ファミコン風雲児

ファミコン風雲児

来たる情報社会を制するべく、あらゆるコンピューターの支配を目論む悪の組織・シャドウ。その魔の手からファミコンを守るため、電子技術を駆使して戦う少年たちの姿を描いたサイバーバトル漫画。アスキー符号を用いた暗号の解読や、ゲームプログラムを逆アセンブルして解析を行うなど、従来の作品にはない高度な電子技術を用いた描写が大きな特徴となっている。また、単行本の巻末漫画では「BASIC」を使ったプログラミングやDTMなど本格的なゲーム制作講座が催されており、作中の描写により強固なリアリティがもたらされている。

正式名称
ファミコン風雲児
ふりがな
ふぁみこんふううんじ
作者
ジャンル
バトル
レーベル
コミックスボンボン(講談社)
巻数
全7巻完結
関連商品
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概要・あらすじ

ホビーの王様としてテレビゲームであるファミコンが、子供たちの間で一大ムーブメントを巻き起こしていた時代。小学生ながら高度なプログラミング技術を持つ天竜研もまた、その魅力に惚れ込んだ少年のひとり。ファミコンの持つポテンシャルを最大限に引き出したいと願う彼は、同じように突出した技術を誇る五代一馬加藤卓也とチーム・コンボイを結成し、ゲームソフトの解析や攻略に明け暮れていた。

そんな中、あらゆるコンピューターを制することで、来たる情報社会をいち早く先取りし、世界の支配を目論む悪の秘密結社・シャドウは、その魔手をファミコンにも向け始める。次々に送り込まれてくるシャドウの刺客によって、脅かされていく子供たちのゲームライフ。

この横暴を見かねたコンボイの3人は、卓越したゲームの腕と持てる電子技術を駆使して、襲い来るシャドウの刺客に立ち向かっていくのだった。

登場人物・キャラクター

天竜 研 (てんりゅう けん)

ファミコンを愛する熱いハートと強い正義感、そして高い向上心を併せ持つ少年ゲーマー。幼稚園児の頃から電子ブロックをいじっていたという生粋の電脳キッズでもあり、プログラマーを目指している。自らプログラムを組んでテレビゲームの改造を行うなど、小学生ながらその技術水準は非常に高い。 当初はテレビゲームにあまり興味を持っていなかったが、店頭でプレイしたファミコンの魅力に取り憑かれ、五代一馬や加藤卓也と共にファミコンのマスターとなるべくチーム・コンボイを起ち上げた。コンボイのエースゲーマーであり、天竜研がメインとなって悪の秘密結社・シャドウの刺客と対峙していく。 そのためシャドウによって300万ドルもの懸賞金がかけられることに。なお、コン太という弟がおり、彼からファミコンの達人として尊敬されている。

五代 一馬 (ごだい かずま)

五代財閥の御曹司にして、あらゆるテレビゲームに関する豊富な知識を備えたコンボイの参謀役。その財力を活かし、テレビゲームの研究を行うためだけに最新鋭のコンピューター機器を数多く取り揃えている。社交性の高い知性派の少年だが、ファミコンを愛する熱いハートはコンボイのなかでも随一。 語学も堪能で、パソコン通信で知り合ったアメリカの友人とも交流がある。当初は出会ったばかりの天竜研にファミコンゲーマーとしての素質を見い出し、自らの新たなライバルとして育てあげるべく様々な知識を授けた。コンボイ結成後はその潤沢なゲーム知識を活かして、サポート役に回ることも少なくない。 だが、ひとたびコントローラーを握れば、天竜研と息のあった抜群のコンビネーションを見せる。

加藤 卓也 (かとう たくや)

様々な機器を制作することで、主にハード面からコンボイを支えるエンジニア少年。電子工作を得意としており、特殊コントローラーや携帯用ファミコンを自作するなど、その腕は大人顔負けである。ゲーマーとしての腕も抜群で、当初は五代一馬をライバル視するあまりいがみ合っていた。 だが、天竜研の提案でコンボイが結成されたことにより、仲間として行動を共にすることに。

立花 桃子 (たちばなももこ)

五代一馬の隣家に引っ越してきた明るく活発な美少女。その正体はシャドウが誇るトップエージェントの1人で、コードネームは008。コンボイの3人をシャドウに引き入れるべく策をめぐらすが、『スパルタンX』を使った勝負に敗れたことでシャドウから切り捨てられ、大けがを負った。 その際に記憶喪失になり、退院後はコンボイの仲間となって彼らに協力していく。ゲーマーとしての実力も折り紙つきで、ピアノでならした華麗な指さばきでコントローラーを自在に操る。

館さん (たちさん)

関東ゼビウス選手権のチャンピオン。『ゼビウス』の大会にスペシャルゲストとして招かれていたが、大会を決勝まで勝ち抜いた天竜研たちから直接の勝負を挑まれ、これを受けて立った。チャンピオンとして挑戦者であるコンボイの3人を圧倒していたが、天竜研が繰り出した凄まじい必殺技に集中力を乱され敗北。 自らを破った天竜研の活躍に、ファミコンゲームの世界に訪れるであろう新たな時代の波をいち早く感じ取った。必殺技は高得点の敵をピンポイントに撃破するスピンドルファイヤーアタックや、攻守一体の華麗な指さばきの円月殺法かまいたちなど。

橋さん (はしさん)

『スターフォース』を生み出したハドソンの社員。シャドウに奪われた『スターフォース』の原盤ソフトを取り戻すため、天竜研にこのゲームの裏技を伝授した。かなりの熱血漢で指導はスパルタ。

シャーロック

パソコン通信を介して五代一馬が知り合ったアメリカのゲーマー少年。五代一馬を頼って来日し、ファミコンの魅力に魅了された。ゲームをこよなく愛する気さくな人柄だが、その正体は天才と称された凄腕のハッカー。FBIに捕まったとされていたが、現在はFBIの特務捜査官として活動しており、悪のハッカーを追い続けている。

集団・組織

コンボイ

『ファミコン風雲児』に登場する組織。正式名称はコンピューターボーイズ。天竜研、五代一馬、加藤卓也の3人が起ち上げた。高度な電子技術を駆使してファミコンゲームの解析や攻略を行うためのチームである。プログラマー、エンジニア、ゲーマーという各分野のスペシャリストが集まっており、ファミコンの持つポテンシャルを最大限に引き出すという高い志のもとに結成された。 その知識と技術を活かしながら、ファミコンの悪用を目論む悪の秘密結社・シャドウと対抗していく。

シャドウ

『ファミコン風雲児』に登場する組織。選ばれた青少年らに超エリート教育を施すことで、来たるコンピューター社会を制し、世界の支配を目論む悪の秘密結社。組織はコンピューターに携わるカテゴリごとにいくつかの部門に分かれており、そのひとつとしてファミコンセクションがある。ファミコン業界を掌握すべく数々の刺客を送り込み、天竜研らコンボイと対峙。 人間そっくりなロボットゲーマーを造り出したり、国防庁のコンピューター管理されたロボット戦車をハッキングするなど、その技術水準は卓越している。

その他キーワード

ドットチェンジ

『ファミコン風雲児』に登場する用語。コンボイのメンバーが、現実世界からファミコンゲームの世界へと入り込み、キャラクターと一体化する現象のことを指す。ゲーム世界の描写にあわせて、突入時に彼らの姿はドット絵に変化。なお、シャドウのゲーマーがゲーム世界に没入する際にはシャドウチェンジと表記されることも。

書誌情報

ファミコン風雲児 全7巻 講談社〈コミックスボンボン〉 完結

第1巻

(1985年9月発行、 978-4061004610)

第2巻

(1985年12月発行、 978-4061004672)

第3巻

(1986年5月発行、 978-4061004740)

第4巻

(1986年8月発行、 978-4061004818)

第5巻

(1986年12月発行、 978-4061004870)

第6巻

(1987年4月発行、 978-4061004924)

第7巻

(1987年11月発行、 978-4061005068)

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