概要・あらすじ
ひきこもってニート生活を送っていた空と白。日々、ゲームだけをして過ごしていた2人は、ある日メールに添付されていたチェスゲームに勝った瞬間、神様のテトによって異世界ディスボードへと引き込まれる。何も持たずに異世界へやってきた2人だったが、ゲームで物事のすべてが決定するというこの世界で、勝利を重ねていく。
そして、ステファニー・ドーラと出会ったことをきっかけに、次期国王選定ギャンブル大会へと挑む。
登場人物・キャラクター
空 (そら)
18歳のひきこもりニートの男性。白の兄で、「空白」コンビの1人。彼女いない歴=年齢だが、白が傍にいればいいとも思っている。白と一定以上離れると、人とコミュニケーションが取れなくなる、いわゆる「コミュ障」。一方で、白と一緒にいるときは強気でいられる。ブラフや嘘を見抜く力に優れており、意図的に仕掛けられた揺さぶりなどは通用しない。
白 (しろ)
11歳で不登校のひきこもりニートの美少女。空の妹で、「空白」コンビの1人。いつも暗い室内で過ごしているせいか色白。空のいない場所ではコミュニケーション能力が著しく低下し、生活に影響を及ぼすほどの「コミュ障」。ステファニー・ドーラに対しては、辛辣な言葉を口にすることが多く、よく動揺させている。チェスでグランドマスターを破ったコンピュータープログラムを打ち倒すほどの秀才で、エルキア王国の言語も空より早く習得した。
ステファニー・ドーラ (すてふぁにーどーら)
エルキア王国の前国王の18歳の孫娘。明るく前向きな性格。次期国王選定ギャンブル大会に挑み、敵の魔法を使ったイカサマを見抜けなかったため敗北。「空白」のゲーマー能力を知って、とんでもない相手を見つけてしまった、と思っている。空にゲームで負けて、「俺に惚れろ!」と命令されているため、空に好意を抱いている。 「空白」を自分の家であるエルキア王国の城に泊めている。
テト
ディスボードの世界で不戦勝を勝ち取った少年。唯一神の座を手に入れた。ゲームで世界を縛り、殺戮をなくした。その後、十六種族で一番力の強い神霊種をゲームで倒し、絶対的な神の座を手に入れた。自分より強い相手が見つからず退屈していたところに、「空白」の存在を知り、彼らをディスボードへと招いた。
集団・組織
「空白」 (くうはく)
あらゆるゲームの頂点に君臨する正体不明のプレイヤー。ゲームでただの一度も敗北したことがなく、空前絶後のスコアを刻んだ。その正体は空と白のコンビである。名前の由来は、空と白の2人がいつも一緒にいることから。ディスボードに来てからも、全戦全勝を続けている。なお、作中での正式な表記はただの空白(「 」)である。
人類種 (いまにてぃ)
ディスボードにおいて、魔法が使えないただの人間を指す。魔法適正値が0のため精霊回廊接続神経を持たず、ディスボードの十六種族の中でも位階序列は最下位。今はエルキア王国という最後の国に、人々が集合している。
場所
ディスボード
国境線や国のやりとりに至るまで、すべてがゲームの勝敗で決まる世界。テトが空と白を、ディスボードに連れてきた。「十六種族」と呼ばれる16の種族が住んでおり、世界のルールは「十の盟約」によって定められている。空と白にとっては、ファンタジーな異世界。
エルキア王国 (えるきあおうこく)
ディスボードにおける人類種の最後の国。ステファニー・ドーラの祖父が前国王を務めていた。人類種の人々は、魔法が使えず他の種族から虐げられてきたため、自分たちを弱いと思い込んでいる。今は国を挙げての次期国王選定ギャンブル大会の真っ最中で、ステファニーもこれに参加し、国王の座を狙っていた。
イベント・出来事
次期国王選定ギャンブル大会 (じきこくおうせんていぎゃんぶるたいかい)
エルキア王国の次期国王を決めるギャンブル大会。前国王の遺言で、「次期国王は余の血縁ではなく、人類最強のギャンブラーを」とあり、それを実行するために開かれた。
その他キーワード
都市伝説 (としでんせつ)
ネットゲームの世界に蔓延する噂話の1つ。「空白」が打ち立てた空前絶後のゲームスコアを見た人々が、「空白」は存在していないのではないか、と広めた情報を発端に都市伝説となった。神様であるテトが言うには、人々による一種の願望であるとされている。
十の盟約 (じゅうのめいやく)
テトが定めた絶対遵守のルール。これを用いてゲームをする際は、「盟約に誓って」と言葉で宣言してからゲームを行うことが定められている。この盟約によって、ディスボードには戦争や殺戮が起こらなくなった。
十六種族 (いくしーど)
テトが十の盟約を適用した、知性ある16の種族のこと。大昔の戦争が終わり、テトが唯一神になった後に、ゲームでテトに破れた1位の神霊種や2位の幻想種、3位の精霊種、他にも龍精種や巨人種、森精種、獣人種などがいる。この位は魔法適正値による位階序列になっている。
精霊回廊接続神経 (まほうかいろうせつぞくしんけい)
魔法を使うための精霊に接続するためのもの。十六種族の中でも位階序列が高い種ほど、魔法回廊接続神経によって魔法を効率よく扱える。人類種は精霊回廊接続神経がなく魔法適正値が0なため、魔法をまったく使えない。
魔法適正値 (まほうてきせいち)
精霊回廊接続神経にどれくらい効率よく接続できるか、ということを数値にしたもの。人類種は魔法適正値が0のため、精霊回廊接続神経に接続できない。逆に、森精種は魔法適正値が高いため、魔法をよりよく使うことができる。
クレジット
- 原作