概要・あらすじ
1人暮らしの自宅でワニを飼う主人公のOLユミは、ワニの餌代、そして欲しいものを手に入れるために夜はホテトルで売春をしている。昔から継母との折り合いは悪いが、義妹のケイコとはとても仲が良い。継母にハルヲという大学生の愛人がいることを知ったユミは偶然二人がいるところを目撃し、そのまま尾行してハルヲに近づく。
登場人物・キャラクター
ユミ
ピンク色が好きな、22歳のOL。実家は金持ちだが、義母と折り合いが悪く一人暮らしをしている。1人暮らしの自宅にワニを飼っており、その餌代のために夜はホテトル嬢をしている。物欲が強く、欲しいものを手に入れるために身体を売ることをいとわない。継母のことは憎んでいるが、その娘で義妹のケイコとはとても仲が良い。 継母の愛人ハルヲと出会ったユミは、やがてハルヲを深く愛するようになる。
ケイコ
ユミの父と継母の間に生まれたユミの義妹。わがままで食いしん坊で学校が嫌い。夜、タクシーに乗るのが好き。ユミとは相性がよく、ユミの一人暮らしの自宅にはしょっちゅう遊びに行っている。自分の母親のことは業が深くて嫌な女だと思いながらも、機嫌が良い時の母親のことは大好き。
吉野 ハルヲ (よしの はるを)
小説家志望の大学生で、ユミの継母の愛人。突然自分の部屋にやってきたユミに興味を持つ。ユミの一人暮らしの自宅に出入りするようになり、ユミとケイコに読ませるための小説を書く。住む場所がなくなったユミを自分のアパートに呼び、同棲を始める。
ユミの継母 (ゆみのままはは)
ユミの継母でケイコの実母。ユミの母親が生きている頃から、ユミの父親の愛人だった。強欲で贅沢者で見栄張り。夫のことは愛していないが、実の娘のケイコのことは愛している。ユミのことを憎み、ワニを嫌っている。
彩子 (あやこ)
ハルヲと同じ大学の英文学部の女学生。料理が得意で、自意識過剰な性格。ハルヲとは肉体関係がある。ハルヲの後を勝手につけて、ユミの部屋までやってくる。
ワニ
ユミが世間には内緒で自宅で飼っているペット。ユミが17歳の誕生日の時に、無理やり父親に買ってもらった子ワニが大きくなった。たくさん肉を食べるので、餌代がかかる。
場所
1人暮らしの自宅 (ひとりぐらしのじたく)
ユミが住むマンションの部屋。ユミがここでワニを飼っている。部屋代は父親からもらっている。義妹のケイコもたびたび訪れている。ユミが熱帯植物を買い込んで部屋をジャングル風にしたが、トイレの故障で部屋中水びだしになり住めなくなった。