概要・あらすじ
大乗仏教経典を求め旅する三蔵法師(『パタリロ!』のマライヒがモデル)は、猿の仙人・孫悟空(『パタリロ!』の主人公パタリロがモデル)、猪八戒、沙悟浄とともに、十六羅漢の一人・盤古羅漢(『パタリロ!』のバンコランがモデル)の助けを得て、天竺を目指すのだった。
登場人物・キャラクター
孫悟空 (そんごくう)
『パタリロ!』の主人公パタリロがモデル。東勝神州、傲来国の花果山の金剛石の卵から生まれた神仙。自ら斉天大聖と名乗っている。須菩提禅師の元で仙術を学び、さまざまな術をマスターしている。しかし、乱暴が過ぎたため、天竺の釈迦牟尼尊者に捕らえられ五行山の下に封じられていたところを、三蔵法師の旅のお供をすることで解放される。 小銭が大好きで、食い意地が張っているが、どんな時にもギャグを言わなければ気がすまないギャグメーカー。
玄奘三蔵 (げんじょうさんぞう)
『パタリロ!』のマライヒがモデル。大乗仏教経典を求め、大唐国から天竺を徒歩で目指す僧侶。強い信仰心を持ち、慈悲深い性格。困った人を見過ごせない性格からトラブルに巻き込まれ、弟子の孫悟空、猪八戒、沙悟浄に助けられる。三蔵の肝を食えば寿命は千年は延びると信じる妖怪たちに狙われている。 釈迦牟尼尊者の第二番の弟子、金禅老師の生まれ変わり。歴史上の実在の人物、玄奘三蔵がモデル。
猪八戒 (ちょはっかい)
『パタリロ!』にモデルはいない。三蔵法師のお供の一人。天上水軍天蓬元帥。転生の際に豚に入ってしまったため、豚人間となってしまった。三蔵法師の弟子になれば天上界へ戻れると盤古羅漢に説得され一行に加わる。豚足を食べた際、共食いのショックで本来の美青年の姿に戻る。水術を用いた戦法が得意。 大の女好きで、しばしばトラブルとなる。
沙悟浄 (さごじょう)
『パタリロ!』にモデルはいない。三蔵法師のお供のひとり。天帝から賜った宝物を壊してしまい、自ら謹慎していたところ、三蔵法師と出会い、弟子入りした。一行の中では最年長で、外見は渋い美中年。生粋の軍人で、女性にはうとい。催眠術、土を利用した戦法で戦う。
龍馬太子 (りょうまたいし)
『パタリロ!』にモデルはいない。西海竜王の第三王子だったが、道楽にあけくれ龍王から勘当された。盤古羅漢から三蔵法師一行のお供をするよう言われ、白馬に姿を変え三蔵法師を乗せる。
盤古羅漢 (ばんこらかん)
『パタリロ!』のバンコランがモデル。釈迦牟尼尊者の弟子である十六羅漢の一人。天竺の安全を守り、三蔵法師をサポートする。美少年を虜にする眼力を持ち、気に入った美少年は落とすという男色家。哪吒三太子、紅孩児たちには、自分自身が恋人だと思わせている。
飛雄糸 (ひゅーいっと)
『パタリロ!』のヒューイットがモデル。原典の『西遊記』には登場しないキャラクター。釈迦牟尼尊者の弟子である十六羅漢の一人。高熱と冷気を操る神通力を持つ。ロリコンの変態。
哪吒三太子 (なたさんたいし)
『パタリロ!』にモデルはいない。托塔李天王の息子で、天上界のプリンス。孫悟空が天界で暴れていた際に戦い、だまし討ちに遭って敗北した恨みを持つ。盤古羅漢の愛人の一人。しかし、自分だけが本当の恋人だと信じている。
紅孩児 (こうがいじ)
『パタリロ!』にモデルはいない。牛魔王と羅刹女の息子。見た目はセクシーな美少年だが、実は凶暴な顔を持つ。誘拐してきた子どもたちで盗賊を作り、人参果を得ようと鎮元大仙を殺害。三蔵法師たちに倒される。その時に盤古羅漢の眼力によって、盤古羅漢の愛人となり、仏道に帰依する。
牛魔王 (ぎゅうまおう)
『パタリロ!』にモデルはいない。平天大聖の号を持つ牛が変化した妖怪。人間社会を裏から支配する妖怪マフィア、牛魔党のボス。三蔵法師一行を付け狙わせている黒幕。羅刹女を妻とし、三つ子の紅孩児、青孩児、黄孩児という息子がいる。
釈迦牟尼尊者 (しゃかむにそんじゃ)
『パタリロ!』にモデルはいない。天竺に住まう仏道の開祖。大宇宙の真理の体現者で、実態は記号や数式、神秘言語のみで表すことが出来る宇宙法則そのもの。500年前に暴れまわっていた孫悟空を五行山に閉じ込めた。人々に大乗の教えを広めるため、大唐国の玄宗皇帝を通じ大乗仏教経典を得るため、玄奘三蔵を旅に出す。