概要・あらすじ
ある日、円盤に乗ったうさぎ型宇宙人が、小さな男の子に脅迫状を渡す。あまりに非常識な話に大人たちは信じようとしないが、しびれをきらした宇宙人が目の前に現れて行動を起こす。一話完結の短編。非常識な事態に遭遇した、常識に凝り固まった大人たちの顛末を描いたSFブラックコメディ。
登場人物・キャラクター
マーちゃん
字がまだ読めないくらいの小さな男の子。常識にとらわれていない子供のため、「お星さまをひろった」「円盤に乗ったうさぎさんから手紙をもらった」と体験したことをそのまま話して聞かせるが、周りの大人たちには全く信じてもらえない。
マーちゃんの両親 (まーちゃんのりょうしん)
常識に凝り固まった典型的な大人で、マーちゃんが実際に体験した非常識な出来事を嘘だと決めつけ、まったく信じようとしない。実際に宇宙人が目の前に現れても幻覚だと思い込もうとしたほどである。
宇宙人 (うちゅうじん)
二頭身で、ウサギのような耳と足を持つ。マーちゃんに「ヒョンヒョロをくれないと誘拐する」という内容の脅迫状を渡したことから騒動が始まる。要求は至極物騒だが、物腰は非常にやわらか。物質を「となりの世界」へ送る能力を持ち、銃弾や手錠も体をすり抜けてしまう。
警察官 (けいさつかん)
マーちゃんの両親からの知らせを受けて、宇宙人を逮捕しようとするが、ことごとく失敗。仕方なく宇宙人の要求通り、ヒョンヒョロを引き渡す役目をやらされることになる。
その他キーワード
ヒョンヒョロ
宇宙人が求めているもので彼曰く「宇宙最高の価値がある」もの。これが原因で騒動が起こり、また正体不明であるため状況をさらに複雑にしている。