バイ・スプリング

バイ・スプリング

スマホなし、お小遣いゼロの極貧中学生である三浦惣太は、橋の下で売春しているという噂の女子高生、乃木春と出会う。貧困中学生と野良猫のような謎の女子高生の関係を中心にした青春恋愛漫画。小学館「ビッグコミックスペリオール」2019年第22号より連載を開始。

正式名称
バイ・スプリング
ふりがな
ばい すぷりんぐ
作者
作者
ジャンル
恋愛
 
青春
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

中学2年生の三浦惣太は、スナックで働いて生計を立てる母親と二人暮らし。生活は苦しく、惣太はスマホも買ってもらえず、お小遣いもゼロだった。学校でも惣太の家が貧乏なことが知れ渡っており、ほかの生徒からも敬遠されていた。そんなある日、一人ぼっちでおにぎりを食べていた惣太は、ある噂話を耳にする。それは「春日橋の下ですごく安く売春をしている女性がいる」というものだった。「女の子って買えるのか?」。女性に興味を持ち始めた惣太の心に「売春」の2文字が深く刻み込まれた。その日の夕方、母親が急に仕事に行くことになり、おかず代として惣太は100円を渡された。お釣りはお小遣いにしていいと言われた惣太は大喜び。自転車でコロッケを買いに行く。その帰り道、考え事をしていた惣太は、いつのまにか春日橋まで来ていた。昼間の話を思い出した惣太は、好奇心から土手を降りた。川辺の草むらをかき分けて進むと、ダンボールの上で猫と寝ている女子高生、乃木春を発見する。何をしに来たかを問われた惣太は、学校で聞いた噂のことを話す。さらに所持金を尋ねられた惣太だったが、コロッケを買ったお釣りの24円しか持っていなかった。それを知った春は、あまりのお金のなさに大爆笑。久々に笑ったという彼女は、「24円で私のことを売ってあげる」と言い出す。びっくりしながらも、ときめく惣太に、彼女は近づき、その頭をやさしくなでた。「24円だとこんなもんでしょ」という春に拍子抜けしながらも、惣太は顔を赤らめた。「24円分とはいえ、自分は女性を買ったのだ」。その夜、惣太はどきどきして眠れなかった。惣太はお金をためて、また彼女に会いに行きたいと願うのだった。

登場人物・キャラクター

三浦 惣太 (みうら そうた)

中学2年生の男子。母親と二人ぐらしで、家が貧乏。お小遣いゼロでスマホも買ってもらえないが、ただひたすら貧困に耐えている。消極的で暗い性格。年頃の男の子らしく、女性に興味を持っているが、小心者で女の子と口をきくこともできない。春日橋の下で売春をしている女性がいるという噂を聞きつけ、好奇心から橋へ行き、そこで女子高生の乃木春と出会う。

乃木 春 (のぎ はる)

茶髪の女子高生。春日橋の下で売春をしていると噂される謎の女性で、橋の下の川辺でダンボールをしき、猫といっしょに昼寝していることが多い。売春の噂を聞いてやって来た三浦惣太の所持金が、たったの24円だったことに大爆笑し、その24円で惣太の頭をなでてやる。惣太のことは「可哀想」でからかいがいがあると思っており、どちらかといえば好意を寄せている。

SHARE
EC
Amazon
logo