ヘレンesp

ヘレンesp

家族と視覚・聴覚・言葉を失った少女ヘレン。彼女には見えないはずのものが見える、不思議な能力が身についていた。彼女は盲導犬ヴィクターとテレパシーで言葉を交わしながら、様々な体験をする。ヘレンが超常現象に出会うことで、人を救うこともあれば、彼女が身の危険にさらされることもある、オカルト要素を含んだオムニバスストーリー。シリーズ連載として、4回の短期集中連載で完結した作品。

正式名称
ヘレンesp
ふりがな
へれんいーえすぴー
作者
ジャンル
オカルト
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概要・あらすじ

5年前に交通事故に遭ったことで、家族を失い、目が見えず、耳も聞こえず、話せなくなった少女ヘレン。彼女には、他の人に見えないものを感じ取れる不思議な能力が身についていた。幼い頃から共に暮らしてきた盲導犬ヴィクターとテレパシーで言葉を交わしながら、瀕死の病人を救ったり、知らない動物の声を聞いたりと、奇妙な体験をしはじめる。

彼女の力は、助けにもなり、危険を引き寄せもする。ヴィクターは心配をするが、ヘレンはそれらの体験を楽しんでいた。次第に様々な人とふれあい、彼女も知らないことを次々吸収して成長していく。

登場人物・キャラクター

ヘレン・高原・ラ=グィード (へれんたかはららぐぃーど)

日本人の父とフランス人の母のハーフの少女。5年前に交通事故に遭ったことで家族を失い、目が見えず、耳が聞こえず、話すことができなくなった。今は父の弟の叔父俊也の元で暮らしている。筆談したり点字を読むことは可能で、生活はこなせている。また味覚に優れているため、料理は非常にうまい。 幼い頃から大事にしていたヴィクターが、盲導犬として彼女のそばにおり、テレパシーで会話をしている。リハビリの際、不思議な力を身につけ、人が見ることができないものを見られるようになる。その後、叔父の俊也の計らいで、私立不二学園に入学。小栗操や間宮礼二などの友達と過ごしながら、奇妙な体験を重ねていく。

ヴィクター

子犬の時からヘレンと共に暮らしており、今は目が見えず耳が聞こえない彼女の盲導犬になっている。ヘレンが不思議な能力を手に入れてからはテレパシーで会話することができるようになった。非常に心配症で、ヘレンの身をいつも案じている。しゃべり方はぶっきらぼうで、ヘレン以外には厳しい。

俊也 (としや)

ヘレンの父親の弟にあたる叔父。事故で両親を失い、障害を負ったヘレンを引き取り、世話をしている。優しい人物だが、そそっかしい点が多い。ヘレンはボードに筆談し、彼はヘレンの手に書くことで、会話をしている。彼女が少しでも幸せになれるよう、骨伝導で音が聞こえる機械や、点字で見える映画などを取り寄せて買っている。 彼女が一般の学校に行けるように奔走する。

小栗 操 (おぐり みさお)

私立不二学園に通う、ヘレンの同級生の少女。目が見えず耳の聞こえない彼女に、積極的に接しようとする。彼女が体調を崩した際には、クラスメイトを連れてお見舞いに行ったこともある。ざっくりした性格で、ヘレンを呼ぶ時に丸めた紙をぶつけるなど、言葉遣いや行動は粗雑だが、親切で世話やき。

間宮 礼二 (まみや れいじ)

ヘレンが入院中お世話になった看護師の弟で、私立不二学園に通うボランティアの先輩。姉から預かった点字絵のスケッチブックをヘレンに渡し、メッセージを伝えた。ヘレンに好意を持ち続けている。

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