ヒトミ先生の保健室

とある中学校を舞台に、保健室のヒトミ先生が、「人と違う」といった生徒の悩みを解決していくハートフル学園ストーリー。この漫画では、第二次性徴を迎えると、単眼になったり、腕が増えたりなど、身体的に大きな変化が表れる。思春期の生徒はその変化に悩み、保健室を訪れる。軽やかなテンポで下ネタが連発され、性的な行為をしているように誤読させるエッチなコメディ描写が頻繁に行われる。基本的に1話完結形式だが、数話にわたる回もある。鮭夫の代表作。「COMICリュウ」2013年11月号より連載中の作品。

正式名称
ヒトミ先生の保健室
ふりがな
ひとみせんせいのほけんしつ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
リュウコミックス(徳間書店)
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世界観

現代社会を背景にした、とある中学校の学園ストーリーだが、大きな身体的変化を伴ったキャラクターが数多く登場する。この漫画の世界では、第二次性徴の際に、単眼化したり、腕が増えたり、翼が生えたりする。

あらすじ

周囲の友達よりも早くに第二次性徴が表れ、小学生で単眼化した主人公の真中一美ことヒトミ先生は、「人と違う」ことに悩み、ふさぎがちであった。しかし、幼馴染の多々良拳四郎の励ましもあり、自信を取り戻したヒトミ先生は、持ち前の穏やかな性格を損なうことなく成長していく。母親の失踪を経験し、母親代わりとして家族を支え続けたヒトミ先生。母校の中学校の保健室でも、保健の先生として母親のように愛すべき生徒の悩みに向き合い、問題を解決していく。

作風

作風の特徴の一つとして擬音の用い方がある。擬音を多用し、コミカルなものやぬるぬるした感じなどを詳細なタッチで描く。また擬音の太枠内にも一文を入れることで、画面の情報量を増している。さらに、哲学的な要素も随所にちりばめられている。代表的なものに、メタ的な視点からのマンガ表現論などがある。

登場人物・キャラクター

真中 一美 (まなか ひとみ)

中学校の保健室の女性教諭。単眼系養護教員。目が1つで、顔面の半分を占める程の大きさ。推定Gカップの巨乳。天真爛漫な性格をしているが、幼い頃は人見知りで、大人しい子供だった。母親が蒸発してからは、家族の母親代わりに勤しむ。ドジゆえに優秀な妹にフォローされがち。生徒の悩みはすぐに見抜けるが、男を見る目がなく、3~4回は失恋しており、恋愛は苦手。

多々良 拳四郎 (たたら けんしろう)

とある中学校の2年A組担任の男性。生徒会顧問。多腕系理科教諭で、4本の腕を持つ。4本の腕はどれも利き手であり、手先が器用。手持ち無沙汰なため、空いている手はタバコをはさんでいる。貧乳派。淡々としていて、真面目な性格。ヒトミ先生の幼馴染で、真中家とは小学生の頃からの付き合い。

門司 勇輝 (もじ ゆうき)

とある中学校の2年B組担任の男性。多毛系体育教諭で、全身を長く太い体毛に覆われている。さながら雪男。ほがらかな性格で、かつ熱血漢。生徒や他の教諭に親しまれている。体毛を刈ると、キャラデザが変わった、と生徒に突っ込まれるほどの美男子。

神永 乙女 (かみなが おとめ)

とある中学校の2年D組担任の女性。触髪系国語教諭。足元まで伸びる頭髪には神経が通っていて、触手のように自在に動く。女の子が大好きで、ヒトミ先生の身体を自慢の髪で弄り回し、成年誌のような淫らな声をあげさせている。このような女好きでスケベという本性は周りに隠しているため、生徒からは、持ち前の女子力の高さや凛々しさで尊敬されている。

樹 翠 (いつき みどり)

とある中学校の保健室の教諭。性別不詳の植物系養護助教諭。葉緑素を多く含む、緑色の髪や目で光合成をし、周囲に酸素を供給して、癒しを与えているらしい。おもにヒトミ先生の業務を補助しつつ弄り倒している。植物系ということもあり、性別的には男でも女でもないが、深刻にとらえてはおらず、ドライな性格をしている。ヒトミ先生と多々良先生とキャラが被らないように、ナース服を着ている。

ピカール先生 (ぴかーるせんせい)

とある中学校の頭がつるぴか系英語教諭の男性。頭がピカピカなほど見事に禿げ上がっている。中学生時代のヒトミ先生や多々良先生を教えていた。10年以上前の彼らのこともしっかり覚えており、生徒のことをよく見ている先生。登場回数は少ないが、とある中学校の温かみの象徴である人物。

多々良 るり (たたら るり)

多々良先生のお母さん。美魔女系ママ。成長が幼い頃から止まったまま、という特性がある。アラフォーなのに、当時小学生の多々良先生の妹と間違われるほど見た目が幼い。息子とは違い、天真爛漫で、どこかちゃらんぽらんな面がある。息子とヒトミ先生がくっつけばいいのにと思っているため、あの手この手で揺さぶりをかけるシーンもある。

真中 二美夫 (まなか ふみお)

ヒトミ先生の弟。二尾系男子。頭から腰までの長さの2本の尻尾が生えている。さながらポニーテール。尻尾は自在に操れるため、武器としても使える。その出で立ちから、女の子に間違われることをコンプレックスに思っている。一方でひょんなことから始まった、男の娘メイド喫茶でのバイトを、居心地よく感じている。姉のヒトミ先生が過保護なため、実家を出てからはあまり連絡を取っていない。 多々良先生を昔から実の兄のように慕っていて、今でも頻繁に交流している。

九郎明川 サキ (くろめがわ さき)

ヒトミ先生の中学生時代の友人。黒目系女子。白目の部分が黒く、頭部に短い角が2生えている。中学生の頃、多々良先生のことが気になっていた。当時、ヒトミ先生と多々良先生の複雑で特別な関係性に気付いていたが、多々良先生への憧れを止められず、告白する。その後、うやむやなまま転校してしまい、ヒトミ先生は2人が付き合っていたものと勘違いしていた。 大人になって懐かしの母校を訪れ、ヒトミ先生と昔話に花を咲かせた際に、2人の誤解は解消される。

徹子 (てつこ)

ヒトミ先生の中学生時代の友人。鉄腕系女子で、左腕が鉄腕になっている。中学生時代、ヒトミ先生と多々良先生と九郎明川サキは微妙な三角関係だった。ヒトミ先生は、自分が九郎明川サキに嫉妬してるとも気づかず、差を付けられたという負の感情で、泣いてしまう。徹子はそんなヒトミ先生を慰める良い友人だった。 現在、鉄腕は立派に肥大化している。

真中 三美 (まなか みつみ)

とある中学校の女子。ヒトミ先生の妹。生徒会執行部で生徒会長。多眼系女子で、額に第3の目を持つ。頭脳明晰で文武両道。視界の切り替わりで人格が交代する。1眼時人格は天眼(てんがん)と呼ばれ、高圧的で手が出やすい。多々良先生を目の敵にしている。3眼時人格はみぃと呼ばれ、幼く可愛らしい、三美の素の部分が凝縮されたような性格。 どの人格でも、姉であるヒトミ先生が大好き。

桐生院 花園 (きりゅういん かえん)

とある中学校の女子。生徒会執行部で副会長。火竜系女子。頭部に角を2本持ち、口から火を噴ける体質。桐生院グループの社長令嬢。語尾は「~ですわ」。真中三美にただならぬ感情を抱いている。生徒会執行部の戸浦大賀とは犬猿の仲。

松代 奈幸 (まつしろ なゆき)

とある中学校の女子。2年B組所属。生徒会執行役員で書記を務める。雪白系女子で、体が雪のように真っ白で、触れたものも白くなる体質。普段は体温もテンションも低く、冷淡な印象を受ける。ふかふかしたものや、可愛いものが好きで、みぃちゃんや門司先生を慕っている。門司先生とよくスキンシップを図るため、門司先生を気にしている鳶田陽菜とも交流が生まれている。

戸浦 大賀 (とうら たいが)

とある中学校の男子。生徒会執行部で庶務を務める。虎態系男子で、虎のような頭と、がっちりした体をもつ。血の気が多く喧嘩っぱやいが、天眼に忠誠を誓っている。頭部にかかと落としをもらって跪かせられるのを喜ぶなど、マゾヒストな一面もある。生徒会の桐生院花園とは犬猿の仲。

根津 宙太 (ねず ちゅうた)

とある中学校の男子。生徒会執行部で会計を務める。鼠態系男子で、ネズミのような耳と尾を持つ。性格は臆病。父親が桐生院家で仕事をしている関係で、桐生院花園とは幼少の頃から親しく、姉弟のような関係。桐生院花園のことを「お嬢様」と呼ぶ。

設楽 伸子 (したら のぶこ)

とある中学校の女子。2年A組所属。長舌系女子で、舌の長さは約320cm。元々は明るく饒舌だったが、長い舌を気にして暗い性格になってしまう。ヒトミ先生に相談した後、ショートカットにして、イメージチェンジした。初登場以降のストーリーでは、樹翠に教わったベロテクで、意中の男の子にアピールしている。

留居 静流 (とめい しずる)

とある中学校の女子。2年A組所属。透明系女子で、身体の透明度が変化する体質。元から影の薄いタイプだったが、透明になる体質になってからは、それが加速。制御が効かずに、からも気づかれなくなる恐怖にかられ、ヒトミ先生に助けを求めた。透明化のコントロールは依然下手なまま。衣服のみ透明化してしまい、露出狂さながらになったりもするが、変態という心根に気づける、いい機会でもあった。

埴生 大助 (はにゅう だいすけ)

とある中学校の男子。2年A組所属。女乳系男子。性ホルモンのバランスの変化によって、胸だけが急激に膨らむ。おっぱいが大好きな気持ちが先行し、同級生にはセクハラばかりしていた。ところが、いざ自分に豊満なおっぱいができて、友人らに欲情の目を向けられて、女性の気持ちを知る。ヒトミ先生への相談で目覚め、気分次第で女装を嗜むようになった。

田部 つくし (たべ つくし)

とある中学校の女子。2年A組所属。総食系女子で、何でも食べられる口と消化器官を持つ。口は硬質化しているものの、甘嚙みから鉄を食いちぎるまでの調節が可能。何よりも食べることが大好きで、ほおばる際にとても幸せそうな表情をうかべる。食欲が収まらず、恋愛にかまける間もない。友達との会話にもついて行けない淋しさから、断食した結果、空腹で暴走してしまう。 二林景人のおかげで、食欲に折り合いをつけることができるようになった。

二林 景人 (ふたばやし かげと)

とある中学校の男子。2年A組所属。再生系男子で、トカゲの尻尾のように、体の一部を自切・再生できる体質。田部つくしの幸せそうな食べっぷりに惚れている。ひょんなことから田部つくしに急接近したが、それ以降の田部つくしとのスキンシップ方法には、少なからずためらいを覚えている。

鳶田 陽菜 (とびた ひな)

とある中学校の女子。2年B組所属。鳥翼系女子で、滑空のみならず、自力で飛び立つこともできる。初登場時は非行少女であり、持っていたタバコを門司先生に見とがめられた。空を飛び回る自由を得たが、クラスで浮いた存在となり、身を挺してまでまともに向き合ってくれた門司先生のことを、意識しだしている。

奥藤 八純 (おくとう はすみ)

とある中学校の女子。2年B組所属。蛸脚系女子。脚の付け根から4本、腰から4本、頭足類のような吸盤や、強い筋力を備えた脚が生えている。緊張すると、瞳孔がタコの目のように変わる。大久保杏奈のミステリアスな雰囲気が気になっており、ある出来事をきっかけに、名前で呼び合う仲になる。

大久保 杏奈 (おおくぼ あんな)

とある中学校の女子。2年B組所属。顔孔系女子。顔の中心に大きな孔があいているため、目や鼻や口の機能は全てその孔が担っている。元々は美少女だったそうだが、顔に孔があいて以来、表情が分からない、怖いなどと敬遠され、クラスでは浮くようになってしまった。ひょんなことから奥藤八純と仲良くなる。首から下は、中学生とは思えないダイナマイトボディ。

安蒜 里知 (あびる りち)

とある中学校の女子。2年B組所属。新聞部に所属する。蛭口系女子で、吸血に適した尖った歯や体の末端の吸盤など、ヒルの生態に似た体質を持つ。月に一度、数日間、他人の血液を吸いたいという衝動に駆られる。同じ新聞部の先輩・小森稀喜という血液提供者のおかげで安定した。

富士見 ヨミ (ふじみ よみ)

とある中学校の女子。2年D組所属。不死身系女子で、超生命力・超治癒力を併せ持つ、滅多に死なない体質。天真爛漫な性格。かつて事故で切断した部位の癒着が不完全なため、頻繁に外れる。それをいいことに、頭だけ学校の門から教室に投げ入れ、遅刻を免れたり、腕を投げてロケットパンチなどをしている。そのためヒトミ先生には自分を大事にするようにと言われ、心配されている。

大木 京子 (おおき きょうこ)

とある中学校の女子。2年D組所属。巨躯系女子。最近は毎日1cmずつ身長が伸びており、3mの大台も間近。体格に見合わず大人しい性格。小山内千沙とは親友で、昔は守られる立場であった。しかし、身長差が2人の精神的距離も離してしまい、ギクシャクした関係になってしまう。その関係の改善を、ヒトミ先生に手助けしてもらった。

小山内 千沙 (おさない ちさ)

とある中学校の女子。2年D組所属。短躯系女子で、第1巻での身長は104.5cmと、5歳児女子の平均身長より低い。性格は物おじしないタイプだが、年々体格が小さくなり、身体が心に追いつけていない。親友である大木京子に引け目を感じ、自己嫌悪している。そんなある日、大木京子に八つ当たりしてしまった小山内千沙は、関係の修復にヒトミ先生を頼る。

日蔭 暗魅 (ひかげ あやみ)

とある中学校の女子。2年D組所属。暗影系女子。影と同化する体質で、影に潜り、気配を断つことができる。大人しくまた暗い性格をしている。普段は気配を消して、漫画や小説を読んでいる。現実の男性が苦手で、女性同士の恋愛に淡い憧れを持ち、百合作品を読み始めている。時々心の暗部が、身体の表面から文字の形でにじみ出てしまう。

宇吹 紙織 (うすい しおり)

とある中学校の女子。2年D組所属。平面系女子で、体の一部または存在自体が、ほぼ完全な平面に変化する体質。おちゃらけた性格だが、日蔭暗魅とは凸凹コンビとして仲が良い。完全な平面は「紙」、言い換えれば「神」の視点を持つということで、彼女は自身を含めた周囲を『ヒトミ先生の保健室』という漫画の世界だと認識しており、たまにメタ的な発言をする。

間尻 煌姫 (まじり きらめき)

とある中学校の女子。2年D組所属。合成系女子で、触れた動物などの特徴を取り込んで、自らに合成する体質。自分の身体とどのように混ぜ合わせて形成するかは、調整が効く。しかし、どことなく抜けている性格なので、へんちくりんな生命体に変貌してしまうこともしばしば。

若月 成貴 (わかつき なるき)

とある中学校の男子。2年D組所属。自己愛系男子。校内一のイケメンだが、自分を愛しているため、告白されても断り続けていた。人の顔のように見える大きな隆起物(人面瘡)が、お腹にあらわれ、ヒトミ先生に相談した。その人面瘡は日々成長し、生きていることが判明する。顔立ちの整っていく人面瘡は、自分の顔に似ており、自己愛のある彼は、人面瘡にカオリと名づけて愛でるどころか淡い恋心を抱く。 成長しきったカオリは、若月成貴の右肩に頭部と首を生やす形で落ち着いた。カオリ自身は若月成貴とは独立した人格を有した美少女。

福良 真理男 (ふくら まりお)

とある中学校の男子。2年D組所属。膨化系男子で、自身の髪や周囲の生物を膨らませることができる。ふっくらとした、マリモのようなアフロヘアが特徴。ストレスで自身の膨化能力をコントロールできなくなり、ヒトミ先生に相談しに行く。元々は柔らかい性格をしている。

小森 稀喜 (こもり きき)

とある中学校の女子。3年D組所属。新聞部に所属する。蝙耳系女子で、コウモリのような、大きな耳を持つ。学校新聞にもかかわらず、人気のある人物のゴシップネタを耳聡く聞きつけ、記事の反響を楽しんでいる。どんな人間にもゴシップはある、との信条を抱き、ヒトミ先生に関して、生徒や先生にインタビューして回る。後輩の面倒見がよい。

その他キーワード

第二次性徴 (だいにじせいちょう)

第二次性徴の際に伴う大きな身体的変化のこと。身体的変化の内容は、単眼化したり、体が透明化したり、腕が増えたり、翼が生えたりとさまざま。作者のあとがきによれば、「第二次性徴」の「性」は本作においては性別だけでなく「性質」も指しているとのこと。女の子は第二次性徴が早く表れる傾向にあり、ヒトミ先生は小学生の頃には単眼であった。

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