バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル

架空の全体主義国家、大東亜共和国の離島沖木島舞台に、主人公・七原秋也が同じ中学のクラスメイトと殺し合いのゲームをすることになる。七原秋也の殺人への葛藤と運命に立ち向かう姿を描いた長編。

正式名称
バトル・ロワイアル
ふりがな
ばとる ろわいある
原作者
高見 広春
作画
ジャンル
推理・ミステリー
 
サスペンス
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概要・あらすじ

大東亜共和国で毎年行われていた、中学3年の50クラスを戦闘シミュレーションと称した中学生同士の殺し合いが再び実施されることになった。ランダムに選ばれる50クラスのうちの1クラスに、主人公である七原秋也のクラスも選ばれてしまう。誰も信じられない、逃げ出すこともできない、生存者は1人しか許されない戦闘プログラムが始まり、戦慄の殺し合いが始まる。

登場人物・キャラクター

七原 秋也

3年B組の男子生徒。出席番号15番で、殺し合いのプログラムの参加者に選ばれてしまう。お人好しで、ロック好き。幼少期は孤児院である慈恵館で国信慶時とともに育つ。優しい性格をしている。考える前に体が動いてしまう、猪突猛進タイプで、真っ直ぐに生きるというエネルギーに溢れている。

中川 典子 (なかがわ のりこ)

3年B組15番の女子生徒。七原秋也と同じ孤児院慈恵館で育つ。プログラム序盤で怪我をし、プログラム中七原秋也と行動を共にする。おっとりしすぎているほどおっとりしている性格。作文がうまいということ以外に取り立てて特徴はないが、気の強い一面もある。

国信 慶時 (くにのぶ よしとき)

主人公である七原秋也と幼馴染で、3年B組のクラスメイト。出席番号は7番。いつも愛嬌たっぷりで、何があっても腹を立てることはないが、自分が心から愛するものを傷つけられた時は我を忘れて立ち向かっていく。

三村 信史 (みむら しんじ)

3年B組19番の男子生徒。バスケットが得意で女子にモテる。左耳のピアスが特徴的。運動神経抜群で、冷静沈着な上に頭も切れるという、頼りがいのある人間。第三の男という異名があり、コンピューターも名人級。ダース単位のコンドームが標準装備というプレーボーイだが、本当の意味での恋人はいない。

川田 章吾 (かわた しょうご)

3年B組に転入してきた男子生徒で出席番号は5番。がたいが良く、プロレスラーのような体格をしている。前の学校では大怪我をし、半年以上休学していた留年生。兵庫県神戸市立二中3年C組出身で、プログラムに参加させられた経験があり、その優勝者でもある。

杉村 弘樹 (すぎむら ひろき)

3年B組11番の男子生徒。拳法家でもあり、腕っぷしが強く、県大会では優勝したこともある。シャイで無口だが、誠実な男子。呼吸法により全身のエネルギーを集中させる打撃を必殺技としており、棒術の心得もある。千草貴子とは幼馴染。

桐山 和雄 (きりやま かずお)

3年B組6番の男子生徒。不良グループのボス。稀代の天才で、全国のトップクラスにランクされる企業の御曹司。喧嘩をしたこともないが、人体解剖学を読んだだけで人を壊せるという、明晰な頭脳を持っている。人を殺すことに抵抗があるという感情を持ち合わせていない。

相馬 光子 (そうま みつこ)

3年B組11番の女子生徒。3年B組きっての美貌の持ち主にして悪女。悪知恵もかなり働き、死の女神とも呼ばれている。その魅力に狂わされ、破滅の道をたどった男性は数知れず。プログラム開始後から尋常ならざる冷酷さで斬殺するほどの非道さを持ち合わせている。

嘉門 米美 (かもんよ ねみ)

殺し合いのゲームを指揮する一人。無慈悲で、抵抗する者や犯行する者は容赦なく殺す。人の神経を逆なでするような喋り方をするが、物事に対して冷静な判断をする人物。

沼井 充 (ぬまい みつる)

3年B組17番の男子生徒。桐山和雄を永遠のリーダーとして崇拝する不良。貧しい家庭で育ち、成績も性格評価もマイナス。暴力と強さだけを信頼し、桐山和雄こそが頂点だと信じていた。

千草 貴子 (ちぐさ たかこ)

3年B組13番の女子生徒。容姿端麗にして成績優秀。陸上部の短距離エースランナーで杉村弘樹とは幼馴染。誇り高く、自分に忠実で厳しい性格をしており、相手が間違っていると思ったものには一切従わない。

瀬戸 豊 (せと ゆたか)

3年B組12番の男子生徒。B組いち小さな体をしており、B組いちのコメディアン。成績は中の下で、体育もからっきしだが、優しく純粋である部分が信用されている。三村信史と親友でもある。普段は風邪をひいて、よく学校を休むという病弱なタイプ。

月岡 彰 (つきおか しょう)

3年B組14番の男子生徒。バージニアメンソールとカクテルをこよなく愛する魅惑のオカマ。ゲイバー育ちで、ごつい顔付きをしており、リーゼントとオネエ言葉が特徴。自分より強い者に対しては常に有利な立場でいられるよう心掛けている。

織田 俊憲 (おだ としのり)

3年B組4番の男子生徒。県東部最大の食品会社を経営する家庭の御曹司。バイオリンを得意な楽器としており、自身を上流階級の人間と信じている。自分以外の人間はすべて下品な有象無象としており、自分は他人を支配しうる価値を備えていると信じてやまない。

内海 幸枝 (うつみ ゆきえ)

3年B組2番の女子生徒でクラスの委員長を務める。バレー部に所属しており、中心的な存在として活躍していた。クラスメイトからの人望も厚く、女子グループをまとめあげる力を持っている。七原秋也を小学生のころからひそかに思っている。

榊 裕子 (さかき ゆうこ)

3年B組9番の女子生徒。男子の喧嘩をきっかけに、登校拒否に陥ってしまうが、父親の説得や医者のおかげで再び登校し、友人もできるようになる。七原秋也が大木立道と格闘するところを目撃したことにより、恐怖心を抱いている。

清水 比呂乃 (しみず ひろの)

3年B組10番の女子生徒。相馬光子をリーダーとするグループに属しており、パンクヘアのクールビューティー。犯罪行為にも確信犯的なところはあるが、行動規範は持っており、無差別的な殺人は好んでいない。支給されたリボルバーを起用に使いこなす。

矢作 好美 (やはぎ よしみ)

3年B組21番の女子生徒。小学生時代にイジメに遭い続け、なめられたくないという動機で相馬光子のグループに参加。徐々に非行行為をエスカレートさせていくところを、クラスメイトの倉元洋二と出会ったことで思いとどまる。

場所

大東亜共和国 (だいとうあきょうわこく)

架空の全体主義国家で、極東アジアの列島からなる国。総統と呼ばれる最高権力者を頂点に、独自の国家社会主義を掲げる。革命などの反政府活動を危惧し、戦闘実験第六十八番プログラムと呼ばれる中学生同士の殺し合いのプログラムを西暦1947年より実施する。

クレジット

原作

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