理をする彼の現状を残念に思っている。八木沢高校の生徒、舘川歩を爆発事件の犯人として逮捕するが、その後宇宙人によって殺害される。
舘川 歩 (たてかわ あゆむ)
八木沢高校に通う男子高校生。ちとせとは隣のクラス。周囲の同級生や教師のことをバカにしている。連続爆発事件に触発され、自分で爆弾を作って教室を爆破。その後、連続爆発事件の犯人として名乗り出たため、警察に逮捕される。
ネコ
ネコのような頭部を持つ宇宙人の一人。性別は不明。光学迷彩を利用して辻のアパートに侵入し、盗聴器を仕掛けて捜査情報を入手していた。操作情報が漏れていることに気づいた小栗雷太と辻によって発見され、ちとせの狙撃によって死亡する。
沢田 健一 (さわだ けんいち)
警視庁に勤める刑事の男性。辻の先輩に当たる人物で、辻からは「班長」と呼ばれている。自分の彼女を人質に取られたので、警察を裏切って宇宙人に協力している。小栗雷太が宇宙人の死体を入手したことを辻から聞き出し、辻を脅して死体を取り返そうとするが、小栗によって返り討ちにされてしまう。しかし、宇宙人に監視されていることを恐れ、小栗たちには情報を明かそうとしなかった。 その後、宇宙人の一人によって連れ去られ、殺害される。
編集長 (へんしゅうちょう)
にら出版という出版社に勤めている男性。初老でメガネをかけている。小栗雷太が記事を書いているオカルト雑誌の編集長を勤めており、小栗たちからは「編集長」と呼ばれている。小栗が、盗撮設備や、宇宙人の死体を保管するための生体認証機能付き冷蔵庫などを、勝手に編集部に持ち込むので、そうした行動にたびたび振り回されている。そのため小栗をクビにしたがっている。
その他キーワード
宇宙人 (うちゅうじん)
八木沢高校の生徒たちを次々と爆殺している謎の集団。八木沢高校の敷地を狙っており、テレビ局をジャックして、48時間以内に敷地を明け渡すように要求した。正体は謎に包まれており、自分たちのことは「地球外生命体」と名乗るが、日本語を話しており、真相は不明。体つきは人間とさほど変わらないが、ウサギやネコなどといった動物のような頭部を持つ。 何メートルか離れた位置にあるものを爆破できる。また、体は銃弾を跳ね返すほどの耐久性を持ち、光学迷彩を所持しているため、自分の姿を透明にすることが可能と、人間の技術力では考えられないさまざまな能力を持つ。しかし、頭部は耐久性が低いらしく、狙撃されると死亡する。宇宙人たちのうちの一人が小栗雷太を知っており、何らかの因縁があるようだが、詳細は不明。
クレジット
- 原作