概要・あらすじ
拳法道場の息子轟勇気は、ゲームソフトを買い占める全国ファミコンチャンピオンの芸夢遊一郎の横暴を止めるべくゲーム勝負に臨む。ファミコンにまったく触ったこともない素人だった勇気だが、対戦中に拳法を応用した必殺技ゲーム拳必殺五十連打を編み出し、勝利を収める。その後も勇気はよきライバルとなった遊一郎や友人の立花かおる、星野舞子たちとともに、強敵ファミコンプレイヤーたちと激戦を繰り広げていく。
登場人物・キャラクター
轟 勇気 (とどろき ゆうき)
拳法道場の息子で、拳法の腕は一流だがファミコンは芸夢遊一郎との対戦が決まるまで触ったこともなかった。遊一郎を倒しファミコンチャンピオンとなった後も、自分ではファミコンを持っておらず立花かおるの家で新作ゲームをプレイすることが多い。ゲーム勝負の中で、ゲーム拳必殺五十連打や超速衝撃連打など、拳法を応用した必殺技を次々と編み出していく。 得意ゲームはアクションゲームやシューティングゲームなど、連打や反射神経が要求されるタイプのゲームで、逆にアドベンチャーゲームは苦手。
立花 かおる (たちばな かおる)
轟勇気の幼なじみで、家で勇気にファミコンをプレイさせたり、ゲーム攻略の助言を与えたりと、勇気を支える存在。星野舞子とともに、とても小学生とは思えない抜群のプロポーションを誇る。立花財閥の娘であるが、そのことは物語後半まで勇気にも伝えずにいた。
芸夢 遊一郎 (げいむ ゆういちろう)
全国ファミコンチャンピオンにして、ゲーム業界No.1の芸夢財閥の御曹司。周囲からファミコン博士と呼ばれるほど、ゲームの攻略法や裏技に精通している。轟勇気の最初の対戦相手であり、勇気に敗れてからはその実力を認め、よきライバルとなった。必殺技は真空波動撃ち。
星野 舞子 (ほしのまいこ)
全日本新体操の期待の星で、ファミコンチャンピオンになった轟勇気の人気に嫉妬して勝負を持ちかける。ゲームに打ち込む勇気の姿を見てからは考えを改め、勇気や芸夢遊一郎、立花かおると行動を共にするようになった。かおるとともに、小学生離れした抜群のプロポーションを持つ。
ライバルプレイヤー
『ファミコンロッキー』に登場する敵。『ファミコンロッキー』は基本的に1話完結だったため、その話ごとに轟勇気のライバルプレイヤーが登場する。フックやアッパーをゲーム操作に取り入れただけでなく、必殺の真空ブーメランパンチで勇気自身を攻撃して妨害する全米ボクシングチャンピオン、星野舞子のコーチで元空軍パイロットの撃墜王、果てはホビー界を支配しようとする暗黒界の帝王など、スケールの大きなライバルも登場した。
集団・組織
芸夢財閥 (げいむざいばつ)
『ファミコンロッキー』に登場する財閥。ゲーム業界No.1のゲームソフト会社であり、芸夢遊一郎の父が社長を務めている。
立花財閥 (たちばなざいばつ)
『ファミコンロッキー』に登場する財閥。かおるの祖父が総帥を務めている。家宝として的中率99%のタロットカードを所持しており、その力で現在の立場を築き上げた。
その他キーワード
ゲーム拳必殺五十連打 (げーむけんひっさつごじゅうれんだ)
『ファミコンロッキー』に登場する必殺技。轟勇気が芸夢雄一郎とのゲーム対決中に編み出した技で、1秒間にボタンを50回連打する。連打が得点を大きく左右するシューティングゲームだけでなく、他のゲームでも連打の効果によって通常ではありえない攻略法や裏技が実現されることが多々あった。物語後半では連打するとコントローラーから電流が流れるなど、この技を封じる手段を相手プレイヤーが取ってくることも多くなる。
阿修羅乱れ撃ち (あしゅらみだれうち)
『ファミコンロッキー』に登場する必殺技。轟勇気が、四方から飛んでくるボールをすべてよける特訓の末に編み出した。高速で手を動かす結果、勇気の手が何本もあるように見える。
超速衝撃連打 (すーぱーいんぱるすあたっく)
『ファミコンロッキー』に登場する必殺技。ボタンに触れる寸前の位置で連打することにより、ボタンと指の間で衝撃波が発生、通常の二倍以上の連打を可能にする。轟勇気がゲーム対決中、血が目に入ってボタンとの距離がつかめない状態で連打した結果生まれた。
虎脚五十連打 (こきゃくごじゅうれんだ)
『ファミコンロッキー』に登場する必殺技。コントローラーの前で逆立ちし、足でボタンを連打する技。手で連打するよりもパワーがあるため、ボタンにバネが仕込まれ通常の連打が効かない場面などで轟勇気が使った。
真空波動撃ち (しんくうはどううち)
『ファミコンロッキー』に登場する必殺技。コントローラーの上で腕を猛回転させて空気の渦を作り出し、その力で連打する。轟勇気との最後の決戦で芸夢遊一郎が使った、芸夢家直伝の連射道奥義。