バウンサー

獅子戸丈一郎は、夜の街の秩序を守る用心棒「バウンサー」の世界に足を踏み入れる。危険と隣り合わせの世界で、あがきながら奮闘していく獅子戸の姿を描いたバイオレンスアクション。「別冊ヤングチャンピオン」2014年第11号より連載の作品。

正式名称
バウンサー
ふりがな
ばうんさー
作者
ジャンル
裏社会・アングラ
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概要・あらすじ

筋の通らない事にはすぐにキレてしまう性格が災いし、何度も仕事をクビになっている元不良の獅子戸丈一郎は、今回もアルバイト先の工場をクビになり、「俺を受け入れてくれる場所なんてありえねェのか?」と1人クラブで落ち込んでいた。そんな時、男たちにしつこく絡まれている女の子たちを見かけた獅子戸は、彼女らを助けようと周囲の男たちをいつもの調子で殴り飛ばしてしまう。

そこに現れたのが、クラブのセキュリティを任されていた「東京フィスト」のバウンサー鰐渕剛志。喧嘩には自信のあった獅子戸だが、鰐渕の圧倒的な強さはにまったく歯が立たず、ボコボコにのされてしまう。この出会いをきっかけにバウンサーという仕事に魅かれ始めた獅子戸は、自分の居場所を求め、危険と隣り合わせの世界に足を踏み入れていく。

登場人物・キャラクター

獅子戸 丈一郎 (ししど じょういちろう)

筋が通らないことにはすぐにキレてしまう性格が原因で、数々の仕事をクビになり、自分の人生に行き詰まりを感じている19歳の青年。ライオンのたてがみのような大きな金髪が特徴の、腕っ節の強い元不良。中卒ということもあり学はないが、その性格は「バカ」がつくほどに真っすぐ。感情が高ぶると何をしゃべっているのかわからなくなってしまうのが玉に瑕。困っている人を見過ごせない性質で、本当は優しく気のいい性分。 生まれて半年で親に捨てられ、その後は叔父のもとで男手一つで育てられたが、その叔父も獅子戸が15歳の頃に亡くなってしまい、現在は身寄りもなく一人暮らしをしている。六本木のクラブで女の子たちにしつこく絡む男らを殴り飛ばしてしまい、バウンサーとして雇われていた鰐渕剛志に組み伏せられる。そのときは鰐渕にボコボコにされるまで抗い続けるが、その後のケジメのつけ方や男としての資質を見込まれ、見習いとして鰐淵が社長を務める民間警備会社「東京フィスト」で働くことになる。 その後、何度も解雇の危機に瀕するが、その都度ありえない行動で局面を乗り越え、周りを驚かせる。正社員採用の最終試験に挑んだ際、鈴木と佐藤の強襲に遭い両目を負傷。通常の生活が困難になるほどのダメージを負い、特に左目はほぼ失明の状態にあると診断される。

鰐渕 剛志 (わにぶち つよし)

民間警備会社「東京フィスト」の社長を務める、オールバックに口髭というスタイルの渋みのあるナイスミドル。厚みのあるがっしりとした体格をしており、喧嘩で鳴らした獅子戸丈一郎を赤子の手をひねるように組み伏せるほどの、圧倒的な暴漢制圧術を持つ。過去に4人の部下の命を失った経験があり、命を危険にさらす行為に対しては特に厳しい顔を見せる。

蜂野 信也 (はちの しんや)

民間警備会社「東京フィスト」の社員の青年。少しパーマのかかった金髪ミディアムヘアで、ホストのような整った顔立ちの19歳。細身で優男然とした風貌をしているが、伝統空手の高段所持者でその戦闘能力は極めて高い。超がつくほどの自信家で口も悪いが、仕事はでき、自分より能力が低い者に対してはついキツイ態度を取りがち。現在は休学中だが現役の東大生で、「偏差値低ぃな、オマエ」が口ぐせ。口先だけではなく、チームリーダーに昇格するための筆記試験である「Lテスト」で、歴代最高の998点を獲得したことがあるなど、頭脳も明晰。 見習い期間中の獅子戸丈一郎の指導係を務め、同い年ということでタメ口で接してきた獅子戸をいきなり殴りとばす暴力的な指導を行い、返事はすべて「にゃん」と言わせるなど、不条理なルールを獅子戸に強いている。ちなみにこれは、蜂野信也が虎井清十郎から返事はすべて「ワン」で返すよう強要されているところからきている。セキュリティチームDのリーダーだったが、勤務中に獅子戸を危険にさらし警察沙汰にもなったことで降格し、以後は、虎井のチームに入ることになった。佐藤と鈴木とは、ただならぬ因縁がある。

虎井 清十郎 (とらい せいじゅうろう)

民間警備会社「東京フィスト」の幹部社員でセキュリティ部門の統括リーダーを務める男性。一流アスリートのような高身長とたくましい体つきで、短い金髪と褐色の肌、左目の横にある十字傷が特徴。棒付きの飴玉をよくくわえている。路上での戦闘においては「東京フィスト」随一の実力者。傲岸不遜な性格の親分肌で、蜂野信也と獅子戸丈一郎に特に目をかけており、2人に路上格闘の技術を叩き込む。 かつて暴力団「峰桜会(ほうろうかい)」の若中を務めていたことがあり、5年前に起きた抗争により裏社会のカリスマ的存在となっている。虎井自身が覚えているかは定かでないが、過去に鈴木との因縁がある。

高島 亮一 (たかしま りょういち)

民間警備会社「東京フィスト」の幹部社員で、鰐渕剛志の右腕的存在の男性。髪型はサイドを刈り上げた金髪の七三オールバック。当初はサングラスをかけていたが、次第に縁のないメガネをかけることが多くなる。「合理的に」が口ぐせの、冷静沈着な人物。「東京フィスト」に入る前は警視庁警護課でSPをしていた。普段は礼節をわきまえた常識人だが、宴会の際には鼻メガネをかけてハメを外すような陽気な一面も見せる。

馬場 千聡 (ばば ちさと)

民間警備会社「東京フィスト」の社員で、セキュリティ部門のリーダー補佐(現場担当)を務める男性。黒髪の短髪に顎ひげを生やしたいかつい風貌で、レスリング経験者でもあるが、「東京フィスト」の屈強な上司たちの前ではただのイジられ役となっている。蜂野信也の先輩だが、高卒ということもあってか、蜂野からもたびたび上から目線の生意気な言葉を浴びせられている。 好きな食べ物はラーメン。

鶴見 拓哉 (つるみ たくや)

民間警備会社「東京フィスト」の社員で、セキュリティ部門の幹部候補(オペレーター担当)の青年。黒髪のミディアムヘアにメガネをかけた温厚そうな外見で、格闘技とは縁がなさそうに見えるが、蜂野信也と同じく伝統空手を修めている。有名私大の卒業生で、実は超の付く鉄道オタク。

佐藤 (さとう)

黒い布で顔を隠した、右腕のない謎の男。鈴木の相棒であり指導役的な存在。正社員採用を懸けた最終試験として半グレ集団「関東暴狂連合」と交戦中だった獅子戸丈一郎の前に突如現れ、鈴木とともに「関東暴狂連合」メンバ-を次々と殺害していった。素早い動きに加え、左手で1本で人一人を持ちあげるほどの腕力を持っている。「関東暴狂連合」メンバ-を逃がそうと足にしがみついてきた獅子戸を振り払うため、獅子戸の両目に指を突き刺し、失明が危ぶまれるほどの深刻な傷を負わせた。 復讐代行や死体処理などを行う、裏社会の便利屋と噂されており、その信頼度は異常に高い。かつて鈴木とともに民間警備会社「東京フィスト」の社員18人を再起不能に追い込み、そのうち3人の命を奪っているため、「東京フィスト」にとっては超要注意人物となっている。

鈴木 (すずき)

犬のマスクを被った謎の男。プロレスラー並の屈強な体をしており、人一人をまるでバットのように振り回す桁外れの腕力を持つ。語尾に「ワン」と付けて話すおどけた振る舞いをしているが、躊躇なく人を殺すことができる残忍な性格。真っ正面から向かってくる相手と戦うことに楽しみを感じるバトル好き。子供の頃に虎井清十郎との因縁があり、虎井に対しただならぬ感情を抱いている。

柿根 陽介 (かきね ようすけ)

関東最大の広域指定暴力団「剛浄会」直参の「阿藤組」で若頭補佐を務める男性で、この地位に弱冠33歳で登りつめた極道会の超エリート。清潔感のある黒髪ショートヘアにメガネをかけた、エリートサラリーマンのような風貌だが、右額には2つの弾痕があり、「アンデッドマン」「不死の男」の異名を持つ。人の心を完璧に読むことができるとの噂もある。 蜂野信也と獅子戸丈一郎がセキュリティを受け持ったクラブにチンピラを差し向け、民間警備会社「東京フィスト」の評判を落とそうと画策した。

マヌク・カンドゥ (まぬくかんどぅ)

六本木のナイジェリア組織に籍を置く、元ナイジェリア特殊部隊の兵士で格闘の達人。ナイジェリア本国の大ボスの甥であるのをいいことに、仕事で管理していた女性たちに性的暴行を加えていた鬼畜。六本木のナイジェリア組織から依頼を受けた虎井清十郎に一方的に打ちのめされ、その後、制裁として右腕と両足を切断される。

集団・組織

東京フィスト (とうきょうふぃすと)

国から認定を受けた民間警備会社で、正式名称は「(株)東京フィストセキュリティ」。社長の鰐渕剛志が率いる強者ぞろいの用心棒集団。クラブのセキュリティだけではなく、交通誘導や常駐警備、依頼人の身辺警護も行う。社内のごく一部の人間にしか知られていないが、虎井清十郎を窓口に、闇社会からの違法な仕事も請け負うという黒い一面も持ち、警察関係組織に天下り先や賄賂を渡すことで優遇を受けているとの噂もある。 所在地は東京都新宿区北大久保町。会社の地下3階には路上を再現した特殊道場が作られており、路上での格闘を想定したトレーニングを行える。

その他キーワード

バウンサー

ナイトクラブのセキュリティを請け負う用心棒。クラブ内での揉め事の仲裁や迷惑客の締め出し、危険物やドラッグの持ち込み防止とそのための身体検査、未成年入場防止のIDチェックなどを行う。虎井清十郎いわく「警護対象を守り通し、危害を加えようとする者をはじき返す」者、それが「バウンサー(はじき返す者)」。

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