概要・あらすじ
とある街にある上野原動物園にいる動物達は、実は来場者を楽しませるために演技をしているエンターティナー達だった。動物達は日々、上野原動物園の地下にある地下鉄で動物の街から通勤していた。
プロ意識の高いペンギンのギンペーは、惰性で演技をしているチェザーレ達同僚ペンギンに我慢がならず、ついつい衝突してしまう。そんなギンペーの唯一の理解者は、弟分を自認するサンペーだけだった。
登場人物・キャラクター
ギンペー
関西弁を話す雄のペンギン。サーカスで芸をする両親の元で育ち、全国を巡業しながら自身も芸を見せていた。巡業中に上野原動物園にスカウトされるが、持ち前のプロ意識の高さから観客にウケを取ろうとしてチェザーレ達同僚のペンギンと対立。 唯一の理解者サンペーと共に奮闘する。病欠から復帰したペンギン達のアイドルミントに一目惚れし、チェザーレと恋敵の関係になった。話す言葉は一見関西弁のようだが、全国を巡りながら成長した出自から各地の方言がミックスされている。
フラジー
上野原動物園に勤務する雌のキリン。恋愛体質で妄想癖もあり、同僚である雄の黒豹の黒田さんに片想いしていた。同じく黒田さんに片想いしているミンクのミミとは対立する。
ロン一家 (ろんいっか)
上野原動物園に破格の好待遇でスカウトされたジャイアント・パンダの一家。父親のロン、母親のポン、息子のリーチの三匹。ロンはパンダの人気が高いためにエリート意識が強く、芸をする必要はないと公言してはばからない傲慢な性格。 息子のリーチはそんな父親の態度に疑問を持ち、ギンペーの芸を見て、自分も芸を見につけようとする。
ミント
上野原動物園に勤務する雌のペンギン。ペンギン達のアイドル的存在で、ギンペーとチェザーレから共に想いを寄せられる。料理好きだが、非常に味オンチで作ったものは食べた者を悶絶させる。
黒田さん (くろださん)
上野原動物園に勤務する雄の黒豹。一見クールで寡黙だが、実際は野暮ったい。妻に逃げられて離婚暦がある。同僚であるキリンのフラジーとミンクのミミが片想いしていた。
サンペー
上野原動物園に勤務する雄のペンギン。職場ではギンペーの後輩に当り、そのプロ意識の高さを尊敬しているが、天然な部分も。ギンペーの全国の方言がミックスされた話し方を「ギンペー弁」と命名した。
ミケミ
ミミ(みみ) 『バケツでごはん』の登場キャラクター。動物の街の住む雌猫。ギンペーの隣人であり、夫と暮らす専業主婦。上野原動物園に勤務するギンペーをエリートだと思っている。
チェザーレ
上野原動物園に勤務する雄のペンギンでギンペーの同僚。派手好きで見栄張りなプレイボーイ。職務に熱心なギンペーとは反りが合わず、ペンギン達のアイドルであるミントを巡っても対立する。
加藤さん (かとうさん)
上野原動物園のペンギン担当の飼育員。動物達の良き理解者で、相談にも乗っている。サーカスで芸をしていたギンペーを上野原動物園へスカウトした。
寅二 (とらじ)
上野原動物園に勤務する雄の虎。動物達のリーダーを自認しているが、自分勝手な言動が多く、人望は今ひとつ。同僚のライオンのリヒャルトとは仲が良く、飲みに行くことも。
ミミ
上野原動物園に勤務する雄のミンクだが、女の子として生活しているトランスジェンダー。仕事以外の同僚との交際を断るドライな性格だが、女性である意識と仕事に対するプライドは高く、自分磨きには手を抜かない。 同僚である雄の黒豹の黒田さんに片想いしており、同じく片想いしているキリンのフラジーとは対立していた。
リヒャルト
上野原動物園に勤務する雄のライオン。上流階級出身の洗練された紳士で、勤務中以外はスーツ姿で生活している数少ない動物。同僚の虎の寅二とは仲がいいが、価値観は合わない。
場所
上野原動物園 (うえのはらどうぶつえん)
『バケツでごはん』に登場する施設。ギンペーを初めとする動物達が勤務している職場。開園時間中の動物達は”野生動物の演技”をしているが、閉園になると楽屋へ戻って、人語を話し、二本足で歩いている。勤務中の動物達は私語厳禁である。
動物の街 (どうぶつのまち)
『バケツでごはん』に登場する街。ギンペー達動物が住んでいる街。人語を話し、二足歩行をする動物達が人間社会同様の生活を営んでいる。商店や飲食店もあり、自動車も走っている。
その他キーワード
地下鉄 (ちかてつ)
『バケツでごはん』に登場する乗り物。上野原動物園の地下にある駅と動物の街を結ぶ交通機関で、達は毎日これに乗って通勤する。その存在は秘密にされている。