概要・あらすじ
京都の祇園に暮らす林田鈴はプロレス好きで、飲んでは客とプロレスをするなど一部素行に問題はあるが、器量よし頭もよしと確かな才能と人気を誇り、将来を有望視されていた舞妓であった。ある日憧れの女子プロレスラーであった山吹涼子が新たなプロレス団体を設立するのに応じて、林田鈴もまた入団試験に参加することとなる。
途中で落ちてしまうだろうという周囲の予想を裏切り、林田鈴は舞妓をやめ、女子プロレスラーの道へと進むことになる。
登場人物・キャラクター
林田 鈴 (はやしだ すず)
京都の祇園に勤める人気の舞妓。無類のプロレス好きで、酒を飲んでは客にプロレス技を掛けていた。憧れの人気女子プロレスラー山吹涼子が現役復帰した事をきっかけに、上京して女子プロレスラーを目指す。
おかあさん
甲田屋のおかみ。客とプロレスをしてしまうリンダに頭を悩ませるが、その分、可愛がってもいる。プロレスラーを志すリンダに当初は反対していたが、本気であることを知り、快く送り出す。
木村 (きむら)
京丸銘菓の二代目。祇園に入り浸っているものの、社長としての手腕は優秀。リンダにゾッコンで、彼女の頼みを断る事ができず、プロレスラーを志すと言い出した際も全力でサポートした。
晴臣 (はれおみ)
祇園で、リンダたち舞妓の着付けを担当している。軽口を叩いているがリンダの事を気にしており、彼女が上京した際は、付き添いで同行した。
林田 礼子 (はやしだ れいこ)
リンダの母親。元々は甲田屋で舞妓をやっていたが、リンダの父親と駆け落ちしてしまう。リンダの父親が亡くなった後も様々な男と出会いと別れを繰り返しながら、幼いリンダを育てる。
山吹 涼子 (やまぶき りょうこ)
女子プロレスのカリスマ的存在で、リンダの憧れの的。一度引退し、再度復帰した。その際、新団体・山吹組の立ち上げと、東日本女子プロレスへの宣戦布告を行った。
関 咲子 (せき さきこ)
リンダとは小学校以来の大親友で、プロレスの魅力を彼女に伝えた。新団体のオーディション会場でリンダと再会し、共に女子プロレスラーになるために奮闘する。
木藤 忍 (きとう しのぶ)
山吹涼子が立ち上げた新団体に参加した。美人にことごとく恋人を取られた過去を持っており、リンダにも敵意を向ける。格闘技の覚えもあり、特技披露の場でも披露している。
英 かおり (はなぶさ かおり)
山吹 涼子が立ち上げた新団体のオーディションに参加した。背が低く、148cmを165cmとサバを読んでいた。負けず嫌いな性格で、関咲子の体躯の良さや、リンダの容姿を前にして静かに闘志を燃やしていた。
場所
山吹組 (やまぶきぐみ)
女子プロレスのカリスマ、山吹涼子が新たに立ち上げた団体。オーディションで新メンバーを募った際は、リンダや関咲子らが名乗りを上げた。