概要・あらすじ
虎谷大雅と竜川琉は小学生からの幼なじみ。二人とも高校では卓球部に所属し、ダブルスを組んでいる。卓球部の男子は彼ら二人のみなので、いつも他愛のない会話をしながら練習している。「ちょっと悩みがある」と琉が大雅に話し始めた。「馬山千弦が自分のことを好きなのではないか」と。学年一かわいいと言われる馬山が、話したこともないお前を好きなはずはないと大雅は否定する。すると琉は「卓球大会の優勝おめでとう」と馬山から話しかけられたと言うのだ。大雅は「その大会、竜川・虎谷ペアで優勝したのに。俺は同じクラスなのに何も言われてない。琉だけずるい」と不満を漏らす。だから自分に気があるのではと自惚れる琉に「馬山はテニス部にも同じこと言ってた」と大雅がスマッシュを決める。さらに「運動部や文化部、男にも女にも声をかけていたぞ」と大雅が言う。俺だけじゃなかったのかとうなだれる琉。しかし琉はあることに気づく。「それってお前だけ話しかけられてないってことか?」と。核心をついた言葉のスマッシュを決められた大雅は、ダメージを受けて床に倒れこむ。もう俺たちには卓球しかないと練習を再開しようとしたとき、「逆に俺のことが好きなんじゃ?」と言う大雅の顔面に、スマッシュを打ち込む琉だった。
登場人物・キャラクター
虎谷 大雅 (こたに たいが)
卓球部に所属している高校生男子。前陣速攻型の裏ラバー使い。幼なじみの竜川琉とダブルスを組み、卓球大会では優勝経験もある。素直で単純な性格で、誰とでも気さくに話すが、好きな子の前では緊張してうまく話せない。学年一かわいいと言われるバレー部の馬山千弦が好き。明るい髪色でツンツン頭。背は低くて目が大きい。
竜川 琉 (たつかわ りゅう)
卓球部に所属している高校生男子。カット主戦型の裏&粒高ラバー使い。幼なじみの虎谷大雅とダブルスを組み、卓球大会では優勝経験もある。目は細長でメガネをかけている。いつも無表情で、相手を騙すフェイントがうまい。かなりの人見知りで、友達以外と話すことはほぼない。女子から話しかけられると自分のことが好きなのかと思ってしまう。二次元の女の子が好きで、推しは黒髪ロングでメガネっ子の九重彩也子。
馬山 千弦 (まやま ちづる)
バレー部に所属している高校生女子。学年一かわいいと言われているショートカットの女の子。男子だけでなく女子からも人気がある。背が高く、力持ちで腕力もあり、素直で優しい性格をしている。虎谷大雅のことが好きで、わかりやすく表情に出てしまうので、周りの友達には気づかれてしまっている。
書誌情報
ピンカポンカ 4巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2021-12-10発行、 978-4098508266)
第2巻
(2022-05-12発行、 978-4098511198)
第3巻
(2022-12-12発行、 978-4098514397)
第4巻
(2023-07-12発行、 978-4098525638)