バージンロードで会いましょう

バージンロードで会いましょう

結婚はもちろんこれまで恋愛も否定してきた五十嵐桜が、人との出会いを通じて、ウエディングプランナーとして成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。結婚式にかかわるウエディングプランナーの仕事内容を詳細に知ることができる。「電撃マオウ」2018年8月号から2019年6月号にかけて連載された作品。

正式名称
バージンロードで会いましょう
ふりがな
ばーじんろーどであいましょう
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
電撃コミックスNEXT(KADOKAWA)
巻数
既刊1巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

結婚という制度に否定的な五十嵐桜は、結婚式も無駄なものだと考えていた。しかし桜は、母親から強制的にウエディングプロデュース会社で働くように命じられる。一日でも早くクビになりたい桜は、社長の東雲同舟にその旨を伝えるものの、同舟はその言葉に憤りを覚え、桜に実際の結婚式を間近で見るようにと、ほかの社員の手伝いを命じる。そこで初めて結婚式を体験した桜は感動し、結婚も悪くないと考えを改めるようになる。そんな中、突然同舟が桜にプロポーズする。同舟はテンションが上がると、自分と結婚をしてほしいわけではなく、結婚をするときはプロデュースさせてほしいという意味合いでプロポーズする癖があったのだ。桜は突然のプロポーズに胸を高鳴らせるが、のちに同舟の悪癖だと知ってショックを受ける。しかし、桜は同時にいい女になって本気でプロポーズさせることを目標に定め、同舟の会社でウエディングプランナーとして勤務を続けることを決意。もともと愛想のないタイプの桜は、失敗ばかりの毎日を送りながらも、同舟と折野眞子のフォローを受けながらウエディングプランナーとして着実に成長していく。

第2巻

東雲同舟折野眞子は、遅ればせながら五十嵐桜の歓迎会を開くことになる。すっかり酔いつぶれてしまった同舟を鬼門彩が迎えに来るが、桜の前でわざと彩は同舟と親密な様子を見せつける。彩が同舟の彼女だとカンちがいした桜は大いに落ち込むものの、のちに義理の妹だということを知って安堵する。しかし彩は同舟に好意を寄せており、事あるごとに桜に挑発的な言動を繰り返す。すっかり彩に苦手意識を抱いた桜だったが、彩と仕事をするうちに二人は少しずつ打ち解けていく。そんな中、桜は結婚式の直前で指輪を紛失した未散龍二のトラブルに巻き込まれながらも、ウエディングプランナーとしてのやりがいを覚えていく。そんなある日、桜は実家の母親からの連絡を受け、そのまま同舟や眞子、彩の前から姿を消してしまう。

登場人物・キャラクター

東雲 同舟 (しののめ どうしゅう)

ウエディングプロデュース会社を経営する独身の男性。周囲からは「社長」と呼ばれている。ふだんは天然気味でやや抜けたところがあるものの、担当した顧客からは素晴らしい結婚式を提供してくれると評判。優れたプロデュース能力を持ち、仕事熱心なこともあって女性から非常にモテるが、東雲同舟自身はまったく気づいていない。五十嵐桜の母親から頼まれ、桜をウエディングプランナーとして採用した。気に入った女性がいるとプロポーズをしてしまう悪癖があるが、それは自分と結婚をしてほしいのではなく、結婚をするときはプロデュースさせてほしいという意味合いのもので、何人もの女性をカンちがいさせている。桜にも勢いでプロポーズをしており、彼女から好意を抱かれるきっかけとなった。鬼門彩とは血縁関係のない義理の妹だが、まるで本当の妹のようにかわいがっている。

五十嵐 桜 (いがらし さくら)

ヤクザの家に生まれた女性で、年齢は18歳。喜怒哀楽を表現することが苦手で、いつも仏頂面をしている。幼い頃からさまざまな習い事をさせられており、細やかな所作が美しかったり、男性並みの体力を誇る。母親から「女の幸せは結婚」といつも言われているために、反発心を抱いていた。母親からは結婚式を間近で見れば考え方が変わると、東雲同舟が経営するウエディングプロデュース会社のウエディングプランナーとして強引に働かされることになる。最初は結婚の制度そのものに否定的だったが、目の前で幸せそうなカップルを見るうちに考えを改めるようになった。また、同舟から突然プロポーズをされたものの、真意は、結婚をするときはプロデュースさせてほしいという意味合いだったことにショックを受け、いい女になって同舟を惚れさせようと、努力を重ねている。これまで恋愛経験が皆無だったこともあり、初恋の相手である同舟を大いに意識している。

折野 眞子 (おりの まこ)

東雲同舟が経営するウエディングプロデュース会社に勤務している女性。同舟の秘書を務めている。明るく親しみやすい性格で、新米ウエディングプランナーとして奮闘する五十嵐桜をさりげなくサポートする。誰にも打ち明けていないものの、同舟に好意を寄せている。

鬼門 彩 (きもん あや)

東雲同舟の義理の妹。ドレスのデザインと製作を行うメーカーを経営している女性で、鬼門彩自身もデザイナーとして一線に立っている。同舟が経営するウエディングプロデュース会社でも、彩の会社が手掛けたドレスを多数取り扱ってもらっている。同舟は義理の兄ではあるものの血のつながりがないこともあり、男性として好意を抱いている。デザイナーを志したのも同舟からデザインセンスをほめられたことがきっかけで、同舟といっしょに仕事をしている五十嵐桜と折野眞子を、要注意人物として認識しており、特に桜に対しては挑発的な言動を繰り返す。しかし嫌っているわけではなく、桜を食事に誘うなどして親睦を深めている。

未散 (みちる)

東雲同舟が経営するウエディングプロデュース会社に、自分の結婚式を依頼した女性。新郎である龍二との結婚式が始まる直前で、母親からゆずり受けた大切な結婚指輪を紛失してしまう。実家は家柄を重んじる家系ながら、仕事のために出入りをしていた一般人の龍二と恋に落ち、身分の差を乗り越えて婚約した。龍二との結婚に関しては親戚から反対されている。

龍二 (りゅうじ)

東雲同舟が経営するウエディングプロデュース会社に、自分の結婚式を依頼した男性。もともとは家柄を重んじる未散の実家に、仕事のために出入りをしていた一般人で、身分の差を乗り越えて婚約した。未散との結婚に関しては親戚から反対されている。

書誌情報

バージンロードで会いましょう 1巻 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉

第1巻

(2019-01-25発行、 978-4049123005)

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