ファンタズム

ファンタズム

『甘々と稲妻』『おとなりに銀河』などの代表作で知られる雨隠ギドの初連載作品。現代の東京を舞台に、人の悪意が黒い影として見える北里あかりが、身の回りで起きた問題を解決する姿を描いたオカルティック・ヒューマンドラマ。悪意が見えるがゆえに、他人との交流を断っていたあかりが、兄の北里明人をはじめとした人々と、悪意に真摯に向き合うことで少しずつ成長していく。新書館「Wings」2007年8月号から2008年7月号にかけて掲載の作品。

正式名称
ファンタズム
ふりがな
ふぁんたずむ
作者
ジャンル
オカルト
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ウィングス・コミックス(新書館)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

北里 あかり (きたさと あかり)

とある中学校に通う女子。漆黒のロングヘアにしている。年齢は14歳。人間の悪意の形が黒い化け物に見えてしまう体質で、幼い頃から心を閉ざしていた。5歳の時に母親との関係が悪化し、北海道にいる祖父母のもとに預けられていた。その後、能力をある程度制御できるようになったため、東京に戻って兄の北里明人と暮らすようになった。悪意が見えるかどうかで相手を判断する癖があり、東京では人との接触を避けて心に壁をつくっていた。しかし、相手を助けると悪意が消えることを自覚してからは、単に悪意から遠ざかるだけでなく、その問題を解決するために行動している。人の悪意を食べる謎の存在、からすの正体を追っている。のちに母親との関係も改善し、メールで連絡を取り合っている。

からす

眼鏡をかけた人間の男性の姿をした謎の存在。片言ながら会話もできるが、北里あかりと老齢な黒堂しかその姿を認識できない。人の悪意を食べる能力を持ち、食べられた人間は負の感情が消失し、穏やかな状態となる。ただし、あまりに強い悪意を持つ人間の場合は昏睡状態に陥るなど、危険を伴う。通り魔に襲われたあかりを助けたことがあり、互いに一定の信頼を寄せている。また、あかりに対しては愉快犯ともいえる言動を見せることがあり、迷惑がられている。黒堂とはなんらかの因縁がある様子で、敵意をむき出しにした視線を向けられている。

書誌情報

ファンタズム 全1巻 新書館〈ウィングス・コミックス〉

第1巻

(2008-08-25発行、 978-4403619151)

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