概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
小鳥遊 初音 (たかなし はつね)
橘花学園に通う女子高生で、橘花学園第一寮の寮生。1年生。寝汚く、目覚ましがいくつ鳴ろうとも、寝ながらこれを止めてしまうため、目を覚まさない。好きなものは、カレー、バイク、友だち、桜の花、プリン。嫌いなものは、納豆、宿題、プリン(新田原)。肩下くらいまでの髪を後ろで束ねている。 寮では三沢寿々花と同室で同級生。集中力がすさまじく、好きなこと・気になったことに対しては全力投球する。喜怒哀楽がハッキリしており、リアクションも大きい賑やかな少女。
三沢 寿々花 (みさわ すずか)
橘花学園に通う女子高生で、橘花学園第一寮の寮生。小鳥遊初音と同じ部屋に住んでいる同級生。1年生。思慮深く穏やかなタイプで、ルームメイトの小鳥遊のフォローをすることが多い。朝、起きられない小鳥遊に対し、最低限のサポートはするが、ほぼ小鳥遊を起こすことはできずにいる。
小松 理緒 (こまつ りお)
小鳥遊初音の先輩。橘花学園に通う女子高生で、橘花学園第一寮の寮生。3年生。表面上は柔和ながらも、頭がよく、したたかで、寮生たちを取りまとめている。逆らいがたい雰囲気をたたえているため、周囲から敬慕と畏怖を集めている。服のセンスが悪い。
松島 藍 (まつしま あい)
小鳥遊初音の先輩。橘花学園に通う女子高生で、橘花学園第一寮の寮生。気さくで大柄な女性。寮の修繕などを進んでやる。
三穂 美保 (みつほ みほ)
小鳥遊初音の先輩。橘花学園に通う女子高生で、橘花学園第一寮の寮生。2年生。初音からは「ミホミホ先輩」と呼ばれている。蔑まれて叱られたり、暴風雨のような厳しい環境下に置かれると喜ぶという性癖がある。
ステファニー
イギリスからの留学生。橘花学園に通う女子高生で、橘花学園第一寮の寮生。小鳥遊初音の先輩。小鳥遊が英語を教わろうとしたが、ネイティブでありすぎたため、過去分詞などの言葉を理解できておらず、日本の勉強としての英語を教えるのは、うまくいかなかった。羞恥心のハードルが低めで、夏の暑い日に、ショーツ一枚で寮内を歩いていた。
新田原 (にゅうたばる)
橘花学園に通う女子高生で、橘花学園第二女子寮の寮生。小鳥遊と同級生ながら、仲が悪く、彼女からは「プリン」と呼ばれている。
太刀洗 (たちあらい)
小鳥遊初音の先輩。橘花学園に通う女子高生で、橘花学園第一寮の寮生。ワイルドなところがあり、イケメンで後輩にファンが多い。
小さい寮母さん (ちいさいりょうぼさん)
本名不詳。母と共に橘花学園第一寮の寮母を務める。小学生ながら英検二級をもっており、ステファニーと英語で会話できるほど。小鳥遊に英語を教えた。しっかりしているが、やはり子供であり、台風のときに停電した際、泣きそうになっている。
大きい寮母さん (おおきいりょうぼさん)
本名不詳。小さい寮母さんの母。眼鏡をかけ、右の目尻に黒子のある美人で優しい大人の女性。なぜか小鳥遊初音は、入寮して3ヶ月経った時点でも、一度も会えていなかった。大きい寮母さんは、小鳥遊のことを知っており、寝ている間に布団をかけるなどしてあげている。
ネオパン
寮で寮母に飼われている犬。小鳥遊初音にだけ噛み付く(甘噛み)ため、小鳥遊はなんとかこれを止めさせようと、あの手この手で懐柔しようとした。鼻先から胸元、腹回りにかけて白く、他は黒い毛をしている。これにちなんで名前がつけられており、由来はカメラの黒白フィルムによるものと思われる。
大湊 (おおみなと)
橘花学園の教師で、橘花学園第一寮の寮監。時折、不意打ちで寮の検分に来る。この時は、寮生がいっせいに禁じられているものを隠すため、寮が慌しくなる。この事は大湊も理解しており、寮生たちが部屋を片付けている間は、おおむね玄関で小松理緒とのやり取りに興じている。家にあるという理由で、ジープを使っているが、愛着もあるようで、小鳥遊初音からジープを誉められた際は、内心喜んでいた。 寮生たちからは、「ミンチン先生」と呼ばれている。
橘花学園第二女子寮の寮長 (きっかがくえんだいにじょしりょうのりょうちょう)
後輩の新田原が、仲の悪い小鳥遊初音を見下そうとするのを、「張り合うのはいいが、相手を下に見るな」と叱っている。小松理緒とライバル関係にある。
プリプリンさま
『パラダイスレジデンス』内に登場する創作キャラクター。プリンの側面に顔がつき、手と足が生えたキャラクター。プリンの国からやってきたプリンのプリンス。推定21歳。得意なことはチャップリンの物まね。繊細な心と体を持っている。プリンサミットに呼ばれていた。小鳥遊初音は、プリンサミットで「プリンプリンさま」に会えることを楽しみにしていたが、赤点の補習を受けたため、参加できなかった。
場所
橘花学園第一寮 (きっかがくえんだいいちりょう)
山の上にある年季の入った学生寮。小鳥遊初音たちが住んでいる。木造モルタル造りと思われる。その環境のため、夏でもエアコンが要らないほど快適だが、夏のうち数日間だけ、服を着ていられないほどの暑さが訪れる。通称、「てっぺんさま」。
橘花学園第二女子寮 (きっかがくえんだいにじょしりょう)
山の下にある鉄筋で近代的な設備が整った学生寮。新田原たちが住んでいる。
その他キーワード
スペシャルサブマリンカレー
月一、どこかの金曜日に、学食で提供されるカレー。小鳥遊初音の大好物。牛・豚・鶏、すべての肉が使われている。450円。実際に調理され、作者の藤島康介が試食した。この際、フルーツの香がかなりあり、甘みも強く、一瞬、デザートの雰囲気も漂うが、しっかりとカレーとして仕上がっていると感想が述べられている。 レシピは、第一巻の巻末に書かれている。
書誌情報
パラダイスレジデンス 3巻 講談社〈アフタヌーンKC〉
(2015-02-23発行、 978-4063880304)
第1巻
(2015-02-23発行、 978-4063880311)
第2巻
(2015-08-21発行、 978-4063880755)
第3巻
(2016-03-23発行、 978-4063881226)