概要・あらすじ
堂原智太は、陰キャでオタクな35歳の会社員。そんな彼のもとに、ある日突然、同級生の葉山美央が訪ねてきた。彼女と会うのは17年ぶりであり、高校時代はろくに話したこともなかった。美央の第一声は「私の息子が異世界に転生したっぽい」というものだった。事情を聞いてみると、高校生の息子が3か月前に交通事故で亡くなったという。息子の部屋には「異世界転生もの」のライトノベルがたくさんあり、それを読んでいるうちに、息子が異世界に転生したことがわかったというのだ。しかし、誰に話しても信じてもらえなかったため、オタクだった堂原のことを思い出し、訪ねてきたのだ。「自分が異世界に行くか、息子を異世界から呼び戻す方法を教えて欲しい」と真顔で頼む美央。「息子の死を受け止めきれず、現実と虚構の区別がつかなくなってしまった」と考える堂原だったが、美央はいたって正気だと主張。堂原と二人で、異世界転生の方法を探るため、いろいろな「転生もの」を読むのだという。それ以来美央は、堂原の部屋に来ては「転生もの」のライトノベルを借りて帰るようになった。こうして異世界転生を探る、堂原と美央の不思議な日常が始まるのであった。
登場人物・キャラクター
堂原 智太 (どうばら ともた)
ライトノベルが好きなオタク会社員の男性。35歳で、メガネと無精髭が特徴。陰気な性格で会社でも一人でいることが多い。高校時代、投稿したライトノベルが選考に通り、編集者とやりとりした経験を持つ。いつのまにか編集者と連絡がつかなくなり、その後応募した小説は一次選考すら突破しなかったため、書くことをやめている。突然訪ねてきた同級生の葉山美央に振り回され、異世界転生の方法探究に付き合うことになる。
葉山 美央 (はやま みお)
堂原智太の高校時代の同級生の女性。35歳で、ストレートのロングヘアが特徴。高校時代はいつも友達に囲まれ、リア充の代表のような存在だった。高校卒業後、妊娠が判明し、すぐに結婚して出産。3か月前、交通事故で17歳の息子を突然亡くす。ライトノベルが好きだった息子の部屋に閉じこもり、「異世界転生もの」を読んでいるうちに、息子は異世界にいると思いこむ。自分が異世界に行くか、息子を異世界から呼び戻す方法を見つけるため、ライトノベルにヒントを求める。「異世界転生もの」のライトノベルをたくさん持っていることを見越し、オタクの堂原を訪ね、彼と二人で異世界転生の方法を探し始める。たびたび「死んで転生すること」を試みるが、堂原に阻止される。
クレジット
- 原作
-
かねもと
書誌情報
私の息子が異世界転生したっぽい フルver. 5巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2021-12-10発行、 978-4098612024)
第2巻
(2022-04-12発行、 978-4098612697)
第3巻
(2022-07-12発行、 978-4098613274)
第4巻
(2022-10-12発行、 978-4098614417)
第5巻
(2023-01-12発行、 978-4098614981)